ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
廃墟と化した場所—かつて学校が崩れ落ちた瓦礫の山が広がるエリアで、二つの影が激しくぶつかり合っていた。
「おらぁぁ!!」
俺はテガソードとウルフカリバー50を各々の手に持ちながら、真っ直ぐと目の前にいる奴に振り下ろす。
奴は、それに対して、手に持っていた剣で受け止める。
「っ……思ったよりも威力はあるか」
「何言ってやがる!?まだ本気じゃねぇぞ!」
再び二刀流による猛攻が始まる。
しかし奴も決して弱くはない。手にした長剣一つで俺の二刀流を受け止めるだけでなく弾き返していく。
互いの武器が接触する度に金属同士がぶつかる甲高い音が辺り一面に響き渡り火花が散る。そしてその度に衝撃波によって地面に亀裂が走っていく。
「テメェ!名乗った名前忘れちまったなぁ~!えーっと、なんだっけ……ペスカトーレ?だったか?」
「お前は阿呆か?私はペスティスだ」
「あぁん?なんか難しいこと言ってんな!とにかくどっちでも一緒だ!」
そう言ってさらに速度を上げていく。
それに対抗すべく相手も迎撃体勢に入り激しい攻防戦となる。だがどちらも譲らず一歩も退こうとはしなかった。むしろ徐々にヒートアップしていきお互いの動きが加速していく一方であった。
そしてついにその均衡は崩れた—。
突然俺の右側から斬撃が放たれたため咄嵯に避けようと身を翻したその瞬間隙ができてしまい左太腿を掠める結果となってしまったのだ。
痛みにより思わず歯を食い縛るもののすぐに態勢を立て直して反撃に出る。
今度はこちら側からの攻撃だ。まず最初に飛び上がり空中から襲いかかるとそのまま回転しながら勢い任せに斬りかかる。
それを避けるように相手はバックステップで距離をとり再度構えなおしてきた。しかしすぐさま飛びかかり再度接近戦へと移行する。
しかし今度は完全に受け切られてしまった上に逆に強烈な蹴りを喰らうことになってしまった。
吹き飛ばされ壁に叩き付けられる寸前まで持っていかれたもののなんとか受け身を取り無事着地した俺に対して再び攻め込んでくる奴にテガソードを大きく振りかぶり振り下ろした。
だがそれを難なく受け止められた挙句凄まじいパワーで押し返されたため体勢を崩すこととなった。
だが。
「甘いんだよ!」
俺はウルフカリバー50で後ろにある空間を斬る。
切り裂いた事によって出来た穴。
その穴に向かって、俺は飛び込む。
同時に奴の背後に現れた穴が現れると共に、俺はそのまま飛び込む。
「どちらが甘いのか」
奴は剣を地面に突き刺す。
それだけで、奴を中心に衝撃波が発生。
その結果として、周囲の瓦礫は全て粉砕されてしまう。
「ちぃ!!」
舌打ちしながら俺は慌てて脱出し距離を取ることに成功できたわけだがここで終わりではないようだ。
なぜならば次の瞬間に奴が仕掛けてきたからだ。
今度は真正面ではなく斜め上の方から降下してくる形になり当然回避する手段がない。そのため正面から受け止めることにしたのである。
ガキィン!!
互いの剣先がぶつかり合い大きな金属音とともに電流のようなものが迸ると同時に爆発的な衝撃波が生まれ周囲の建物群までもが揺れ動き始めたのである。
これほどの威力となると通常の人間であれば耐えきれずに即死していてもおかしくなかったかもしれないくらいだと言えるだろう。
しかしそれでもなんとか踏ん張っているところを見る限り相当な実力を秘めているということが分かるというものだろう。
とはいえそう簡単には突破できるはずもないため更なる攻撃を加える必要がありそうだと思った矢先のことだった。なんと今度は高速回転させた体当たりをしてきていたのである。
しかもかなりの速さだったので避ける暇すらないまま直撃を受けてしまい大きく吹き飛ばされてしまうこととなった。
幸いにも防御していたおかげで致命傷にはならなかったもののダメージ自体は大きかったようでしばらく起き上がることができなくなってしまっていた。
すると奴が近づいてきて見下ろしながら喋りかけてきた。
「終わりだ」
「ふざけんなっ!!俺はまだ戦えるぞ!!」
負け惜しみのように叫ぶものの実際のところ体力的には限界に近かったのであるが諦めるつもりは毛頭なかったため必死になって抵抗を試みるのであった。
そして何とか立ち上がって反撃しようとした時のことである。突然全身に痺れが起こってきたと思えば思うように動かせなくなってきてしまったのである。
これは一体どういうことなのか理解できなかったため困惑しかなかった。
「ふざけんなっ!!俺はまだ戦えるぞ!!」
負け惜しみのように叫ぶものの実際のところ体力的には限界に近かったのであるが諦めるつもりは毛頭なかったため必死になって抵抗を試みるのであった。
そして何とか立ち上がって反撃しようとした時のことである。突然全身に痺れが起こってきたと思えば思うように動かせなくなってきてしまったのである。
これは一体どういうことなのか理解できなかったため困惑しかなかった。
「分からないだろうなぁ。これが私の力だ」
目の前の青白い鎧に包まれた敵──ペスティスと名乗った男がゆっくりと剣を掲げる。
「疫病のペスティス……その力の通り“病”を操ること」
何を言っているのか理解できない。だが、全身を襲う猛烈な倦怠感と内側からの焼けるような熱は紛れもなく事実だった。
「最初は些細な倦怠感から始まる。次第に筋肉が弛緩し、神経伝達物質が阻害され、そして最終的には──」
俺の膝がガクンと折れる。視界が歪む。喉奥から嫌な感触がせり上がってくる。
「心臓を含む中枢機能が麻痺し、死に至る」
言葉を吐くことさえ億劫になっていく。
「面白いだろう?たった一本の剣から放出される微粒子サイズのウィルスが人体の隅々まで侵蝕していく感覚は」
呼吸が浅くなる。肺が膨らまない。酸素が足りない。
「皮膚に触れるまでもない。ただ剣を振るうだけで拡散する毒霧こそが私の最大の武器さ」
霞んでいく視界の中で、奴の赤い瞳だけが鮮明に映る。
「ほら見ろ、肌が紫に変色し始めている。まるで敗者の烙印じゃないか」
反論したい。だが舌が動かない。口内の水分が急速に奪われていく。
「無念だなぁ?かつての栄光も過去の遺産も全部意味を成さなくなる」
聴覚さえも鈍くなってきた。自分の鼓動すら遠ざかっていく。
「もっとも……」
最後に見えたのは奴が剣を振り下ろす動作だけだった。
「最期まで意識を保てたらの話だがね」
暗転する。