ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
現実に戻る感覚は奇妙だった。重力が体を引き戻すと同時に、五感が一気に蘇る。血の匂い。硝煙の匂い。そして――響の歌声。
「吠くん!」
響の叫び声が、耳朶を打つ。目を開ければ、そこにはあいつらがいた。
「悪い、目覚めるのに遅くなった」
「それは良いけど、大丈夫なのかい?さっきまで死にかけたのに」
陸王は相変わらずの態度を取るが問題ねぇ。
「あいつをぶっ倒すまで、死んでも死にきれるかよ」
「お前らしいな」
そうして、あいつらが言っている間にも、ペスティスはこちらを見る。
「ふんっ、一度は死にかけた奴が、何が出来る」
「舐めるなよ、何度、倒されようと、立ち上がる。はぐれ1匹の根性をなめてると痛い目を見るぜ」
そうして俺はすぐに目の前の敵に突っ込む。
だがペスティスの冷笑は続いている。
「愚かな。まだ勝機があると思っているのか?」
奴の剣から紫色の瘴気が立ち昇る。それが空間を歪ませると同時に戦闘員が湧き出てくる。
響がシンフォギアの鎧を纏いながら叫ぶ。
だけど、俺は。
「もう、お前の前で無様な格好を見せられるかよ」
そうしていると、俺の手には黄金の光が集まっていく。
見つめる先の光。
「ああっ!」
響が思わず叫び声を上げる。
俺が手にした剣。
「デュランダル!?」
響の驚愕の声が空気を切り裂く。翼が目を見開き、クリスが銃を構えながら唸る。
「まさか……フィーネとの戦いで砕け散った完全聖遺物が!」
「あれは完全消失されたはずだろ……!」
響の声には驚きと畏怖が混じっていた。
翼とクリスもまた息を飲んだ。
「デュランダルって……」
翼が呟くように言うとクリスも続く。
「私達がフィーネと戦った時……」
響たちの表情には明らかに恐怖と驚きが交錯していた。
けれどな。
「違うな、この剣はもぅデュランダルじゃねぇ!」
それと共に、俺はそれを振るう。
同時に、その剣の塗装が剥がれ、代わりに現れたのは青い刀身。
その剣の名は。
「リョウテガソード!」
「エンゲージ!」
俺は、そのまま新たに生まれたリョウテガソードと共に、生まれたセンタイリングを装填する。
『最強!頂点!ユニバース!』
リョウテガソードを両手で握りしめ、吠は空中で円を描く。銀河のように輝く軌跡が夜空を切り裂いた。
「行くぞぉ!」
剣を振り下ろす瞬間――全身が光に包まれる。
『テガソードナンバーワン!』
変身完了の声と共に現れた姿に皆息を呑む。ゴジュウウルフのシルエットは健在だが、装甲の色合いがまるで異なっていた。
「なっ……その姿は!」
響の驚きに満ちた声が戦場に響く。
頭部は赤と金が逆転し、バイザーが通常より鋭く輝いている。両肩からは赤い炎の模様が走り、胸部のデザインもテガソードを彷彿とさせる重厚な金色に彩られていた。
「テガソード……ゴジュウウルフ?」
翼が思わず呟くとクリスも続けた。
「どういう事だ?ゴジュウウルフとテガソードレッドが混ざってるみたいな……」
「合体ってとこだな」
俺は軽く手を握り解きながら答える。指先から粒子状のエネルギーが漏れ出ている。
『このリョウテガソードはデュランダル、そして立花響の力の影響を受けている』
「えっ、もしかしてテガソードさん?」
「響先輩が関係しているって、どういう?」
『立花響の繋がる力、それが砕け散ったデュランダルの中にも入っていた。そして、再構成された結果、遠野吠と私が一体になれた』
「えっと、なんというか、とんでもない事に」
「うっ羨ましい!」
「・・・この人は相変わらず」
そう、訳の分からない状況だけど。
「どっちでも良い、とりあえずはリベンジナンバーワンとなる為に、おめぇをぶっ潰す!」
「ふっ、蘇った程度で、勝てると思うな!」