ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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ゴジュウティラノの暴走

「デスね……やっぱり修行不足デス」

 

暁切歌は街角のラーメン屋の看板を眺めながら溜め息をついた。昨日の戦いで見せてしまった隙を思い出せば胸が痛む。

 

これまでとは次元の違う新たな敵。

 

その敵は、かつてユニバース大戦によって、倒したはずの敵である厄災。

 

目的などは、未だに分からず、ただ現状分かっている限りでは、世界を簡単に破壊出来る程の力を持っている事だけ。

 

現状、厄災の一人を、吠が倒す事に成功したが、未だに厄災による脅威は迫っている。

 

「なんというか、暴神さんが何か暴走しそうで怖いデス」

 

だが、切歌にとって、それ以上の悩みは暴神である。

 

彼は、切歌にとって憧れの人物である吠に対して嫉妬している。

 

吠がテガソードと一体化している事もあり、その嫉妬は凄まじい。

 

「吠さんの為にも、なんとかしなければって!」

 

そんな考えをしている切歌の耳に不吉な騒ぎが聞こえた。

 

「ドォンッ」

 

遠くの方で爆発音が響く。

 

同時に人々の悲鳴も。

 

「っ!事件デスね……!」

 

切歌は即座に身体の重心を下げた。ギアの起動イメージを頭の中で練り上げる。

 

地面に足をつけたまま低く屈んだ状態で勢いよく走り出す。 風圧を受けながらスピードを上げていき角を曲がるとそこには。

 

商店街はすでに混沌と化していた。

 

黒煙が立ち込め瓦礫が散乱している中を逃げ惑う人々。

 

その中心では争いが見える。

 

「な、何デスかあれ……?」

 

切歌が目にしたもの。

 

それは彼女がよく知る暴神の変身した姿──ゴジュウティラノ──が、ユニバース戦士の一人であるオーレッドと死闘を繰り広げる光景だった。

 

「な……なんで暴神さんがこんな所で!?しかもユニバース戦士デスかあの人!?」

 

商店街の中央通りはもはや原型を留めない。店舗のシャッターや自動販売機がひしゃげ、アスファルトが陥没している。その荒廃の中をゴジュウティラノの巨体が跳躍し、オーレッドの銀色の装甲を蹴り飛ばす。

 

オーレッドは即座に反撃。腰にある銀色のテガソードを抜き放ち円月殺法の要領で弧を描くと刀身に虹色の光が集まり始めた。

 

『オーレンジャーフィニッシュ!』

 

電子音と共に斬撃が放たれる。しかし──

 

ゴジュウティラノはテガソードで地面を叩く。

 

『フィニッシュフィンガーティラノ!』

 

衝撃波がオーレッドを浮かせ技を強制中断させるとそのまま斬撃を浴びせた。

 

「デスッ!?」

 

あまりの光景に思わず声が漏れる切歌。オーレッドの装甲が火花を散らし地面へ叩きつけられた。その衝撃で破片が四方八方へ飛び散り──

 

一つの破片が真っ直ぐ彼女の方へ。

 

「避けれない……!」

 

反射的に目を瞑った刹那。

 

「……?痛みがないデス?」

 

おそるおそる瞼を開けると、そこには予想外の影が立っていた。

 

「えっ、えっ!?」

 

そこには、なぜかゴジュウティラノがいた。

 

その時に切歌には訳の分からない光景があった。

 

「貴様、何者だ」「…これは、一体どういう事なんだ?」

 

そう、眼前にいる二人は、そう呟く。

 

切歌は、その光景を思わず呟く。

 

「ごっゴジュウティラノがっ二人デス!?」

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