ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
風を切る二つの攻撃。
ゴジュウティラノのテガソードと熊手のグーデバーンが同時に振り下ろされる。
しかし――
「グォオオッ!」
スラオーは両腕でそれらを受け止めた。
骨が砕けるような衝撃音が響くが、その巨体は微動だにしない。
「なっ……!?」
暴神が歯噛みする間もなく、岩の塊のような拳が二人を殴り飛ばした。
「ぐわっ!」「ぬおおっ!」
高層ビルの壁面に叩きつけられた二人の身体から火花が散る。
熊手が膝をつきながらも立ち上がろうとするが――
「弱すぎる」
スラオーが巨大な岩槌を地面に叩きつける。
衝撃波が放射状に広がり、アスファルトの破片が弾丸のように襲いかかる。
暴神はとっさに腕で頭をかばうが、鎧の一部が剥がれ落ちた。
「ちぃっ……なんて防御力だ!」
瞬時にティラノハンマー50を手に取ったゴジュウティラノが叩きつける。
「喰らえェ!」
しかし。
ゴウッ!
スラオーの皮膚表面が焼け焦げただけで致命打には至らない。
「なっ……これでも……!?」
ズガンッ!
巨大な石拳が振り下ろされ、ゴジュウティラノの肩を粉砕する。
「グッ……ハッ!」
苦悶の表情を浮かべる暴神。
そうしている間にも、彼の元にスラオーの攻撃が迫る。
暴神の前に突如現れた影――金色の鱗をまとったゴジュウティラノが石拳を受け止めた。
「……なぜ助けた?」
暴神の問いかけにアッサムは冷笑で応える。
「余のティータイムを台無しにする害獣の始末だ」
彼が岩拳を押し返した隙に、暴神が跳躍し拳を叩き込む。
「そうか――なら」
ゴウッ!
スラオーが吹き飛ぶ音と共に地面が揺れた。
「早く奴を早く倒して、お礼のティーを入れなければなりませんね」
「それは楽しみだな」
「グオオォォ!」
スラオーが怒号と共に巨大な岩のハンマーを振り回す。地面が激しく揺れ、コンクリートの破片が空中に舞い上がる。だが、二人のゴジュウティラノは怯まなかった。
「合わせろ!」
「了解です」
暴神とアッサムは同時に叫び、互いの呼吸を完璧に合わせた。暴神が左足で踏み込んだ瞬間、アッサムの右拳が閃光のごとく振るわれた。
二つの怪力が一点に集中し、スラオーの腹部に直撃する。重低音が響き渡り、金属質の甲殻が粉々に砕け散った。
「ギャアアッ!」
スラオーの巨体が弾丸のように吹き飛び、ビルの壁に激突する。コンクリートの塔が大きく凹み、ガラスが大量に降り注いだ。
「まだ終わらんぞ!」
暴神が叫びながら跳躍し、空中で回転を加えた蹴りを放つ。それと同時にアッサムも逆方向から跳び、十字を描くように攻撃を加えた。
「クロス・インパクト!」
スラオーは両腕で防御するが間に合わない。両肩の装甲が引き裂かれ、内部の赤い脈動が露出する。
「グオ……オオ……!」
苦痛に顔を歪めるスラオー。
だがその双眸には未だ闘志が宿っていた。
「ならば」『アバレンジャー!』
「これだな」『オーレンジャー』
瞬時にテガソードに各々のセンタイリングを装填する。
それによって、暴神はアバレッドへ、アッサムはオーレッドへと変身する。
「はぁぁぁぁぁ」
アバレッドへと変身した暴神は、瞬時にアバレモードとなり、湧き出る本能の力。
アッサムもまた、その身体はオーレッドの超力もまた溢れ出る。
二つの怪力が一点に収束した瞬間、ティラノハンマー50が灼熱の輝きを放つ。アバレッドの左腕とオーレッドの右腕が鎖骨で繋がるように密着し、剛力が螺旋となって増幅される。
「「ティラノハンマークラッシュ!!」」
それと共に、2人の背後には、テガソードイエローの幻影が現れる。
そして、機械音声が轟音となり交錯する。二つの黄金の鎚が同時振り下ろされ、スラオーの胸部へ突き刺さった。
ゴゴォォン!!
鉄槌が肉を貫通し、岩の核まで抉り込む。衝撃波が同心円状に拡散し、半径百メートル内の建物が一斉に崩れ落ちる。
「グガァァアアッ―――!!」
断末魔が都市の残骸にこだまする。スラオーの全身から黒紫色の瘴気が噴出し、その巨躯が膨張していく。