ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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灰色の疑問

全身を覆う深紅の鎧は威圧的に輝き、左手には円盾、右手には長剣が握られている。まるで古い伝説の騎士が現代に蘇ったかのようだ。

 

「……久しぶりだね、陸王」

 

低く響く声は玲のものと同一人物とは信じがたいほどに冷たく無機質だった。彼の周囲には既にゆらめく炎の粒子が舞い始めている。

 

「玲さん!? 一体何が……ッ!」

 

驚愕する響の叫びを遮るように、ウルザードファイヤー――具島玲が軽々と長剣を掲げる。刹那、刀身全体が轟音と共に紅蓮の炎に包まれた。

 

「逃げろ!」

 

陸王の怒号が響き渡る。だが時すでに遅し。振り下ろされた刃から迸ったのは巨大な火炎の津波だった。それはまるで意思を持つかのように地上を這い進み、ビルの壁面を舐めながら一直線に二人へと襲いかかる。

 

それが危険だと理解した陸王は、すぐにテガソードを取り出すと共に、その手には指輪を装填する。

 

「エンゲージ!」『キュウレンジャー!』

 

陸王はすぐにシシレッドへと変身する。

 

変身を終えると共に、自身にキュータマ型のコックピットを召喚する。

 

キュータマ型の内部は赤と金の光に満ちていた。陸王は操縦桿を握りしめ、迫り来る炎の奔流を見据える。

 

「このままじゃ街が丸ごと焼け野原になる……!」

 

外装装甲が灼熱に晒され火花を散らす中、陸王は冷静に指示を出した。

 

「シシカジオー! 軌道変更! ディメンションジャンプ展開!」

 

キュータマの背面ハッチが開放し、青白いエネルギーフィールドが形成される。同時にコックピット前面の計器パネルが激しく点滅した。

 

強烈な閃光が収束すると共に、キュータマは空間を歪めて消えた。後に残されたのは焦土化した道路と呆然と立ち尽くす通行人だけだった。空からは消防車のサイレンが近づいてくる。

 

採掘所跡地

 

荒涼とした岩石地帯が広がる廃棄された採掘施設。錆びた鉄骨が骸骨のように突き出し、乾いた風が粉塵を巻き上げる。地面には放置された大型シャベルカーの残骸が横たわり、天井部分には剥き出しになった岩盤が露出していた。

 

シシレッドのキュータマがゆっくりと着地する。足元からは砂埃が舞い上がり、鈍い振動が坑道全体に反響した。

 

「……逃げられたわけじゃなかったみたいだね」

 

低い唸り声と共に巨大な影が坑道の奥から現れる。炎を纏ったウルザードファイヤーが悠然と歩み寄ってきた。その掌中で燃え盛る長剣が岩肌を照らし出し、煤けたコンクリート壁に赤黒い炎の影を投げかける。

 

「随分派手なやり方だな、陸王」

 

ウルザードファイヤーの兜の隙間から覗く双眸が妖しく輝く。

 

「まぁいい。ここでなら思いっきり暴れられるだろう?」

 

彼の言葉に応じるように、シャベルカーの金属部品が高熱で溶け始めた。溶解した鋼鉄が地面に滴り落ち、白煙を立てて蒸発していく。

 

「陸王さん、さっきあの人の瞳は」

 

それと共に、キュータマでの移動の際、その中に一緒に移動していた響が聞く。

 

「・・・僕もまさかとは思ったが、おそらく間違いない」

 

それと共に、陸王は頷く。

 

「玲さんが、角乃ちゃんの妹と関係している可能性がある」

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