ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「手を組んだ?冗談はよせよファイアキャンドル」
クオンの口元に冷笑が浮かぶ。細い指先で自分の髪をかき上げながら、ファイアキャンドルを挑発的に見据えた。
「僕が手を組んだ相手、それが厄災だとは思わなかった。ただ、それだけだよ」
そうしながら、テガジューンをかざしている。
それに対し、ファイアキャンドルは眉一つ動かさない。背筋をピンと伸ばし、燃えるような瞳で相手の胸ぐらを掴む勢いで一歩踏み込んだ。
「『思わなかった』だと? お前の目に映るもの全てが虚偽だということは……この俺が一番よく知っていやがる」
「おいおい。随分な物言いじゃないか?」
クオンは肩をすくめながら、指輪を見せびらかす。
「これは単なる偶然。僕個人の興味だけで動いただけさ」
俺は二人の間に立つ形でカウンター越しに睨み合う。
「どっちでも良いがなぁ、クオン」
「そうだった、今日は吠に会いに来たんだった」
「そうかよ、悪いがてめぇは後だ。既に先約はいるんだよ」
「そうか、そんなつれない事を言わないで欲しいなぁ」
同時に奴は既にテガジューンにリングを装填していた。
『シンケンジャー』『キズナファイブ!』
それと共に、眼前に現れたのは、二体の怪人。
「待て待て!こんな狭い店で暴れる気か?!」
俺が叫んだ瞬間、ピアノ仮面の怪人が猛然と突っ込んできた。鍵盤を連想させる刃が空を斬り裂く。
「ふんッ!」
爆発音とともに、ファイアキャンドルが紅蓮の槍を盾に立ち塞がった。火花が飛び散る。
「おいおい、どういうつもりだ、ファイヤキャンドル?」
「どうもこうもねぇよ!今、ゴジュウウルフと戦っているのは、この俺!ファイヤキャンドル様だ!その邪魔をするんだったら、てめぇを許すつもりはねぇ!何よりもてめぇにはまだ裏切っている可能性があるからなぁ!」
それと共にファイヤキャンドルはそのまま構える。
ファイヤキャンドルの言葉に、俺も笑みを浮かべる。
「その通りだな、こっちの決着がつかない内に水を指すなんて」
俺もまた、テガソードを構えながら。
「やってくれるじゃないか」
このままでは、バイトの邪魔だからな。
だからこそ、俺は。
「エンゲージ」『ゴジュウウルフ』
「アオォォォォンン!!」
咆哮と共に蹴り足を地面に叩きつける。衝撃波がコンクリートを砕き、目の前のピアノ怪人へと奔流のごとく押し寄せた。
「ファイヤー!!」
ファイヤキャンドルの燕尾服が舞い上がるように翻り、赤い焔の螺旋が白骸骨怪人を包囲する。紅蓮の槍が虚空を灼熱の弧を描いて斬り払われた。
「ギャアアアッ!」「グガァア!」
二体の怪人が悲鳴を上げて吹き飛ぶ。
「まだまだ終わらせねえぞ!」
俺とファイアキャンドルは同時に跳躍した。