ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「……分かったぜ、テガソード」
痛みで眩暈がするが、意識を集中させる。
響の手。記憶が蘇るあの温もり。
今、その手は冷たい鋼鉄の鉤爪と化している。だが、触れればわかる。微かに震える生きた温もり。
(こいつの中の響は、まだ戦ってる……!)
「響! 一緒に帰ろうぜ!」
叫びながら、両手で彼女の鋼鉄の手を握ろうとする。その瞬間だった。
「させないよ」
低く、冷たい声。視界の隅に黄金の鬣が揺れた。
ゴジュウレオン――灰色の瞳の男が変身した姿が疾風のように滑り込んでくる。左手には蒼き刃、右手には青い獅子の口から銃身が伸びる「レオンバスター50」が煌めく。
「なっ……!?」
「君が彼女を解放できるなど、幻想に過ぎません」
レオンバスター50の銃口が火を噴いた。
光弾が俺の脇腹を掠め、体勢が崩れる。
「ぐあっ!」
「お前の指輪は確かに特別だ。だが、それは今は俺達も持っている。そう」
同時に、俺を吹き飛ばす陰。
俺は、両手を交差させ、なんとか防御しながら、見る。
「このゴジュウジャーではね」
そう、そこには、俺達と似た姿の面々が揃っていた。
そうしている間に。
「これは一体」
「何が起きているんだっ」
「嘘でしょ」
「お前ら」
見ると、そこにはここにはいなかった3人もまた揃っていた。
それだけじゃない。
切歌に調もまた、そこにいた。
「これって、一体」
「正直、未だに分からない事だらけだ。だが、厄災が響君を洗脳している事だけは確かだ」
「響先輩がっ」
「そんなっ」
それを聞いた切歌と調は信じられないように見つめる。
だが。
「だからって、諦めるかよ」
「もちろん諦めるわけねぇよ!」
吠えながらも響に近づく。しかし、ゴジュウレオンが阻むように立ちはだかる。
「響先輩……!」「必ず助けるデス!」
切歌と調が叫ぶ。二人の目にも涙が光っているが、それは決して弱音ではない。
その時、暴神が不敵に笑った。
「響を助ける……か。まぁいいだろう。俺も、そのついでにアッサムとの決着もつけよう」
続いて禽次郎が杖を掲げる。
「うむ。わしも手伝ってやろう。平行世界の孫の為じゃな」
すると角乃が腕を組みながらボソッと呟く。
「……当然でしょ。家族のことなんだもの」
吠はその言葉に頷きながら、全員に視線を送る。
「よし。みんな、行くぞ!」
その言葉を合図にゴジュウジャーの5人がそれぞれの立ち位置に散った。
「陸王」「おう」
吠が名を呼ぶと陸王が微笑んだ。
「僕は……具島玲さんを救う」
響の隣にいるゴジュウレオンを見据えながら、陸王は続ける。
「あの人は……僕にとって憧れだった。だからこそ……間違えた道を選んだ彼を正しい道に戻したい」
「暴神」「ああ」
吠の呼びかけに爆神が親指を立てた。
「アッサム。やつの挑発に乗るのは癪だが……今度こそ完膚なきまでに叩き潰してやるさ」
「禽次郎」「任せろ」
吠の言葉に禽次郎が豪快に笑う。
「儂の可愛い孫が泣いているならな。たとえ違う世界であっても助けねばなるまい」
「角乃」「うん」
吠の合図に角乃が静かに答える。
「私も行く。緒乙もきっと……私を待ってるから」
五つのシルエットが一直線に並ぶ。夕陽を背にして影が伸びる。
「「「「エンゲージ」」」」」
それと共に、宣言する。
『ゴジュウウルフ!』『ゴジュウレオン!』『ゴジュウティラノ!』『ゴジュウイーグル!』『ゴジュウユニコーン!』
俺達の宣言。
それと共に、俺達もまた、ゴジュウジャーへと変身する。
『いざ掴め!ナンバー!ワァーーーーンッ!!』
それと共に、鳴り響く応援団。
どこからともなく聞こえる声に対して、俺達は気にせず、そのまま前に出る。
「どんな雑音だって」「葛藤も矛盾も厄災も不条理も」「跳ね除けて」「乗り越える」
応援団の言葉と共に、陸王達が宣言する。
その中で、俺は真ん中に立つ。
「誇り高いはぐれもの!」
「「「「「ナンバーワン戦隊!ゴジュウジャー!」」」」」
そうして、俺達は、構える。
「「「「「その手を掴む!!!」」」」」
俺達の宣言と共に、向こうもまた動き出す。
「生きる者は深淵に叩き落とす。神をも喰らうのが我らゴジュウジャー」
その中でただ1人意識のある具島玲が宣言する。
「滅びの厄災よ!俺に救いを!」
そう、互いの宣言と共に構える。
『ナンバーワンバトル!READY・GO!』