ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
まるで初めから使い慣れているかのような自然な動作で剣を握り直す。神獣鏡の純白の装甲に包まれた華奢な身体に、リョウテガソードの機械的なデザインが異様なまでのマッチングを見せる。その全身は淡い銀色のオーラで薄く包まれており、彼女自身が発するプレッシャーは戦場全体を覆い尽くさんばかりだ。
そして、そのまま未来はそのまま振るう。
まさに文字通り、“振るう”だけでよかった。
「―――――っ!」
未来が低く鋭く息を吐きながら、リョウテガソードを一閃させる。
その動作に派手さはない。だが、そこに込められたのは間違いなく必殺の一撃。彼女の動きは極めてシンプルなものであった。それでもなおその威力は凄まじかった。まるで見えない斬撃が放射状に広がるかのように、迫り来る戦闘員たちの群れが一瞬で真っ二つになり、その直後には光の粒子となって四散していくのであった。
「……なっ!?」
陸王は驚愕に目を見開きながらも動揺を抑えきれなかった。
「凄いねぇ、ここまでなんて」
未来のリョウテガソードが煌めいた瞬間だ。一閃で戦闘員が木っ端微塵になった光景は圧巻だった。俺が使っていた時とは全く違う、純粋で鋭利すぎる剣筋。
未来が纏う神獣鏡のエクスドライブが、テガソードの機能を完全に覚醒させたみたいだった。
「未来……すげぇな」
ドン!
地面を蹴る音。ユニコーンの角を模したユニコーンドリル50が唸りをあげて未来に襲いかかった。角乃のものとは明らかに違う禍々しさを孕んだ一撃。未来は咄嗟に剣を盾にしたが――
弾き飛ばされた未来の身体が建物の壁にめり込んだ。瓦礫が舞い上がる。俺の腸が煮えくり返る。
「未来! 大丈夫か!」
「……くっ!」
よろよろと立ち上がった未来の頬に一本の細い傷跡。そこから赤が滴るのが見えた。彼女の戦闘経験値の低さが露呈している。ただ剣を振って敵を薙ぎ払うだけで通用するのは序盤だけだ。読み合いもカウンターも知らない今の未来では。
「やらせない!」
そんな未来を助ける為に入ったのは、角乃が変身するゴジュウユニコーン。
俺の目にはまるで双子の姉妹が殺し合いをしているかのように映る。
角乃が変身した方のゴジュウユニコーンの動きは鋭いが、敵の方がパワーで勝っている。ドリル同士がぶつかり合い、火花を散らす。装甲板が削れる独特な匂いが鼻をつく。
「くぃっ!」
角乃が敵の猛攻に押され始めた時だった。建物の壁に叩きつけられていた未来がフラフラと立ち上がる。その手にはリョウテガソードがしっかり握られている。
「角乃さん!」「未来ちゃん!」
そう、未来の言葉に合わせるように、リョウテガソードを角乃も掴んだ。
『最強!頂点!ユニバース!テガソードナンバーワン!』
鳴り響いた音と共に、角乃は、以前の俺が変身した姿と似たアーマーを身に纏っていた。
それと共に、迫るゴジュウユニコーンを弾き飛ばし、角乃は、センタイリングを装填する。
『チェンジマン』
「未来ちゃん……合わせてくれる?」
角乃の声が少し震えてる。彼女がこういう技を使う時はいつも慎重派だ。
「はいっ!!」
未来の返答は迷いがない。神獣鏡の白亜の装甲が月光を受けて妖しく輝き、鏡面部分が増幅したエネルギーで虹色に変化していく。
「行くよ!」
リョウテガソードを構え、2人の力が共鳴して空間に満ちる。
『ドラゴンアタック!』
それと共に紫色の光の幻影のドラゴンが二人を包む。
それと共に、角乃と未来は真っ直ぐと穿つ。
その一撃で、敵のゴジュウユニコーンは。
「ぁ」
それと共に、ゴジュウユニコーンに閉じ込められた闇。
その闇が吹き飛ばされ、中にいた緒乙も解放された。
「緒乙!」
そう、すぐに角乃もまた受け止める。