ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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斬切

「ぐっ……」

 

禽次郎の巨体がよろめき、地面に膝をつく。装甲が剥がれ落ちる音と共に、その肩が激しく上下していた。

 

「爺さん!?」

 

慌てて駆け寄ろうとしたその時だ。

 

「わっ……私も……限界です……」

 

隣で調の声。彼女の纏うエクスドライブ状態のシュルシャガナが光の粒子となり、衣服が元に戻る。膝から崩れ落ちる調を、俺が咄嗟に支える。

 

「くそっ……やっぱりリョウテガソードの負荷は高すぎんだよ!」

 

舌打ちしながら周囲を睨む。戦闘員どもが蟻のように群がってくる。鈍く光る刃が奴らの手の中で蠢き、血と鉄屑の臭いが鼻をつく。

 

「早く立て! やられるぞ!」

 

怒鳴る俺だが、禽次郎が歯を食いしばる。

 

「……すまん……儂が足を引っ張ってしもうた……」

 

爺さんの額には脂汗が滲んでいた。変身解除と同時に訪れた肉体疲労は尋常じゃないはずだ。

 

そこへ――

 

「させないデース!」

 

透き通った少女の声が戦場を切り裂く。振り返ると、そこに立っていたのは切歌だ。その小さな身体がまばゆい光に包まれている。

 

それと共にリョウテガソードを手に持った彼女は。

 

「エンゲージ!」『最強!頂点!ユニバース!』

 

その掛け声と共に響いた音声と共に、切歌はエクスドライブモードとなる。

 

その影響なのか、背後のアームドギアの一つの武器はさらに鋭くなる。

 

その二つを同時に構えながら、切歌は走り出した。

 

「行きますデス!」

 

言うが早いが切歌の体が跳ね上がった。イガリマが紫電を纏いながら弧を描き、リョウテガソードが青白い光の尾を曳く。まるで彼女自身が流星になって敵陣へ突っ込むようだった。

 

ズガァアン!

 

鎌刃が先陣を斬り裂く。紫の斬閃が地面ごと抉り、戦闘員二人の装甲をいっぺんに引き千切った。その破片が宙を舞うなか、すぐさまリョウテガソードが横薙ぎに一閃。空気すら裂ける轟音と共に敵三体が吹き飛び、ビル外壁へ叩きつけられた。

 

「まだまだデース!」

 

切歌の身体が翻る。彼女の踊るようなステップに合わせ、イガリマとテガソードが交互に猛威を振るう。鎌刃が天井を削り取ればリョウテガソードが床を穿つ。刃と刃の隙間から零れる火花が蛍のように弾けた。

 

敵の一団が銃口を集中させる。

 

バァンバァン!

 

乾いた銃声が重奏し、切歌の小さな影を囲む。だが弾丸はすべて空中で両断され霧散した。彼女は両手の武器を十字に交差させたまま回転し続けている。

 

「遅いデス!」

 

回転が最高潮に達した瞬間、彼女は再び高く跳んだ。ビル壁面を蹴りつけ、斜め上方から一直線に急降下。

 

ザッザッザッ!

 

鎌と剣が流星群のように乱れ落ちる。その軌跡が描く光の網に絡め取られた戦闘員たちは為す術もなく次々と昏倒していく。

 

「おおっ……!」

 

思わず感嘆の声を漏らしてしまうほど見事な連携技だ。二つの武器が単独では到達できぬ領域で噛み合い、敵を容赦なく追い詰める。

 

突然だった。地響きと共にビル陰から巨大な影が飛び出し、ゴジュウティラノだ!

 

「アッサム!!」

 

叫ぶ暴神は獰猛な唸り声をあげた。ティラノハンマー50が唸りをあげる。

 

「グルオオォォッ!!」

 

だが、切歌は表情をひねることもなく。

 

「遅いデス!」

 

イガリマを逆手に持ち替えて回転。竜巻のような軌跡が生まれる。刃と刃が触れ合う直前、暴神の右腕が跳ね上がった――否、腕ごと胴を捩じって回避。驚愕よりも恐怖に近い衝撃。

 

それと共に、2人は離れる。

 

同時に、アッサムの元にあったセンタイリングが転がり落ちる。

 

そして、切歌の手元にあったリョウテガソードも。

 

「これもまた、テガソード様の導きか」

 

「暴神さん」

 

そう、暴神は、その手に持ち。

 

「エンゲージ!」『最強!頂点!ユニバース!』

 

鳴り響く音声と共に、彼もまたテガソードゴジュウティラノへと変身を完了する。

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