ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
陸王が投げてきたリョウテガソードが空気を裂いて飛んでくる。
手を伸ばすと剣は吸い込まれるように掌に収まった。
俺は、そのまま瞬時に構え。
「エンゲージ!」
叫ぶと同時――
『最強!頂点!ユニバース!テガソードナンバーワン!』
全身が燃え上がるような衝撃と共に、俺はすぐにテガソードゴジュウウルフへと変身する。
そうしてると共に、操られた響の拳が俺に襲い掛かる。
俺は、その一撃を避ける。
『気をつけろ、遠野吠。立花響の持つガングニールには神殺しの力が宿っている。それは私をも殺す力があり、もしも当たれば』
「テガソードは死ぬって事だよな。けどな!」
そうして、俺は響の攻撃を避ける。
「この程度、怖くねぇよ」
俺は眼前にいるゴジュウウルフを見ながら言う。
「あのな……」
リョウテガソードを握る拳に力を込める。
「お前が敵なわけねぇだろ!」
眼前のゴジュウウルフは機械的に繰り出してくる攻撃。確かに速いし鋭い。だが――
「響ッ! お前の意思がねぇならッ! ただの拳なんか怖くねぇッ!」
響の拳が虚空を切る。風圧だけで肌が熱い。だが視界の隅で捉えた微細な動作から軌道を予測し、身を捩って回避する。左腕を掠める爪痕から僅かに煙が上がるが構わない。
「だからこそ!!」
懐に入り込んだ瞬間、奴の右肘が顔面を狙って下降してきた。
(速い――が)
読めている。上半身を90度傾け、肘の内側へ滑り込む。肩越しにリョウテガソードを振り抜くが、これはあえて当てない。風圧で牽制するだけだ。
「こんなっただの操り人形程度じゃないッ!」
吠える。同時にバックステップで距離を取る。響の動きに迷いがない。それが逆に痛々しいほどだ。
「お前はもっとッ! もっと――」
言葉が喉に詰まる。響は猪突猛進だったが、その拳にはいつも"気持ち"があった。守るべきものへの執念。それこそが響の強さだったのに――
今眼前にあるのは冷たく研ぎ澄まされた刃だ。
「強いだろ!」
心が泣いている。
「だから、お前を諦められるわけねぇんだよ……ッ!」
歯を食いしばり再度突進。今度は受け止めるのではない。掴む。
「絶対に捕まえるッ!」
ゴジュウウルフのジャブ。顔面、肩、肋骨――すべて紙一重で躱し続ける。足運びはカエルのように低く滑らか。耳元で風切り音が連続するが、一度も食らわない。
「くっ……!」
相手の左手が大きく上段から振り下ろされる。ここだ。
(掌の軌道――外側)
瞬時に判断。体を開きながら反対の腕で受け流す。バチンッ!と弾けるような衝撃で腕が痺れるが堪える。
「響ィッ!」
叫びながら素早く前へ――
腰を落とし、彼女の身体の中心線を寸分違わず狙う。目標はひとつ。その右手。
ガツン!
骨と骨が激突する音。響の拳を受け止めた瞬間、手首を返して相手の指の間に己の指を差し込み捻り上げる。
「ぐぅ……!」
ゴジュウウルフの右手が緩む。その一瞬を逃さず全力で引っ張る。互いの顔がゼロ距離に近づき、息遣いが混ざり合う。
「……ふ、っとぉおッ!!」
獣のような咆哮とともに背中を曲げながら前方へ投げ出す。
バランスを崩したゴジュウウルフの体が宙に浮く。だが着地は許さない。そのまま胸倉を掴み強引に抱き寄せた。
「捕まえたぞ響……!!」
指先から伝わる体温が確かに温かい。変身装甲越しなのに感じる柔らかさ。それは紛れもなく"響"だ。そう思うと胸の奥が焼け付くように熱くなった。
「絶対に……帰ってきてもらうッ!」
牙を剥いた笑みを浮かべながら吠える。
その時、俺は。
リョウテガソードが俺の手の中で微かに震えた。同時に視界の端で奇妙な光景が広がる。
「お前の手は人と人を繋げる!だったら今ここでお前を助けるために渡ってきた仲間の気持ちも繋がるはずだ!!」
そう、俺のもう片方の手には、ここまでリョウテガソードを届けてくれた奴らの幻影が見える。
そして、リョウテガソードは、真っ直ぐと。
「はあっぁぁぁ!」
俺はそのまま手を引っ張る。
すると、ゴジュウウルフから抜け出るように響が。
「エンゲージ!」『最強!頂点!ユニバース!テガソードナンバーワン!』
手に掴んだリョウテガソードを持ち、そのまま、炎を思わせる光を纏ったシンフォギアを身に纏っていた。
そう、俺の手を掴んだままリョウテガソードを構えていた。
「決めるぞ!」「うん!」
眼前にいるのは抜け殻となったゴジュウウルフ。
その中には厄災の力が溜まっており、1人だけ立っていた。
『オーバーロードオールハンズ』
俺と響は、そのまま手に持ったリョウテガソードを真っ直ぐと振り下ろす。
振り下ろされた一撃は、そのまま、闇は切り裂かれる。