ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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サロンへようこそ

厄災の騒乱から数日後——。テガソードの里は仮初の平穏の中にあった。

 

その平穏の中で。

 

「それで、依頼の内容を確認させても良いかしら」

 

一河角乃は、そう依頼内容を確認するように尋ねる。

 

彼女の元に訪れた依頼人である少女は涙ながらに語る。

 

「あの人は……私の姉さんなんです!」

 

その少女は名を咲良と言った。

 

咲良が言うには、先日から連絡が取れない。

 

最近になってとあるサロンに姉が入っていったと言う事を偶然目撃した者がおり、そこは貝の装飾が多い建物だと言う。

 

「分かったわ。私達が調べましょう」

 

すると、咲良の顔には安心した表情が浮かんだ。

 

それを見ていた熊手は。

 

「貝か」

 

「・・・何よ、いきなり話に入って来て」

 

いきなりの乱入に対して、角乃は思わず熊手に対して眼を向ける。

 

「何、貝と聞くとどうしてもギャラルホルンを思い出してしまってね」

 

「ギャラルホルンって、それって確か平行世界に繋がっている」

 

それは今、この世界に滞在している平行世界の3人のゴジュウジャーが元の世界に戻るために必要不可欠なアイテムだった。

 

「もしかしたら可能性はあるかもな」

 

熊手はそう言うが。

 

「けれど、問題はどうやって、入るのかよね」

 

「確かにな」

 

熊手が思考を巡らせ始めたその時――店の扉が静かに開いた。

 

「失礼する」

 

入ってきたのは風鳴翼だった。ライブツアーの衣装ではなく、シンプルなジャケットに身を包んでいる。

 

「あら風鳴さん?」

 

咲良が驚いた声を上げる。翼は店内を見渡し、カウンターに立つ角乃に目を留めた。

 

「今日はどうしたの?」

 

「他の皆と待ち合わせをしていたが、何かあったのか?」

 

彼女は落ち着いた声音で問い掛けてきた。カウンター越しに視線を合わせると、深い蒼の瞳が微かに揺れている。

 

「ええ。噂の“貝殻のサロン”の件で少し。噂になってるお店なのだけど知ってる?」

 

角乃の説明に翼はしばし考え込んだあと、意外なほどあっさりと頷いた。

 

「知っている。私は以前招待されて行ったことがある」

 

「招待?」

 

「詳しくは言えないが、“海月”と呼ばれる古い社交クラブだ。表向きは芸術支援サークルだが……」

 

翼は言葉を選ぶように間を置いた。

 

「訪問者は基本的に紹介制で、私も最初は知己のパーティーで偶然知り合った女性に誘われた」

 

「どんな人が居たの?」

 

「多国籍の投資家、学者、芸術家、メディア関係者……国境を越えた富裕層が多く集まっていた。目的は分かりづらいが、ただのサロンではないことは確かだ」

 

翼はテーブルの上のティーカップを眺めながら続けた。

 

「サロンの中には大きな円形ホールがあってね。中央には“巻き貝”を模した装飾があると聞いている」

 

その単語に全員が息を飲む。

 

「巻き貝……やはりギャラルホルン?」

 

熊手が低い声で呟く。

 

翼は眉をひそめた。

 

「正式名称は知らないが、あの大きさと形からして普通の美術品ではなかった。特別な施設のようにも見えたよ」

 

「そこで何が行われてるか聞いた?」

 

「分からない。私が参加したのは単なる講演会で、音楽の未来について議論が交わされていた。だが……」

 

彼女の目つきが鋭くなる。

 

「帰り際にスタッフから“資格があればもっと興味深い体験ができる”と言われたんだ。その時は社交辞令だと思っていたが……」

 

翼は懐を探り、小さなカードキーを取り出した。青と黒を基調としたスタイリッシュなデザインに“CLUB SEASHELL”の文字が刻印されている。

 

「もし良ければ一緒に行くか?」

 

「勿論!」

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