ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「ったくよ……何考えてんだ」
風間が肩を揉みながら文句を言う。
「そうだぜ。てめぇみたいな新参者が勝手に乱入してくんじゃねぇって」
大原も同意する。両者共に苛立たしさを隠せない様子だ。
「お互い様じゃない? 君たちだってここを壊しながら戦っていただろう」
ゴジュウレオン姿の陸王は涼しげに答える。
「ああ? 俺たちはな、互いに譲れねぇモンがあんだよ」
風間がハリケンレッドのスーツ越しに熱気を放つ。
「そうだ。俺らは男の勝負の最中なんだよ」
大原も負けじと声を張る。
「なるほど。忍者同士の戦いってことか」
陸王が笑みを浮かべる。彼の目尻が微かに下がっていることに二人は気づいた。
「……どういう意味だよ」
風間が問い返す。
「いやね」
陸王はレオンバスター50を軽く回転させて見せる。
「確かに忍者同士の対決に、別の存在が入って来たら嫌になる気持ちはよく分かるよ。だからさ」
すると、陸王は手にしたセンタイリングをテガソードを装填する。
「エンゲージ」『ニンニンジャー!』
そのまま、陸王はアカニンジャーへと変身する。
「忍者になれる僕も、対決に入れるよね」
「なぁ!?」「お前も忍者になれるのかよ!?」
2人を驚かせるアカニンジャー。
「それじゃあ、これで問題ないだろ」
陸王の提案に対し、風間と大原は顔を見合わせた。ハリケンレッドの風間は腕組みし「まぁ……条件は同じだしな」と渋々認め、ニンジャレッドの大原も「しゃーねーな」と肩をすくめた。
「忍者ナンバーワンはオレダァァ!!」
突如その場を震えるほどの叫びが響き渡った
瓦礫と共に一つの人影が降り立った。黒い外套を翻し、仮面に覆われた顔から覗く目が妖しく光る。
「貴様ら如き雑魚どもがナンバー1を争うとは片腹痛いわ!」
そう、叫んだ。
「これは、まさかの四つ巴か」
そう、陸王は笑みを浮かべる。
そんな4人を見つめる陰。
「これは、厄介な事になりましたね」
そう、ブライダンの幹部であるブーケは、その様子を見ていた。
「まさか、ノーワンが取り憑いた人間が反対にノーワンの自我を支配するとは、一体何者なんですか、あの人間は」
ブーケは廃墟の崩れた屋上で静かに見下ろしていた。
「……全くもって想定外でしたわ」
少し前の出来事。
「俺の忍者道を馬鹿にしやがって!! 許せん、許セン、許セェェェンッ!!」
男の叫びは激情そのものだった。長い顎鬚を揺らしながら地団太を踏み続けた。その瞳には純粋すぎる執念が渦巻いていた。
その声に惹かれノーワンは取り憑いた――はずだった。
だが現実は違った。男の強すぎる忍者への願望がノーワンの意識を押し潰してしまったのだ。今やノーワンは主導権を完全に奪われた傀儡に成り下がっていた。
「まったく厄介ですこと」
ブーケは小さくため息をつき眼下へ視線を移した。
三対一かと思いきや四つ巴になった戦況がそこにはあった。
「まずは様子見といきましょうか……」
彼女は再び腕を組み静観を決め込んだのである。