ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「フン……第二ラウンド開始と行こうかァ!!」
ノーワンの宣言と共に、廃墟全体が歪むほどの圧が空間を満たした。
「くっ……まだ余裕ってわけか……」
風間が歯噛みしながら立ち上がる。肩からはまだ鈍痛が響いていた。
「だが――」
陸王が静かに前に出る。忍者一番刀を握る指に力が込められている。
「次は違うよ。僕達、三人の力を見せてあげる」
「風間君、大原君、準備はいいかい?」
陸王の問いに即座に答えが返る。
「当然だぜ! 俺たちでてめぇをぶっ飛ばしてやるよ!」
「忍者ナンバーワンは俺だがな!」
大原がニッと笑いながら応じた。
そのやりとりを鼻で笑うノーワン。
「三匹の虫が群がったところで何ができる? ――来いよ」
「では行こうか」
陸王の号令と同時に――
風間は高速移動を開始した。
「疾風の舞――!」
大原は地面を踏み砕くほどの突進。
「豪雷の一歩――!」
二人の動きを計算し、陸王が陣形を整える。
「私たちは三位一体――隙を見せるな」
「フン、くだらん」
ノーワンの身体がぼやけたかと思うと、五体に分裂した。
「分身の術か……!」
風間が呻く。すべてが完璧に同一動作を行い、見分けがつかない。
「さあどうする? 全員が本物だ」
嘲笑する声が四方八方から迫る。
「くっ……!」
大原が闇雲に斬りかかるも、まるで霞を斬るかのようにすり抜けられる。
陸王が一歩後退し、三人を集めた。
「落ち着け。彼らは同時に同じ動きをしている。つまり――」
「分身には弱点があるってことか?」
風間の目が光る。
「そうだ」
陸王はシュリケンを取り出した。
「一点突破だ。全員が密接している位置で同時に攻撃する――」
「なら決まりだな」
大原がニヤリと笑う。
「あんたに任せたぜ」
風間も頷く。
「了解。行こう」
三人が一斉に地を蹴った。風間の高速移動で攪乱、大原の突進で相手を釘付けにし、陸王がタイミングを計る。
「そこだ!」
陸王の指し示す方向へ、三つの影が収束していく。
「影の舞――」
三人の忍術が同期する。
――一瞬の静寂。
――そして轟音。
分身の中心地点が爆ぜたように弾ける。
「ぐおぉっ!?」
本体のノーワンが吹き飛ぶ。同時に分身は霧のように消滅した。
「終わりだ」
陸王のシュリケンがノーワンの胸に突き刺さる。
「ぐぅ……なぜ……こんな……!」
膝をつくノーワン。外套が塵となって崩れ始めている。
「忍者ナンバーワンは自分だと思っていたか? ……残念だけどね」
陸王が静かに語る。
「忍者は僕達で決めるからな」
「……くそっ……!」
ノーワンは最後の抵抗を見せようと立ち上がるも――
「終わりだ」
風間の蹴りがその顎を打ち据えた。
「おとなしく寝てろっての!」
大原がとどめとばかりに肩を押さえつける。
「……これが……忍者ナンバーワン……!」
その言葉を最後にノーワンは、爆発する。
それと共にノーワンに取り憑いていたと思われるおじさんは、そのまま倒れていた。
「……終わったな」
陸王が安堵の息をつく。
「ああ。ったく疲れたぜ……」
大原が背中を向けて座り込む。
「まあなんとかなったってことで」
風間も脱力して肩を竦めた。
静寂が戻った廃墟。
三人の忍者はしばらく何も言わずに空を見上げていた。
やがて陸王が微笑みながら立ち上がる。
「……さて。次はどうする?」
その問いに風間がニヤリと笑って応じる。
「そりゃもちろん――決闘の続きだろ?」
大原も立ち上がって拳を突き上げる。
「当然! ノーワンの次は俺たちの順位争いだな!」
その様子に陸王は小さく笑った。
「……まったく変わらないね。君たちは」
それでもどこか嬉しそうな表情だった。