ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「だからっ!弟子にしてほしいんです!!」
公園の外周を爆走する進が叫ぶ。彼の両眼は希望で輝いていた。
「俺様に、弟子など必要ない!」
その先を行く熊手が振り返る。顔いっぱいの汗と困惑。彼は全力疾走しながらも妙に紳士的な敬語を使い続けている。
「なんでですか師匠ぉー!!」
「師匠じゃないと言っている」
熊手の隣をベアックマがぴょんぴょん飛び跳ねながらついていく。「クマァー!?」と心配そうな鳴き声。
彼らの走る道沿いでは—
「あれ……なんだこれ……」
その様子を見ていた調は首を傾げながら見つめていた。
「おっと、月読調か、こんな所で会うとは珍しいな」
「・・・いや、熊手さん、その後ろにいる彼は」
「俺様にも事情があるんだ・・・」
「そうです!熊手さんに弟子入りするために追いかけてきてます!!」
進の純粋無垢な声が響く。
「弟子入り?」
その言葉に対して、思わず首を傾げてしまう。
「俺様がいつものように世直しを行っていたら、この若者がやって来て!」
熊手は腕を組んで説明を続ける。
「『ぜひあなたのようなカッコ良いヒーローになりたいんです!』と言うんだ」
「それで弟子にしてあげればいいじゃないですか?」
調が素朴な疑問を投げかける。
「俺様は、神になる為に戦っている。故に弟子など取るつもりはない!」
そう、断言した熊手に対して、進は。
「えっと、神ですか」「気にしないでください。こういう人なので」
戸惑いを隠せずに言った調はため息をしながら言う。
熊手真白は足を止め、真摯な面持ちで問いかけた。
「なぜそこまで弟子入りに固執する?」
夕暮れ時の住宅街に沈黙が流れる。通行人が不審そうな目で通り過ぎていく。
進は胸に手を当て、震える声で語り始めた。
「俺……弱いんです」
予想外の告白に熊手の眉が上がる。
「誰にも負けたくないのに……今日みたいに何もできないなんて……」
進の拳が小刻みに震えていた。
「だから……」
彼は意を決したように言った。
「熊手さんみたいな強くて優しいヒーローになりたいんです!」
進の目は真っ直ぐだった。嘘偽りのない、ただの憧れではなく本気の願い。
しかし——
「まだわからない……」
進は俯き加減に呟いた。
「本当に自分がなりたいのはどんなヒーローなのか……」
彼の脳裏に甦るのはあの日の記憶。ボランティア活動中に出会ったセンタイリング。テガソードとの契約。初めて感じた力への期待と恐怖。
(この指輪があれば俺は変われると思ってた……でも)
「現実は全然違う……」
進は右手を開く。その手のひらには金色のリングがあった。
「ほぅ、お前も指輪の戦士だったか」
「えっ、お前もって」
すると、熊手は片手で、ゴジュウポーラーのセンタイリングを見せる。
「それが分かった以上はやる事は既に決まっているな、来い」