ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

211 / 346
ヒーローへの道のり

採掘所跡地に到着した三人。廃坑となった巨大な穴が眼前に広がり、朽ち果てた鉄骨が錆びつく音がかすかに聞こえる。

 

「ここでなら思う存分行ってくれる」

 

熊手は腰に手を当てニヤリと笑う。

 

(本当に戦うことになるなんて……)

 

進の足が僅かに後退する。手の中のセンタイリングが微かに熱を帯びる。

 

「怖気づいたか?」

 

熊手の挑発的な声が響く。

 

「それは、だって俺、戦うなんて」

 

困惑を隠せない進を余所に、既に熊手のセンタイリングを手に取り、グーデバーンに装填する。

 

「エンゲージ」『ゴジュウポーラー!』

 

鳴り響いた音声と共に、熊手はゴジュウポーラーへと変身を完了し、真っ直ぐと構える。

 

ゴジュウポーラーへと変身を完了すると共に、進は、戦いが本格的に行われる事を自覚する。

 

「もしも、このまま何もしないのならばお前の指輪を頂くぞ」

 

「そっそれは」

 

「どうする」

 

熊手からの提案に少しばかり考える進であるが。

 

進が、このまま何もしなければ、力を奪われる。

 

その結果だけは。

 

「俺は、何もせずに奪われたくない!」

 

進もまたセンタイリングを構える。

 

その腕には銀色のテガソードが現れ、すぐにセンタイリングを装填する。

 

「エンゲージ!」『ターボレンジャー!』

 

鳴り響く音声とともに、進はターボレンジャーへと変身を終える。

 

赤い装甲に身を包み、その手にはGTソードが握られている。

 

「準備万端って訳か」

 

進は躊躇わずに駆け出した。手にしたGTソードが夕陽を反射して煌めく。

 

一方でゴジュウポーラーになった熊手も即座に応戦体勢に入る。その冷たい視線が鋭く光る。

 

(まずは様子を見るか)

 

距離を取りながら互いの動きを探る二人。

 

先に仕掛けたのは進だ。「はぁっ!」という気合と共に斬りかかる。

 

だが―

 

ガキィンッ!

 

金属同士が激しくぶつかり合う音が採掘所に響き渡る。

 

咄嗟に身を翻した熊手はグーデバーンを使って攻撃を受け止めたのだ。

 

「速い……!」

 

思わず舌打ちしつつも隙なく踏み込む熊手。次の瞬間には右ストレートが唸りを上げて繰り出された。「危ないッ」慌てて避ける進だが頬を掠めた風圧だけで冷や汗が出るほどだった。

 

反撃のタイミングを計りながら呼吸を整える進。一度大きく息を吐いて精神統一すると今度は大胆に接近戦へ持ち込もうとする。

 

ところが今度は熊手の方が早かったらしい。

 

蹴り上げられた膝が腹筋を強打する寸前だったものの辛うじて防御姿勢で堪えることが出来たようであったものの衝撃によって数メートル後退してしまうことになったのである。

 

「この程度が、お前の言うヒーローの強さとは」

 

「まだまだ終わってないですよ!」

 

「確かにそうだな」

 

一方で傍観している調は不安げながらも心の中で思ったことがあるようでした。

 

「あの二人……どうなるんだろう」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。