ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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青春は何時でも

爆煙が晴れると同時に、キングキャンデラーの巨体が崩れ落ちた。

 

瓦礫の山の上、テガソード・グリーンが勇者の如く立ち尽くす。

 

「……勝った」

 

禽次郎は荒い呼吸を整えながら、巨獣の操縦桿を握りしめた。

 

背後からは風鳴翼の冷静な声。

 

「やりますね。ですがこれで終わりではありません。他の場所でも戦いは続いています」

 

テガソードはゆっくりと着地し、翠色の巨体が光粒となり、空へと還っていく。

 

地上に戻った禽次郎は、まず最初に目に入った光景に足を止めた。

 

星野球一郎が倒れていた

 

いや、正確には──

 

野球帽を抱え、仰向けに寝転がりながら青空を見つめていた。

 

「あー……燃え尽きた」

 

呻くような低い声。

 

周囲には焼け焦げた地面と、野球のグローブだけが残されていた。

 

「おい! 星野!」

 

高良鉱騎が駆け寄る。

 

普段ならすぐに腰が引ける男が、今日はなぜかまっすぐ助けに行く。

 

その背中を見て、禽次郎は少し違和感を覚えた。

 

(なんだか……雰囲気が違う?)

 

星野はゆるゆると起き上がり、泥だらけの顔で笑った。

 

「ありがとう、高良。正直助かった。今回のプレイは本当に……熱かった。最高の夏の思い出になっちまいそうだ」

 

「……よく分かんないけど」

 

高良は何かを振り払うように深呼吸をする。

 

「でも今日のことは忘れない。君みたいな奴に出会えて良かった」

 

彼はポケットを探り、取り出したものを禽次郎に差し出す。

 

それは──センタイリング。

 

「えっ? これって」

 

「君が持っておくべきだと思って。このリングに選ばれた理由は分からないけど、俺の中で何かが変わったんだ。だからあげるよ」

 

星野も同じタイミングでリングを取り出した。

 

「俺のもだ。正直……燃え切っちゃった。でも禽次郎ならいい使い方ができるんじゃないかって思ったんだよ」

 

二つのリングが、禽次郎の手の中に収まる。

 

彼はしばし言葉を失い、それから微笑んだ。

 

「……ありがとな。大事にするぜ」

 

リングを強く握りしめる。

 

鈍い金属の感触が指先を通して体内に染みていく。

 

戦いの高揚と、友情の温もり。

 

二つのものが混ざり合い、身体中に熱が巡る。

 

禽次郎は大きく伸びをし、最後に言った。

 

「なぁ、みんな」

 

三人の視線を集めて、彼は告げた。

 

「青春って何時でも素晴らしいよな。運動も勉強も恋愛も全部まとめて最高じゃん!」

 

風鳴翼は相変わらず無表情だったが、僅かに目尻が緩む。

 

星野はまた燃え始めた。

 

高良は照れくさそうに頷いた。

 

「これからどんな“熱”が待ってるか楽しみだ」

 

禽次郎は天を仰ぐ。

 

未来への扉はまだ開かれ始めたばかりだった。

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