ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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解析・怪人!?

アクティは無駄な声を発さない。ただ一瞬、ヘルメット内部のバイザーが光り、視界に流れるデータが脳へと流れ込んだ。

 

《敵数:12 攻撃タイミング:0.4秒後 回避推奨ルート算出完了》

 

レッドファルコンの解析能力《アナライズ》が発動する。

 

「……来い」

 

「キーン!!」「コーン!!」

 

銀アーイーたちが四方からシャンバーンを振り下ろす。

だがアクティはそのわずかな腕の角度のズレまでも瞬時に読み取り――

 

スッ……!

 

最小限の動きで間を抜ける。攻撃が紙一重で空を斬り、アーイー同士がぶつかり合う。

 

刹那、アクティは腰のファルコンセイバーを抜いた。

 

赤い刃が風を切り、データラインが弾けるように軌跡を描く。

 

ザシュッ!

 

1体、2体とベルメットが弾かれ、アーイーが倒れ込む。

しかしアクティは追撃しない。視線は常に周囲全体を俯瞰していた。

 

《背面より金アーイー、シャンバーン圧縮弾発射予測》

 

振り返ることなく片手を上げ、セイバーで弾道をそらす。

 

パァンッ!

 

泡立つ圧縮弾が横へ逸れ、地面で破裂。

アクティは淡々とつぶやいた。

 

「照準が甘い。そこが隙だ」

 

高く跳躍し、翼のエネルギーをまとった真紅の残光が弧を描く。

 

「ファルコン・スラッシュ」

 

流麗な一閃が金アーイーを切り裂き、鐘の音が虚しく響いた。

 

着地したアクティは呼吸すら乱さない。

まるで全てが事前に計算されていたかのような精密な戦闘だった。

 

「……次だ。まだ来る」

 

静かな声が戦場に落ちたが、その背に宿った勇気の炎は確かな強さを放っていた。

 

アクティが前線を切り開いたそのすぐ横で、月原は静かに息を整えていた。

ヘルメット内部のHUDには、アクティの解析データがリアルタイムで流れ込んでくる。

 

《敵攻撃パターン:収束完了》

《ラーニング開始――適応モード移行》

 

「……よし。いける」

 

月原は腰から ドリルセイバー を構え、地面を蹴った。

 

「キーン!!」「コーン!!」

 

二体の銀アーイーが挟み撃ちを仕掛ける。

だが月原はわずかに身体をひねるだけで攻撃の軌道から外れた。

 

アクティの動きが、月原の中でコピーされていた。

 

続く連撃も、ほとんど視線を向けることなく避けてみせる。

まるで未来を見ているかのような精密な回避――それは 《ラーニング》した結果だった。

 

「今度はボクの番だよ!」

 

ドリルセイバーが高速回転し、赤いスパークを散らす。

 

ブゥンッ!

 

横薙ぎの一撃がアーイーのベルメットを砕き、

さらにその余波で後方のアーイーまでもが吹き飛ぶ。

 

しかし月原はそこで止まらない。

 

《敵隊列の乱れ検知》

《戦闘最適化ルートを提示》

 

「なるほど……じゃあ、こう動けばいいんだね!」

 

月原はデータに導かれるように前進。

その足運びは先ほどとは別人のように洗練されていた。

 

金アーイーの突撃に対しても、ドリルセイバーを逆手に構え――

 

「ドリル・インパクト!」

 

渦巻く回転刃が金アーイーの装甲を貫き、火花を散らす。

 

倒れたアーイーの向こうでアクティが小さく頷いた。

 

「良い適応だ、月原」

 

「うん、ありがとうアクティ。データのおかげだよ!」

 

月原の戦いは、まさに“戦闘中に成長していく兵士”。

ラーニングによって、彼は間違いなく戦場最適化されたメガレッドになっていた。

 

アクティと月原の連携は、まるで息の合った二枚羽のようだった。

解析で導かれた軌道、ラーニングで補完される動き。

二人が交差するたびにアーイーが倒れ、戦況は一気に有利へ傾いていく。

 

その様子を見て、響は思わず感嘆の息を漏らした。

 

「すごい……!あんなに見事に戦いの“形”が噛み合うなんて……!」

 

しかし――

その一瞬の隙を、カイセキ・ノーワンが逃すはずがなかった。

 

「ほな次は――お前さんの番や、シンフォギアの嬢ちゃん!」

 

刹那、タコ足ケーブルが地面を這うように伸び、響の足元を狙う。

響はすぐに跳躍してかわす。

 

「くっ……!」

 

だが次の触手は空中の響を迎え撃つように軌道を変える。

まるで響の癖や動きを“読んでいる”かのようだ。

 

「えっ……!? なんでわたしの動きが……!」

 

カイセキ・ノーワンの瞳がいやらしく光る。

 

「へへっ、ワイを舐めてもらったら困るわ。“解析ナンバーワン”やぞ?」

触手が次々と飛び出し、響の死角ばかりを狙ってくる。

 

アクティが低くつぶやく。

 

「……動きの精度が上がっている。いや――これは」

 

月原もすぐに気づいた。

 

「もしかして……! アーイーたちとの戦闘データを……!」

 

カイセキ・ノーワンは腹のNo.1バックルを叩き、誇らしげに叫んだ。

 

「そういうこっちゃあ! さっきからアーイーに戦わせとったんは、全部“データ取り”のためや!

 動きも癖も弱点も……ワイの中ではもう揃っとるでぇ!!」

 

響は唇を噛む。

アクティと月原も即座に構え直した。

 

敵はただの怪人ではない。

 “情報戦”を得意とする、解析ナンバーワンの怪物だ。

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