ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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信仰暴走!?

カイセキ・ノーワンの触手が激しく地を叩き、周囲の床に蜘蛛の巣状の亀裂が走った。

響はすぐさま側転して距離を取るが――。

 

「無駄やでぇ、“響さん”!」

 

触手が彼女の移動先を正確に先回りするように軌道を変えた。

まるで未来を見透かされたかのような攻撃。

響の眉が跳ね上がる。

 

「っ……! なんで次の動きまで……!」

 

月原が援護に走るが、彼の足元にもケーブルが飛び出す。

 

《行動予測を上回られています》

 

HUDに赤い警告が点滅した。

 

「ボクのラーニングが……追いつかない……!?」

 

横から金アーイーの圧縮弾が飛び、月原は咄嗟に跳んでかわす。

しかし着地の瞬間――そこには別の触手が待ち構えていた。

 

「しまっ……!」

 

アクティがセイバーで弾いて助けるものの、その彼自身も、

解析されているのか敵の攻撃精度が明らかに上がっていた。

 

「……敵の演算速度がこちらを上回った。予測の予測まで読まれている」

 

カイセキ・ノーワンは腹のバックルを誇らしげに叩いた。

 

「そらそうやろ? ワイは“解析ナンバーワン”や。

 アーイーどもの戦闘データで、お前らの癖も弱点も丸見えやでぇ!」

 

再び触手が三方向から同時に襲いかかる。

 

響はギリギリで回避するが、回避の癖が読まれているため追撃が寸分違わず迫る。

 

「くっ……!」

「響さん、下がって!」

「月原、後ろだ!」

 

3人は完全に防戦一方。

突破口が見えないまま、じりじりと追い詰められていく――。

 

カイセキ・ノーワンの触手が響へ迫る。

月原もアクティも援護に飛び込もうとするが、その動きさえ読まれて封じられていた。

 

「終わりやでぇ! 解析ナンバーワン様の前では――」

 

触手が響の胸元へ迫った、その瞬間だった。

 

「――いやさか!!」

 

轟音と共に、横から乱入した影がカイセキ・ノーワンを殴り飛ばした。

まるでトラックが側面から突っ込んだような衝撃。

怪人の身体が地面を数メートル転がっていく。

 

「な、なんやぁッ!? どこのド阿呆がワイを……!」

 

埃の中から、堂々と立つ男が現れた。

金のテガソードを手に負い、その瞳には確固たる決意が宿っていた。

 

「竜儀さん……!」

響が安堵の息を漏らす。

 

竜儀は3人の無事を一瞥すると、軽く顎を引き告げた。

 

「金のテガソードの解析が、一段落しましてな。

 ゆえに――助太刀に駆けつけた次第です」

 

その声音は確かに落ち着いているのに、

背後の空気は「信仰の炎」で揺らめいている。

 

カイセキ・ノーワンは怒りに震えながら立ち上がった。

 

「お、オマエ……! データにも無い乱入は反則やろ!!」

 

竜儀は涼しい顔で言い放つ。

 

「反則? ふん、テガソード様の導きの前では、貴様の安っぽい解析など無意味……いやさか!!」

 

再び踏み込み、拳で怪人を吹き飛ばす。

その一撃には、信仰によって培われた怪力が宿っていた。

 

取り残された3人は、しばし呆然と竜儀の背中を見つめた。

 

「竜儀さん……やっぱり普通じゃない……」

「いや、普通どころかデータに載らないタイプだな……」

「けど……助かった!」

 

竜儀が現れたことで、戦況は大きく動き始める――。

 

「エンゲージ!」『クラップユアハンズ!』

 

それと共に、すぐにゴジュウティラノのセンタイリングを金のテガソードを装填する。

竜儀が両手を力強く叩く。

大気が震え、足元の地面が響くほどの重い音だ。

 

『ウォーオオッオー! オー!ゴジュウティラノ!ウォーオオッオー! オー!オー!』

 

大学構内に突如、太鼓とラッパの音が鳴り響き、廊下の空気が一変した。

どこから現れたのか、学ラン姿の応援団とチアガールたちが整列し、

拳を天に突き上げて声を合わせる。

 

「いざ掴め!ナンバー!ワァーーーーンッ!!」

 

その掛け声に呼応するように、カイセキ・ノーワンが一歩前へにじり出る。

八本の触手を誇示するように揺らし、腹の“No.1”バックルを叩くと、

威圧感たっぷりに前口上を叫んだ。

 

「戦いに必要なのは力ちゃう!

 数値や! データや! 解析こそが絶対やでぇ!!」

 

応援団のノーワン側がコールを合わせる。

 

「キン! コン! キンコンカン!!」

 

「ノーワンワールド・解析ナンバーワン!

 カイセキ・ノーワン!!」

 

触手を振り上げたカイセキ・ノーワンの周囲に解析ホログラムが展開され、

嘲笑うような光が3人を照らす。

 

「お前らの弱点、全部お見通しや!

 勝利の方程式はもう出来とる!!」

 

勝利を確信したような怪人の声がこだまする――

そのとき。

 

地面が、揺れた。

 

ドンッ……ドンッ……と規則正しい重音。

金色の信仰の炎が、視界の端から現れ始める。

 

その気配に応援団が一斉に方向転換し、今度は竜儀側へ向き直る。

 

「ゴー! ゴー! ゴジュウジャー!!」

 

金のテガソードを肩に担ぎ、暴神竜儀が堂々と前へ歩み出た。

その瞳は迷いなく、まさに“怪力と敬虔”そのものの輝きを宿している。

 

「テガソード様に仇なす者よ!

 その身に教えよう、力と敬虔の違いを!」

 

再び応援団が叫ぶ。

 

「ゴー! ゴー! ゴジュウジャー!!」

 

竜儀は大地を踏み鳴らし、名乗りを高らかに宣言した。

 

「怪力伝道師!

 ゴジュウティラノ!!」

 

息を吸い込み、構えを取る。その身体から奔る信仰の熱は、

解析されたデータすら焼き尽くすようだった。

 

「我が信仰は盤石なり!

 不遜なる解析、粉砕あるのみ――

 いやさか!!」

 

その叫びが構内中に響き渡り、

カイセキ・ノーワンの解析ホログラムが一瞬だけ揺らいだ。

 

いよいよ、怪力と解析。

信仰とデータ。

 

「ナンバーワンバトル!READY!GO!」

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