ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「…これはどういう状況なんだ」
そうしながら、俺は今、まさしく目の前にいる4人に向けて睨みつける。
弁当屋でのバイトを終えた後、まかないの弁当を食べている時に現れた4人。
その内の一人である角乃は、午後からのシフトである事は知っていたし、禽次郎はここの常連である事で、昼飯を買いに来たのは分かる。
「何、ここで吠君達がバイトをしていると知ったからね、少し遊びに来たのさ」
「まぁ、私達にとっても重要な話があるのでな」
目の前にいる百夜と暴神の奴は、なぜここにいるのか。
「吠っちの知り合い?」
「話している感じじゃ、ここにいる全員が指輪の戦士っていう事で良いのね、だったら」
そうしながら、角乃は既に臨戦態勢を取ろうとした。
だが。
「いいや、少し相談があってね。僕達で同盟を組もうという提案をね」
「…同盟だと?」
その言葉に対して、俺は陸王達に対して、睨み付ける。
「てめぇには前に言ったはずだ。俺は誰かと手を組む気などないって」
「そう言う場合では無くなったのだ」
そうしながら、暴神はその手にあるスマホの画面を俺達に見せてきた。
そこには、旭の奴以外にも数人が見えるが。
「こいつらは」
「旭明、往歳巡、星野玲央、賀州甲也。彼らはとある戦士によって倒された指輪の戦士達だ」
「ガリュードの奴かっ」
その1件に気づいた俺は思わず声を出す。
それは角乃も同じだったようで、そのまま見つめる。
「奴は、どうやらノーワンと手を組んでいる事が分かる。数ではノーワンの方が勝る以上はこちらが不利。ならば、少しでも戦力を一つにするのが得策ではないか」
「・・・理屈は理解した。けどな」
俺はそうして立ち上がる。
「一人の奴に対して、大勢で叩き潰すってのは、どうも気に食わん」
「けれど、吠っち、あの時は一緒に戦ってくれたじゃないか」
「あぁ、けどあの時はノーワンに囚われた奴を助ける為だ、ノーワンはだいたいは数で攻めてくるからその時は協力するが、奴がたった一人で来た時には、俺は一人で戦う」
それだけ言い、弁当を捨てて、俺はそのまま去って行く。
「やれやれ、強情だねぇ、それで二人はどうかな?」
「ワシは別に構わんよ」
「・・・私も結局の所、あいつを追うのは変わらないから」
「それは良かった。まぁ、あの男が言う事も理解出来るからな」
俺は未だに拭えない気持ちと共に、そのまま家に帰ろうとした。
けれど、そんな俺の前に一人の人影がいた。
「・・・」
特に俺は気にせずに、そのまま通り過ぎようとした。
けれど、そいつは俺の前で両手で「✕」を作りながら、こちらを見る。
その動作を、俺は知っている。
「ぇっ、それってもしかして」
俺も、それに合わせるように、片手で「○」を作り、見つめる。
見つめた先で、笑顔を見せると共に。
「お前は俺の獲物だ。久し振り、吠」
「兄ちゃん」
そこには、生き別れしたはずの兄ちゃんがいた。
「でも、なんで兄ちゃんがここに」
「・・・お前と同じだよ、俺も選ばれたんだ」
そうして、兄ちゃんが見せたのは、指輪。
「それって、もしかして兄ちゃんも指輪の戦士の」
「あぁ、この指輪の力の名前はレッドマスクさ」
「そうだったのか、けど」
「ふふっ、そう慌てる事ないさ。とにかくせっかくの再会だ、まずは食事でもしようじゃないか」
「あぁ」
そう言い、俺は兄ちゃんと共に、その場を離れた。
だからこそ、その時には見えなかった。
「ぐっっうぅ」
近くの物陰で倒れている男の存在に。
そして、男の腕から消えた銀色のテガソードの事も。