ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

27 / 346
兄との同盟

俺と久光兄ちゃんと一緒に近くの喫茶店へと行く。

 

ここまでの貧乏生活では考えられない普通の食事に対して、嬉しくも思えてしまう。

 

「それにしても、本当に久し振りだよね兄ちゃん」

 

「そうだね、何年振りだったかな?」

 

「・・・兄ちゃんとはぐれた時から、ずっと一人だったから、正直に言って、何年も経ったなんか」

 

俺の言葉に対して、兄ちゃんは頷く。

 

「あぁ、あの世界で俺達は辛い経験をした。平和な世界とは程遠かったからな」

 

「・・・その、兄ちゃんは会ったのか、父さんと母さんに」

 

そう、俺は思わず聞いてしまう。

 

父さんと母さん。

 

今でも、大切なのは変わりない。

 

けれど。

 

「彼らは養子を迎えて、前に進んでいる。僕達が急に帰ってきても、互いに不幸になるだけだ」

 

「そうだよな」

 

兄ちゃんの言う通り、10年間行方不明だった息子達が急に帰っても、父さんと母さんも不幸になるだけ。

 

「・・・響ちゃんと未来ちゃんの事、心配か?」

 

「まぁ、心配と言ったら、心配だ。けれど、父さんと母さんの事もあったから、会いに行こうとは思わなかった。何よりも、この一年、生きるのに必死だったから」

 

「そうか、吠はこっちの世界に帰ってきたのは1年か」

 

「あぁ、兄ちゃんは何時から」

 

「そうだね、数年前ぐらいに急にね。吠もだろ」

 

「あぁ、正直に言うと最初はバイトも出来なくて困っていたよ、兄ちゃんは」

 

「ふふっ、帰ってきてから会社を立ち上げたさ」

 

「やっぱり兄ちゃんは凄いよ!」

 

「いやいや吠だって頑張っているんだろう」

 

そうして兄ちゃんの優しさを改めて受け止めた。

 

何故なら兄ちゃんは昔から優しい性格だったから。

 

「なぁ吠」

 

「どうしたんだよ兄ちゃん」

 

「良かったら、一緒に指輪の争奪戦を戦わないか」

 

「えっ」

 

兄ちゃんからの言葉に一瞬驚く。

 

「どうして」

 

「良いか、指輪の争奪戦は厳しい。とても一人で勝ち抜く事は出来ない。だったら兄弟で力を合わせるのは当然だろう」

 

「兄ちゃんの言ってるのは分かる。だけど」

 

「吠」

 

そうして兄ちゃんは俺の手を握る。

 

「僕は君と一緒にまた家族として過ごしたいんだ。父さんと母さんは今は諦めても、僕は弟である吠とやりたい事が沢山あるんだ」

 

兄ちゃんの言葉に胸を打たれる。

 

けれど。

 

そう考えていた時だった。

 

「これって、兄ちゃんっノーワンが現れた!」

 

俺はそんな兄ちゃんの言葉を振り切り、すぐに走り出す。

 

まさか、こんな近くでノーワンが現れるとは。

 

俺は、急いでそこへと向かって、走って行く。

 

「・・・全く、吠は本当に相変わらずだね」

 

それを見つめながらも、兄ちゃんが何を行っていたのか見ていなかった。

 

「だからこそ、とっておきの舞台を用意したよ……愛しい弟」

 

兄ちゃんが見つめた画面、そこに映されたいたのは、アーイ達が暴れている場所に向かっている人物達の姿を。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。