ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
俺と久光兄ちゃんと一緒に近くの喫茶店へと行く。
ここまでの貧乏生活では考えられない普通の食事に対して、嬉しくも思えてしまう。
「それにしても、本当に久し振りだよね兄ちゃん」
「そうだね、何年振りだったかな?」
「・・・兄ちゃんとはぐれた時から、ずっと一人だったから、正直に言って、何年も経ったなんか」
俺の言葉に対して、兄ちゃんは頷く。
「あぁ、あの世界で俺達は辛い経験をした。平和な世界とは程遠かったからな」
「・・・その、兄ちゃんは会ったのか、父さんと母さんに」
そう、俺は思わず聞いてしまう。
父さんと母さん。
今でも、大切なのは変わりない。
けれど。
「彼らは養子を迎えて、前に進んでいる。僕達が急に帰ってきても、互いに不幸になるだけだ」
「そうだよな」
兄ちゃんの言う通り、10年間行方不明だった息子達が急に帰っても、父さんと母さんも不幸になるだけ。
「・・・響ちゃんと未来ちゃんの事、心配か?」
「まぁ、心配と言ったら、心配だ。けれど、父さんと母さんの事もあったから、会いに行こうとは思わなかった。何よりも、この一年、生きるのに必死だったから」
「そうか、吠はこっちの世界に帰ってきたのは1年か」
「あぁ、兄ちゃんは何時から」
「そうだね、数年前ぐらいに急にね。吠もだろ」
「あぁ、正直に言うと最初はバイトも出来なくて困っていたよ、兄ちゃんは」
「ふふっ、帰ってきてから会社を立ち上げたさ」
「やっぱり兄ちゃんは凄いよ!」
「いやいや吠だって頑張っているんだろう」
そうして兄ちゃんの優しさを改めて受け止めた。
何故なら兄ちゃんは昔から優しい性格だったから。
「なぁ吠」
「どうしたんだよ兄ちゃん」
「良かったら、一緒に指輪の争奪戦を戦わないか」
「えっ」
兄ちゃんからの言葉に一瞬驚く。
「どうして」
「良いか、指輪の争奪戦は厳しい。とても一人で勝ち抜く事は出来ない。だったら兄弟で力を合わせるのは当然だろう」
「兄ちゃんの言ってるのは分かる。だけど」
「吠」
そうして兄ちゃんは俺の手を握る。
「僕は君と一緒にまた家族として過ごしたいんだ。父さんと母さんは今は諦めても、僕は弟である吠とやりたい事が沢山あるんだ」
兄ちゃんの言葉に胸を打たれる。
けれど。
そう考えていた時だった。
「これって、兄ちゃんっノーワンが現れた!」
俺はそんな兄ちゃんの言葉を振り切り、すぐに走り出す。
まさか、こんな近くでノーワンが現れるとは。
俺は、急いでそこへと向かって、走って行く。
「・・・全く、吠は本当に相変わらずだね」
それを見つめながらも、兄ちゃんが何を行っていたのか見ていなかった。
「だからこそ、とっておきの舞台を用意したよ……愛しい弟」
兄ちゃんが見つめた画面、そこに映されたいたのは、アーイ達が暴れている場所に向かっている人物達の姿を。