ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
ゴジュウイーグルとゴジュウティラノの激突が終わり、採掘所に残ったのは、崩れかけた岩肌と静まり返った空気だけだった。
舞い上がっていた粉塵がゆっくりと落ちていく。機械の軋む音が遅れて響き、誰も次の一歩を踏み出そうとしない。
その沈黙を破ったのは、角乃だった。
「それじゃ、次は私達の出番という訳ね」
肩に担いだテガソードの刃先がわずかに傾く。待ち構えていた視線の先で、熊手が口元を歪めた。
「そう焦るな。それに、このままただ行っても面白くないだろ」
「面白くないって、どうするつもりよ」
問い返す声に、熊手はゆっくりと一歩踏み出す。靴底が砕けた石を押し潰し、乾いた音が鳴った。
「決まっているだろ。俺様はいずれテガソードを越える神となる」
その言葉が落ちた瞬間、周囲の空気がわずかに張り詰める。
角乃の指先が柄を握り直した。
「ならば、ここで行うべき戦いは決まっているだろ、グーデバーン」
「はい!熊手さん!」
次の瞬間、空が唸った。
風圧が地面を撫で、粉塵が渦を巻く。影が差し、巨大な機体が空を裂いて降下してくる。重たい脚部が地面に触れた瞬間、採掘所の足場が揺れ、砂利が弾けた。
「おい、まさか」
「元々、この辺には誰も迷惑をかけないように俺様が土地を買った。故にこの巨大な山は俺様達のリングだ」
軽く言い放つ声に、角乃は小さく息を吐く。
「……へぇ。そう言う事ならば、良いわよね、テガソード」
低く唸るような金属音が響く。
巨大な影が地上へと降り立ち、装甲が連動して展開していく。
「……指輪の争奪戦において私はそれに介入するのは不公平だろう。だが、熊手真白、お前は本来、この戦いに参加しない存在だ」
「ふんっ、どちらでも良いだろ。どうせならばお前もまた俺様が倒してやるよ」
「良かろう」
二つの巨影が向かい合い、沈黙が一拍だけ落ちる。
「「アウェイキング!」」
同時に光が弾け、角乃と熊手の身体が機体へと吸い込まれていく。
「「リングイン! 人神一体!」」
装甲がせり上がり、関節が唸りを上げる。黒き機体が地面を踏み締めた瞬間、採掘所の岩壁にひびが走った。
『貫け!突進!ブラック!貫け!突進!ブラック!』
重低音のコールが響く中、機体が変形を終える。
「テガソードブラック!」『テガソードブラック!』
対する巨影もまた構えを取り、地面を揺らした。
『グーデバーン!』
そうして、互いに向き合う。
「いざ掴め!ナンバー!ワァーーーーンッ!!」
その言葉と共に、2人の対決の始まりが、今、告げられる。
「ゴー!ゴー!ゴジュウジャー!!」
そうして、テガソードに乗る角乃が、ゆっくりと立ち上がる。
「例え神だろうと、私の大切な者は救い出す!ハイクラス&ラグジュアリー ゴジュウユニコーン!この願いだけは 譲れない!」
その角乃の言葉に対して、熊手もまた、立ち上がる。
「俺様が守った世界!それは神となって叶えよう!世直しゴッドネス ゴジュウポーラー!俺様の歌を聴かせてやろう!」
そう、互いに操縦桿を握り絞めながら、眼前にいる相手を睨む。
そして。
「No.1バトル!READYGO!」
それが、戦いの合図となった。