ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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深い繋がり

「アオォォォォンン!」

 

叫びが山にぶつかって戻ってくる。木々の葉が震え、砂利が足元で跳ねた。俺はこれまで通りの叫びと共に真っ直ぐと陸王に向かって行く。遠回りはしない。こういうとき、頭より先に脚が決める。

 

これまで、何度の隣にいたからこそ、あいつの戦い方は知っている。撃つ前にほんの少しだけ肩が抜ける。余裕を作る癖。そこから一気に、視線も射線も整えてくる。

 

『レオンバスター!50!!』

 

金属の回転音が空気を削った。銃口が向いた瞬間、面越しでも“狙われた”のが分かる。だから即座に返す。

 

「やっぱり、使うよなぁ!エンゲージ!」

『ゼンカイジャー!』

 

陸王が愛用している武器は俺もまた知っている為にすぐにゼンカイザーへと変身する。装甲が噛み合い、重心が落ちた。握ったギアトリンガーは硬い。引き金の遊びが少ない。余計な迷いまで切り落とすみたいに指が動く。

 

「おっと、そうだったねぇ!」

 

互いの銃弾を放つ。音が重なる。山の静けさが裂け、弾道の白い筋が一瞬だけ残る。似たような武器の性能もあり、俺達の後ろに火花が散る。岩肌が欠け、砂が舞う。金属の匂いが面の内側にこもった。

 

けれど、それは接近する事が出来れば、問題ない。撃ち合いの合間に一歩ずつ詰める。足場が滑るたび、膝で吸って前へ出る。陸王も下がらない。下がる代わりに、角度を変えてくる。

 

「「エンゲージ」」

『リュウソウジャー』『マジレンジャー』

 

接近が出来ると共に、俺は瞬時にリュウソウレッドへと変わる。空気が軽くなる。刃が来る距離だ。手にしたリュウソウケンを真っ直ぐと陸王に向けて、振り下ろす。

 

対して、陸王の姿は重厚な騎士を思わせるウルザードファイヤーへと変わる。鎧の鳴る音が低い。炎の気配が、ただ熱いだけじゃなく、肌の内側をざらつかせた。

 

「はぁ!」

「ふんっ!」

 

見た目としては騎士同士の戦い。そう思わせるように俺達は互いの剣が交わる。火花が線になって散り、刃と刃の間で風が噴く。仮面のせいで表情は見えない。代わりに、声が軽くなる。肩の揺れが小さくなる。胸の奥が熱くなる。

 

火花を散らしながら、俺達は笑みを浮かべる。――見えないぶん、声で分かる。陸王の語尾が少しだけ弾んでいた。

 

「良いねぇ、吠君」

「何がだ」

 

剣同士をぶつかり合いながら、俺達は距離を離れた。刃を下げる角度は同じ。息の整え方も同じ。悔しいくらい、噛み合う。

 

「僕は君とこうして戦えるの、実はずっと待っていたんだよ」

「・・・そうだな、考えてみれば、最初に一緒に戦ったのはお前だったな」

「そうだね、随分と懐かしいね。まだ一年も経っていないはずなのにね」

「あぁ、けれど」

 

言葉が途切れるのと同時に、指が動いた。迷いがない。俺達は既に次のセンタイリングを装填した。

 

『キズナファイブ!』『ドラゴンキーパー』

 

光が走り、装甲の感触が変わる。俺はキズナレッドに、陸王もまたレッドキーパーへと変わる。仮面の奥で、互いの呼吸だけがはっきり聞こえた。応援の声が遠くで跳ね、山がそれを受け止める。

 

「「ここで決着をつける!!」」

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