ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
目の前の光景が信じられなかった。
それは兄ちゃんが生きていたという事実。
俺にとって、もう会えないと思っていた家族との再会だ。
そのはずだった。
けれど、兄ちゃんは変わっていた。
「っ」
指輪の戦士とは異なるガリュードへと変身していた。
そして、兄ちゃんは、俺に響を。
「俺は何にもない。いや、自分で壊してしまったんだ」
そうして、空しくなった俺は目の前にある海を見つめる。
あれから、戦いがどうなったのか。
どれぐらい時間が経ったのか。
そんなのは分からない。
けれど、俺にとってはどうでも良い事。
「結局は兄ちゃんの言う通り、俺は虚無だったんだ」
そうして、俺は自分の手にある指輪を見つめる。
テガソードに言われた俺自身の夢を探す事なんて。
そんな考えをしている時に、こちらに近づいてくる音。
見れば、それはおそらくは残党だと思われるアーイ。
アーイは、どうやら、この近くにいる人達を襲っている。
「俺にはもぅ」
関係ない。
そう言いながらも、俺は。
「あぁぁ!!」
自分でも分からなかった。
願いなどないはず。
正義のヒーローでもないはずなのに。
気付けば、変身もせずにアーイへと向かって行く。
俺の叫び声に気づいた奴らは、こちらの方に目を向けていた。
そんなアーイに向かって、俺はそのまま殴る。
アーイはそれを躱すも、俺はそのまま近くにいたアーイを殴り飛ばす。
それと共に近くにいたアーイも吹き飛んでいく。
俺はそのまま地面を蹴りつけながら次のアーイへと向かって殴り掛かる。
殴り飛ばしては次のアーイを殴り飛ばし。
そうして、手当たり次第にアーイを倒していた。
そんな俺に気づいた他のアーイが手に持った銃をこちらに向ける。
俺はそれを躱しながらもアーイに向かって拳を叩き込む。
それによってアーイは吹き飛び、壁を壊す。
そのまま崩れた瓦礫の中へと沈んで行った。
「次!」
次々と迫り来るアーイ達に向かって俺は拳を振り上げる。
その拳が当たればアーイ達は倒れていく。
だが、数が多すぎる。
倒したとしてもすぐに次の敵が現れ続ける。
倒しても倒してもキリがない。
だからこそ、俺は叫ぶ。
「おおぉ!!」
叫び声と共に放たれるパンチが命中する度にアーイは倒されていく。
それでもまだ数は減らない。
むしろ増え続けている。
俺一人ではどうにもならない程の圧倒的な数。
「こんなものか」
俺は、目の前の敵を倒しながら呟く。
この程度なのか。
俺は結局、一人では何もできないのか。
「……」
アーイを殴り続ける俺は。
『センタイリング! ドンブラザーズ! よっ! 日本一!』
その音声と共に、俺に迫るアーイの一体を切り裂かれた。
見ると、そこに立っていたのは、桃太郎が立っていた。
「桃太郎?」
「いや、俺はドンモモタロウ! さぁ、最初からクライマックスだぜ!」
それと共にドンモモタロウと名乗った奴は、その手に持つ剣で周囲にいたアーイ達を倒していく。
俺はただ呆然と見ていた。
だが。
「おいっ、なにぼーっとしてるんだよ!」
ドンモモタロウの言葉に俺は我に返る。
よく見ると、既にアーイ達は既にいなくなった。
「……別に、悪かったな」
「いやいや、別に…って、んっ?もしかして、その指輪って」
「……あぁ、そうだ。けど、俺にはもうどうでも良い事だ」
そのまま、俺はすぐに立ち去ろうとする。
「えっ、いやいや!ちょっと待ってくれよ」
そうして俺に対して、ドンモモタロウはそのまま変身を解除する。
「良いから、離っ」
俺はそう、ドンモモタロウの方を見ようとした。
だが。
「洸のおっちゃんっ」
「その呼び方…君、もしかして吠君なのか」
ドンモモタロウの正体。
それは響の父親である立花洸だった。
常夏ファンの皆さん、申し訳ございません!実は当初からドンモモタロウは立花洸にするつもりでした。理由としては、色々とありますが一番の理由はやはり、声優の繋がりです。