ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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剛力の衝撃

崩れたレール片がひとりでに震え、砂利が逆向きに流れた

次の瞬間、斜面の影が増える

灰色の輪郭が幾重にも重なり、均されたはずの地面へ静かに立ち上がる

モリスの軍勢……呼吸のない波がこちらへ寄ってくる……

 

竜儀は深く息を吸い、指先をテガソードへ伸ばす

掌の中で指輪が冷たく鳴り、鼓動が一拍遅れて追いつく

 

「いやさか……来るなら来い」

 

言い切るより先に動作が走る

ティラノハンマー50を握る

柄を握り直し、肩の高さで一度止め、腰を捻って叩き込む

接触の硬い音が鳴り、衝撃が腕から背中へ抜け、粉塵が跳ねる

浮いたモリスが落ち切る前に、次の列が穴を埋めた

竜儀は反動で半歩引き、足裏で砂利を噛み直し、素手で前列の顔面を殴りつける

拳が沈み、乾いた音が返り、影が横へ飛ぶ

武器に頼る暇を与えない……一つずつ殴って跳ばし、流れを乱す……

 

背後で風が裂けた

爪が届く寸前、赤い影が割って入り、素手の一撃でモリスを弾き飛ばす

燃えるような声が耳へ刺さる

 

「竜儀、背中は預かる!」

 

振り向けばゴーレッド、急場一命が赤い装甲のまま並び、拳を構えたまま笑っている

病院で背中を預けた夜が一瞬だけ蘇る

消毒液の匂い、鳴り止まない警報、あの時も同じ距離だった……

 

「相変わらず、とんでもない怪力のようだな」

「これもまたテガソード様に仕える者として当然の事!」

 

二人は同時に踏み込む

構え、重心移動、実行、反動……それを噛み合わせるだけで列が割れる

竜儀は拳で前列を砕き、一命は掌底で横の群れを押し戻す

素手の連打が乾いた夜に響き、砂煙が低く広がる

それでも数は増える……増え方が不自然だ……波が波を呼ぶ……

 

一命が手首を掲げ、Vモードブレスを強く鳴らす

光が走り、腕から衝撃が解き放たれた

接触の前に空気が押しつぶされ、音が遅れて追いかけ、モリスの前列がまとめて宙へ浮く

浮いた影の下で竜儀が踏み込む

足場の砂利を蹴り、腰を回し、拳を叩き込む

落ちてくる前にさらに跳ばす……前半戦の壁を一段押し返す……

 

「そうか、だったら、ここからもっと力を上げていくが、着いてこれるか!」

 

一命が歯を見せ、空を指す

ライフバード・ブレイカーモードが展開し、砲身の輪郭が夜へ浮かぶ

竜儀はティラノハンマー50を握り直す

肩に担ぎ、重心を沈め、呼吸を揃え、狙いを同じ一点へ重ねる

 

「当然!はぁぁ!」

 

同時に放つ

砲撃が一直線に走り、ハンマーの一撃が地面を割り、衝撃が波になって広がる

接触、轟音、衝撃、周囲の崩落……眼前の軍勢が一気に蹴散らされ、灰が雪のように舞った……

 

静けさが戻る寸前、モリスの残りが不気味に整列し直す

倒れ方が揃いすぎている……誰かの手で並べ替えられているみたいだ……

病院のモニターの波形みたいな隊列が、斜面の奥に一瞬だけ浮かび、すぐ粉塵に溶けた

竜儀は拳を握り、言葉を飲み込み、前を睨む。

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