ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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復活の遠吠え

クオンは、その場を去っていた。

これから来るだろう彼らに対して、笑みを浮かべながら。

 

「さて、誰が来るのかってね」

 

その一言を呟きながら、既にクオンはテガジューンのリングを装填し、構えた。

 

「エンゲージ」『ガリュード』

 

鳴り響く音声と共に、クオンはガリュードへと変身を完了する。

同時に、目を向けた場所。

そこには。

 

「へぇ、これは驚きだね」

 

クオンを追うように、ミサイルが迫る。

そのミサイルを見たガリュードは笑みを浮かべながら、そのまま引き金を引く。

ミサイルは、そのまま爆散したが、その爆煙の中から現れたのは。

 

「「はぁ!!」」

 

ゴジュウティラノとゴジュウユニコーンの二人。

既に変身していた爆神と角乃は、そのまま接近すると共に、攻撃を仕掛ける。

怪力を誇る爆神と高い貫通力を持つ角乃。

二人による攻撃が迫る中でも、ガリュードは特に気にした様子もなく、別のセンタイリングを装填する。

 

「びっくりするなぁ、君達は」『パトレンジャー』

 

鳴り響いた音声と共に、迫る二人の攻撃を受け止めるように現れたのはパトレン1号。

パトレン1号が現れた事で一瞬、角乃は止まる。

その隙を逃さないようにパトレン1号は、その手に持つパトメガボーで迎撃する。

 

「くっ」

「さて、次はっと」『ニンニンジャー』

 

ガリュードは、まるで読んでいたようにアカニンジャーを背後に召喚した。

召喚したアカニンジャーは、そのまま未だに現れていないシンフォギアの装者に攻撃を仕掛けていた。

 

「まさかっ忍者デス!」「ユニバース戦士が色々といると聞いていたけど、こんなのまで」

 

奇襲をしようとした切歌と調の二人は驚きを隠せなかった。

だが、そんな彼女達を余所に、アカニンジャーが手に持った忍者一番刀で攻撃を仕掛ける。

切歌と調もまた、連携して対応しようとした。

だが、アカニンジャーの分身。

その分身攻撃によって、二人は連携を崩せなかった。

 

「さて、それじゃ次は」

「っ」「ぐっ」

 

それと同時に響とクリス。

二人に接近したガリュード。

ガリュードに向けて、クリスはすぐに銃を構えて、引き金を引く。

引き金と共に放たれた弾丸に対して、ガリュードはそのマントで攻撃の的を逸らせる。

そして。

 

「いないっ」

「さて、返して貰うよ」

「っ」

 

響の横にいたガリュードは、彼女からセンタイリングを奪い取る。

それと共に。

 

『マスクマン』

 

マスクマンのセンタイリングを装填させ、発動する。

同時に、現れたレッドマスクがクリスに向かって、殴る。

 

「クリスちゃん」

「そっちばかり、気にしても良いのかな」

 

そうしていると、ガリュードがテガジューンの引き金を引く。

その銃弾は、響ではなく、マスクマン。

 

「っ」

 

マスクマンは、そのまま吸い込まれるようにガリュードの元へと向かう。

同時にガリュードの拳が紫色のオーラを纏うと共に、真っ直ぐと響を殴る。

 

「ぐっ」

 

響は、すぐに防御するが、完全に防ぐ事が出来ずに吹き飛ばされる。

 

「ボロボロだねぇ…だからこそ、そんな君を見たら吠がどうなるのか」

 

紫色に妖しく輝く銃口が、テガジューンに集まる。

それを見たクリスは。

 

「逃げろ!」

 

すぐに叫ぶ。

しかし、先程の一撃で、響はすぐに立つ事が出来なかった。

 

「バーン」

 

そうして、放たれた一撃。

響は、すぐに動く事が出来ずにいた。

紫色の光は、そのまま響へと向かっていく。

 

「っ」

 

そのまま爆煙と共に、舞い上がる。

 

「そんなっ」「響先輩っ」

 

響が消えた。

それに対して、全員が目を見開く。

 

「・・・威力の調整を間違えたかな、跡形もなくなった。これじゃ、吠に見せられないじゃないか」

「てめぇ」

 

まるで場違いな言葉。

それを言ったガリュードにクリスは睨む。

だが。

 

「そうかよ。けど、消せていないぜ」

「んっ」

 

聞こえた声。

見ると、そこには、この場にいなかった戦士。

その戦士の名はドンモモタロウ。

彼の隣には、響がいた。

 

「別の指輪の戦士」

「いや、あのアーマーは」

 

同時に近くには半透明の扉がゆっくりと消える。

そして、ドンモモタロウの変身もまた解かれ。

 

「あれって、遠野吠」

「来てくれたのか」

 

そこには、吠が立っていた。

 

「へぇ?吠、来ていたんだ。逃げ出したから、こっちから追おうとしたのにねぇ」

 

そうして、ガリュードはまるで狩人のように、真っ直ぐと目を向ける。

 

「あぁ、逃げたさ。戦いからも、日常からも、俺は何もかも逃げたさ。けれど、逃げたからこそ分かった事もある」

 

そうして、吠もまた、テガソードを構えた。

 

「逃げたからこそ、何を守りたかったのか。何を失うのか怖いのかもよく分かった」

「へぇ」

 

そうして、ゆっくりと吠は再び戦うようにゴジュウウルフのセンタイリングを装填する。

 

「自分も、大切な奴も、気にくわねぇ奴も、まだ知らない奴も。

そんな奴らの命が失われる。だからこそ、逃げて分かった。大切な物を守る為に戦うよ」

「兄である俺と戦うのかい」

 

そうして、笑みを浮かべながら。

 

「あぁ、そうだ。兄ちゃん……いやっ、クオン!てめぇがそんな命を狙うんだったら、お前は敵だ、エンゲージ」『ゴジュウウルフ!』

 

それと共に吠は、再びゴジュウウルフへと変身する。

 

「吠君」

「・・・悪かった、この前は殺そうとして」

 

ゴジュウウルフへと変身した事で、素顔を隠す事が出来た。

それもまた一つの逃げかもしれない。

けれど、吠は、それでも響に謝罪するように小さな声で呟く。

 

「うぅん、鍛えているから、へいきへっちゃらだから」

 

それを聞いた吠は、そのまま頷くと。

 

「借りは返すから」

 

それが、彼の中にある力を解放させる。

 

「兄に刃向かうとは…罰が必要だね」

 

そうして、吠達は互いに向き合う。

それと共に、ガリュードの横には、パトレン1号、アカニンジャー、マスクマン。

対抗するように、ゴジュウジャーの面々であるゴジュウウルフ、ゴジュウティラノ、ゴジュウユニコーン。

そして、シンフォギアを身に纏った響、クリス、切歌、調。

 

『いざ掴め!ナンバーワン!!』

 

二つの陣営に分かれると同時に、響く声。

それに合わせて、吠は前に出る。

 

「逃げた先で見つけた大切な物!絶対に逃さない!はぐれ一匹、ゴジュウウルフ!俺達は絶対に離さないぞ!」

 

それと共に、まるでチームの旗のように、『ゴジュウジャー&シンフォギア!』が現れる。

 

「生意気な弟にはお仕置き。調教も愛の鞭。リングハンター、ガリュード。さぁ、遊びの時間だよ」

 

それと共に、後ろから現れた旗には『ガリュードと下僕達』と書かれていた。

 

『ナンバーワンバトル!READY!』

 

そうして、互いに向き合うように構えると同時に。

 

『ファイト!』

 

聞こえるはずのない声を合図に、互いに接近する。

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