ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
審査員。
その人物を見た瞬間、その場にいた全員が驚きを隠せなかった。
「まさか、吠君が審査員かい?」
そこに座っていたのは、遠野吠。
彼が、そこに座っていた。
「なんだよ、文句あるかよ」
「文句というよりも、なんで審査員に?」
「知らねぇよ、いきなりこんな所にいたんだよ」
悪態をつきながら、吠は呟く。
「審査員は、ランダムで選ばれた一人!そして、この一人が勝者だと認めた者こそ!このナンバーワンバトルの勝者だ!」
そう、ダンスノーワンは呟く。
「それでは、まずは私から」
そうして、最初に出たのは、青花。
彼女のその清楚な見た目から、どのようなダンスをするのか。
一同が気になる中。
「では、私から」
そう言って最初に出てきたのは青花だった。彼女の清楚な容姿からは想像できないほど大胆なサンバの音楽が流れ始めた。
青花は鮮やかな赤い衣装を身に纏い、腰を激しく揺らしながら踊り始めた。
その動きは流れるように美しく、足さばきも見事だ。周囲からは歓声と拍手が沸き起こる。
「ほう、意外な才能だね」
陸王が感嘆の声をあげた。確かに青花の踊りは高度なものだった。
しかし、吠の表情は変わらない。
音楽が終わり、青花がポーズを決める。
「0点」
吠の冷たい声が響いた。
「え?」
青花の顔から血の気が引いた。
「どういうことですか?私のサンバに何の問題が?」
「いや、その場で揺れているだけにしか見えなかった」
「そんな・・・」
青花は愕然として膝をつく。
続いて陸王が舞台に上がった。
「それじゃ、次は僕の番だね!」
彼は華麗なステップを踏みながら、派手な衣装を身につけ踊り始めた。
陸王の踊りはまさにプロフェッショナル。一挙手一投足が完璧に計算されており、見る者の目を釘付けにする。
青花も思わず見入ってしまうほどのレベルだった。
「これなら・・・」
青花が期待を込めて見つめる。
しかし。
「0点」
またもや吠の冷酷な言葉が響いた。
「なっ・・・」
陸王の顔から血の気が引いた。
「なぜだ!僕の踊りに何が足りなかった?」
「ガチャガチャうるさいだけ。俺はそんなもん求めてねぇよ」
「なんだと・・・!」
陸王の顔が怒りで歪む。
「ほら、どけ!次はこのダンスノーワン様の番だ!」
それと共にダンスノーワンは、その場でブレイキングダンスを披露し始める。
ダンゴムシのような体型でありながら驚異的な柔軟性とスピードで繰り出される。
「これは、マズイかもしれないね」
「はいっ」
陸王と青花は互いに顔を見合わせる。
しかし。
「0点」
再び吠の冷淡な言葉。
「何故だ!何故なのだ!」
ダンスノーワンは、思わず吠に詰め寄る。
「だって、ダンゴムシがその場で回転していただけだろうが」
「まぁ、それは」「確かに」
陸王と青花は、互いに頷き合う。
「貴様ぁぁぁぁ!!」
そうしながらも、ダンスノーワンは地団駄を踏む。
「こんな審査員にしたのが、間違いだった!」
「あぁ、てめぇが勝手に呼んだんだろうがよ!」
そうして、吠は、思わず叫ぶ。
だが、そんな騒動の最中、翼は。
「遠野だったな」
「・・・あんたは、確か響と一緒にいた」
「風鳴翼だ。すまないが私の審査を行ってくれないか」
「えっ、あぁ、別に良いが」
そうして、吠もまた、そのまま座る。
「・・・けっ、どうせ0点だ。見る価値なし!」
そうして、ダンスノーワンは、そのまま背を向けて、他の審査員を見つけようとした。
数分後、ダンスノーワンは、次なる審査員を見つけ出し、翼の審査が終わったと思った。
だからこそ、0点となって光景を見ようとした。
だが。
「・・・100点」
「はぁぁぁぁ!!」
吠の審査に、ダンスノーワンは思わず叫んだ。