ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

44 / 346
三重奏・テガソード

戦いが終わった直後のことだった。

 

突如として地面が揺れ始め、周囲のビルの窓ガラスが震えて音を立てた。陸王が軽く首を傾げながら空を見上げると、そこには巨大な影が浮かんでいた。

 

「おやおや、これはまた新しいお客さんかな?」

 

空を見上げた他の戦士たちも驚きの表情を浮かべる。彼らの視線の先には、想像を絶する大きさのロボットが浮かんでいた。

 

そのロボットは女性的な優美なシルエットを持ち、全身から洗練された美しさを感じさせる。

 

胸部や両肩には花弁が散りばめられ、まるで花嫁のドレスのように輝いている。

 

しかし、そのカラーリングは氷のように冷たく透き通っていて、尖った頭部や棘のある装甲からは冷気のイメージが強烈に漂っていた。

 

「ブーケを模した氷の彫像……あるいは造花のブーケにも見える」

 

翼が冷静に観察しながら呟いた。

 

その言葉通り、ロボットの全体的なデザインは花と氷の融合という不可思議な美しさを持っていた。

 

ロボットはゆっくりと地上に降り立ち、その巨大な足が地面に触れると再び大きな振動が走った。

 

そして、その両手にある銃を、真っ直ぐと向けていた。

 

「敵か、だったら、こっちも行くぜ!テガソード!」『アウェイキング!』

 

吠の、その叫び声と共に、吠は、その腕にあるテガソードを起動させる。

 

それと共にテガソードデカクロウに吠は乗り込む。

 

「さぁ、行くぜ!」

 

テガソードデカクロウの左腕が風を切る音と共に振るわれ、巨大な爪がロボットの装甲を狙う。

 

しかしロボットは素早く身を翻し、左手の鎌形ダガーで攻撃を受け流す。その動きは人間のそれとは思えないほど滑らかで、まるでダンスのように洗練されていた。

 

「おもしれぇ!そんなに軽やかに動くなんてよ!」

 

吠の挑発的な言葉と共に、テガソードデカクロウは左腕の爪を展開して連続攻撃を仕掛ける。

 

ロボットは右手の鎌で防ぎながらも、反撃のタイミングを計っている。

 

「デカクロウ!フルパワーだ!」

 

吠の声に応えるようにテガソードデカクロウが唸りを上げ、その左腕から赤いエネルギーが放出される。同時にロボットも両肩の花弁型バーニアから青白い光を放ち始めた。

 

両者の動きが加速し、観客となった他の戦士たちの目では追いきれないほどの速さで交錯する。鋼鉄の衝突音が空気を震わせ、火花が夜空に花火のように散る。

 

「これならどうだ!」

 

吠の声と共にテガソードデカクロウが急停止し、巨大な爪で地面を掴みながら方向転換する。

 

吠の叫びに呼応するかのように、ロボットの胸部から突然青い閃光が放たれ、その光がテガソードデカクロウの巨体を一瞬だけ照らし出す。

 

両者が一旦距離を取り、睨み合う。

 

それと共に、そこから二丁の短銃が現れる。

 

銃口は、真っ直ぐと吠の方へと向けていた。

 

「だったら、洸のおっさん!それにもう一丁!」『ドンブラザーズ!』『ニンニンジャー!』

 

鳴り響く音声。

 

それと共に、吠の横に現れたのは、ドンブラザーズの赤いバイク、エンヤライドン。

 

もう一つはニンニンジャーのオトモ忍の一体であるシノビマルが現れる。

 

同時に、2体の機体はエンヤライドンは脚部に装着され、シノビマルが右腕となる。

 

それによって、新たに生まれたテガソードの姿。

 

「さぁ、行かせて貰うぜ!」

 

脚部に装着されたエンヤライドンの力で、テガソードの動きは格段に速くなった。

 

地面を蹴る音さえ置き去りにするほどの疾走。

 

「食らいやがれ!」

 

ロボットが二丁の短銃から放つ弾丸の嵐が迫る。

 

通常なら回避不能なはずのその弾幕も、今のテガソードには障害にならない。

 

右へ左へと蛇行しながら、弾丸の間を縫うように走り抜ける。

 

ロボットは冷静に狙いを変え、テガソードの軌道を予測して照準を合わせた。

 

ロボットの背部から小型のミサイルポッドが展開した。

 

一瞬の静寂の後、ミサイルが全方位に向けて放たれる。

 

「おっと!」

 

テガソードは高く跳躍し、ミサイルの雨をかわす。

 

「甘ぇんだよ!」

 

吠の叫びと共に、テガソードの右腕に装着されたシノビマルが青白く光る。

 

瞬間、テガソードの姿が三つに分身した。それぞれが異なる軌道でロボットに迫る。

 

ロボットのセンサーが混乱する。どれが本物か区別がつかない。

 

「どうだ?どれが本物か分かるか?」

 

吠の声が四方から響く。

 

分身したテガソードたちがロボットを取り囲み、左右の腕を振り回して攻撃を仕掛ける。

 

本体と見分けのつかない分身の攻撃が、次々とロボットの装甲に命中していく。

 

テガソードと分身たちが同時に動きを止めた瞬間、その場に静寂が訪れた。

 

ロボットのセンサーが混乱から立ち直りつつある。

 

「よし……今だ!」

 

吠の命令とともに、テガソード本体と分身たちが一斉に左腕の巨大な爪を展開した。

 

鋼鉄の爪が鋭く光り、その先端から高エネルギーが放出される。

 

「全員同時に!」

 

吠の叫びが合図となり、本体と分身たちが一斉にロボットに向かって突進した。

 

「テガソード・クロスクラッシャー!」

 

四つの影が十字を描くように交差し、ロボットの全身を切り裂いていく。

 

ロボットの装甲が悲鳴を上げるように軋み、内部から火花が散った。

 

「まだ終わりじゃねぇぞ!」

 

吠はそう叫ぶと、テガソードが右腕のシノビマルから青いエネルギーを放出。

 

そのエネルギーが分身たちと融合し、一つの巨大な刃となった。

 

「これで決める!テガソード・インフィニティスラッシュ!」

 

巨大な青いエネルギーの刃がロボットを貫いた。

 

刹那、眩い光が爆発し、ロボットの内部から光があふれ出す。

 

「これで終わりだ!」

 

吠の宣言とともに、ロボットは内部から崩壊を始め、全身が粉々に砕け散った。

 

「アオォォオォン!!」

 

それと共に、吠は勝利の雄叫びをあげる。

 

それと共に。

 

「きゃあっ」

 

ロボットから飛び出た人影が一つ。

 

そのまま人影は、陸王の下へと降り立ち。

 

「おっと、大丈夫かい?お嬢さん」

 

そう、陸王は、その女性を受け止めた。

 

すると、女性は陸王を見上げると。

 

「えっ、ひゃぁ//」

 

陸王の顔を見ると共に、女性はそのまま立ち上がる。

 

「あっ、あの!助けて頂き、ありがとうございます!えっと、あなたは」

 

「僕かい?僕は百夜陸王だよ、お嬢さん」

 

「はっ、はいっ!ありがとうございます!!!」

 

それと共に、女性はその場を去って行った。

 

「おや、これは残念」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。