ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
雪音クリスと月読調は、街の一角にある古びた建物の前に立っていた。二人は不安げな表情で建物を見上げる。
「ここ……ですよね?」
調が小さな声で尋ねると、クリスは手元の地図と照らし合わせながら頷いた。
「ああ……間違いねぇ。この場所に暴神が営む喫茶店があるって情報は確かだ」
建物の入り口には「喫茶テガソードの里」と書かれた看板が掲げられていた。その文字はやや古びており、ペンキの剥がれた部分もあった。
「テガソード……」
調は看板の名前を読み上げると、思わず顔をしかめた。
「気持ちは分かるし、正直に言うとあたしもそう思う……」
クリスは苦笑しながら同意した。
「普通はテガソードとか隠しておくべき事なのに、むしろ堂々としているのは、どうかと思うぞ」
二人は深呼吸して気持ちを落ち着かせると、喫茶店の扉に向かった。扉は木製で年代物のように見えた。
調は恐る恐るドアノブに手を伸ばしたが、そこでピタリと動きを止めた。
「なんか……入りにくいですね」
「わかる……わかるぞ」
クリスも同じことを考えていたらしく、共感するように頷いた。
「でもさ……他に手がかりもないし……ここで逃げちゃダメだろ」
「そうですね……」
二人はお互いに目配せすると、覚悟を決めて扉を開けた。
扉を開けた瞬間、二人の目に飛び込んできたのは予想もしなかった光景だった。
喫茶店の中はまるで別世界のようだった。壁一面に大小様々な剣の模型が飾られ、テーブルの上には「テガソード」の文字が刻まれた焼き菓子が並んでいた。天井からは剣の形をしたペンダントライトが吊るされ、BGMには「テガソード讃歌」という名の奇妙な楽曲が流れていた。
「……」
クリスと調は言葉を失い、立ち尽くした。予想を遥かに超える異様な空間に、二人の困惑は深まるばかりだった。
その時、カウンターの奥から声が聞こえた。
「いらっしゃいませ~」
二人が振り向くと、そこには。
「マジでいやがった」
クリスが見つめた先には暴神がいた。黄色い法衣のような服を着て、黒縁の眼鏡をかけた男は、満面の笑みで二人を迎えていた。
「ようこそ、喫茶テガソードの里へ。お出口は向こうにありますので、どうぞご自由にお帰りくださいませ」
営業スマイルでそう言った暴神に、二人は一瞬言葉を失った。
「いや、聞く耳すらないのかよ」
「当たり前だ、お前達はテガソード様の神聖な戦いを邪魔しようとする。ならば、お前達を敵だと思うのは当たり前だろう」
そうして、暴神は答える。
「暴神さんは、なんでそこまでテガソードに?」
すると、暴神は少しだけ止まり。
「そうだな、では」
そう、語りだそうとした時。
クリス達は後ろから誰かが入ってくるのを感じた。
「おや、どうやら他にも客が…」
そう、暴神が呟くと共に見つめると、そこには、灰色の髪をした青年が立っていた。