ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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生と死の対決

「いざ掴め!ナンバーワーン!」

 

その言葉と共に、どこからともなく現れた応援団からの声援が採掘所に響き渡った。

 

ゴジュウティラノは右手を高く掲げた。

 

「この世の全てはテガソード様が築きし物!生に感謝を!ゴジュウティラノ!テガソード様に、感謝を!」

 

そして三掛ことスペードエースは左手を胸に当てる。

 

「この身に宿るは変わり身の術!変幻自在のテクニックで敵を欺く!スペードエース!見破れるかな?僕の変身!」

 

互いの名乗りが終わると、応援団は再び声を揃えた。

 

「ナンバーワンバトル!READY GO!」

 

その掛け声と共に、ゴジュウティラノは地面を蹴って突進した。

 

ゴジュウティラノは巨大な体躯を活かし、一気に距離を詰める。

 

その姿は恐竜のような筋肉質な体と共に、テガソードを振り下ろす。

 

一方のスペードエースは、赤と黒を基調とした軽快な戦闘服に身を包み、全身にスペードのモチーフがあしらわれている。彼の右手に握られているのは一本の棒のような武器「スペードアーツ」だった。

 

「はぁ!!」

 

ゴジュウティラノは大地を踏みしめ、巨大な体躯にもかかわらず驚くほど俊敏な動きでスペードエースに迫った。その巨腕から繰り出されるパンチは採掘場の地面に亀裂を入れるほどの威力だ。

 

「ふっ」

 

スペードエースは軽やかに身を翻し、その攻撃をかわす。そしてスペードアーツを一瞬にしてムチのように伸ばし、ゴジュウティラノの足元を薙ぎ払った。

 

「おっと!」

 

ゴジュウティラノは軽く跳躍し、その攻撃を避ける。空中で彼の体が回転し、その勢いを借りて強烈な回し蹴りを放った。

 

「なかなか速いな!」

 

スペードエースは再びスペードアーツを操作し、今度は盾のように広げてその蹴りを受け止めた。金属がぶつかり合う轟音が採掘場に響き渡る。

 

「これがユニバース戦士……」

 

離れた場所から見守っていたクリスは思わず呟いた。

 

「すごい……普通の戦いじゃありえない動き……」

 

調も目を丸くして見つめている。

 

ゴジュウティラノは再び突進し、スペードエースに向かって拳を振り下ろした。スペードエースは今度は避けずにその場に留まり、スペードアーツを弓のように引き絞る。

 

「見せてもらおうか!スペードエースの真骨頂を!」

 

ゴジュウティラノの拳が届く寸前、スペードエースの姿がかすんだ。

 

「!?」

 

次の瞬間、ゴジュウティラノの目の前のスペードエースが消え、代わりに彼の後方に姿を現した。

 

「これが……変わり身の術……」

 

スペードエースは静かに告げると、スペードアーツから光の矢を放った。

 

「ちっ!」

 

ゴジュウティラノは咄嗟に腕で顔を覆い、その攻撃を受け止めた。

 

「なるほど……お前は身代わりを作り出して攻撃をかわすことができるのか」

 

彼は満足げに微笑んだ。

 

「ならば……本体は一体どこにいる?」

 

その瞬間、採掘場全体に複数のスペードエースの姿が現れた。それぞれが全く同じ動きをしており、どれが本体か見分けがつかない。

 

「こんなにたくさんの私がいるとは……お前が本体なのか?」

 

ゴジュウティラノは周囲を見回した。スペードエース達は全く同じ表情、同じ動きで佇んでいる。

 

「わからない……でも一つ確かなことがあります」

 

スペードエースの一人が静かに言った。その声は採掘場全体に響き渡る。

 

「それは私が勝たなければならないということです。転生を勝ち取るために」

 

「転生……」

 

ゴジュウティラノは眉をひそめた。

 

「それは、お前にとって何を意味するんだ?」

 

スペードエース達が一斉に答える。

 

「解放です」

 

「自由です」

 

「生まれ変わりです」

 

「全てから解放されるということです」

 

「忌まわしい過去との決別です」

 

ゴジュウティラノはしばらく沈黙した後、ゆっくりと言葉を紡いだ。

 

「理解はできる。私も同じような境遇だからな」

 

その言葉にクリスと調は驚いて顔を見合わせた。

 

「どういうことだ……?」

 

クリスが呟くと、調も首をかしげた。

 

「わかりません……」

 

ゴジュウティラノはスペードエース達を見据えながら続けた。

 

「私も両親から認められたかった。だが彼らは私をただの「駒」としか見ていなかった。家の中での私はまるで人形のように扱われていた」

 

その言葉を聞いた三掛達の表情が一瞬だけ硬直した。

 

「お前の両親は……」

 

「父も母も私を次の家督のための道具としか見ていなかった。彼らの理想を押し付けられ、自由など微塵もなかった」

 

ゴジュウティラノの声は冷たく響いた。

 

「だからこそ私は『VILLAGE OF TEGASWORD』に書かれていたテガソードの伝説を見つけた時、心から救われた気がした。それは私にとって光だった。自分の意思を持つことができる存在として私を受け入れてくれた」

 

ゴジュウティラノは右手のテガソードを握り締めた。

 

「テガソード様は私をただの「人形」ではなく、「人間」として見てくださった。だから私はテガソード様の教えを広めたい」

 

彼は静かに立ち上がった。

 

「だから……私はお前に負けられない。テガソード様のためにも」

 

その言葉と共に、ゴジュウティラノの周りにオーラが立ち上った。

 

スペードエース達は一斉に動き始めた。彼らの体がさらに分裂し、数えきれないほどのスペードエースが採掘場全体に広がる。

 

「これならどうだ?本体を見つけることは不可能だろう!」

 

しかし、ゴジュウティラノは動じなかった。

 

「テガソード様!私を導きたまえ!!」『ゴセイジャー!』

 

それと共に、ゴジュウティラノは、テガソードにゴセイジャーのセンタイリングを装填する。それにより、ゴジュウティラノはゴセイレッドへと変身する。

 

「ツイストルネードカード!天装!」『TWISTORNADO』

 

ゴセイレッドのアイテムの一つであるテンソウダーにカードを装填した。

 

それにより、巨大な竜巻が発生し、採掘所全体を包み込む。それと同時に分裂していたスペードエース達が全て吸い込まれるように中央に集まっていく。

 

「なんだと……!?」

 

スペードエース達は抵抗しようとするも、竜巻の力は圧倒的だった。次々と元の位置へと引き寄せられる。

 

「これでお前の得意な分身戦法は使えまい」

 

ゴセイレッドは冷ややかに言い放った。

 

「これで終わりではないぞ……!」

 

スペードエース達はスペードアーツを弓形に変形させ、一斉に光の矢を放った。だが、

 

「コンプレサンダーカード!天装!」『COMPRETHUNDER』

 

ゴセイレッドは再びカードを装填。すると上空から雷鳴が轟き、ゴセイレッドの手に持つティラノハンマー50に雷が宿った。

 

「はあああっ!」

 

ゴセイレッドは雷を纏ったハンマーを振りかぶり、一気に振り下ろした。雷鳴と共に放たれた一撃は地面を穿ち、採掘所全体を揺るがした。

 

衝撃波が四方八方に広がり、残っていた全てのスペードエースの分身が一瞬で消滅。本体のスペードエースも吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。

 

「ぐっ……」

 

スペードエースは立ち上がろうとするも、ダメージが大きく膝をつく。

 

「私の勝ちだ」

 

その言葉と共に。

 

『WINNER!ゴジュウティラノ!』

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