ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
一方、ブラック大連王との激闘が続く並行世界で、吠と切歌、そして禽次郎の3人はガリュードと対峙していた。
「この野郎!!」
吠はテガソードを構えながら叫んだ。
「デス!デス!絶対に許さないデス!」
切歌もガリュードを指さす。
「年寄りを苛めるとロクなことがないぞ?」
禽次郎はイーグルシューター50を構えていた。
「ふふ……三人揃って僕に挑むか」
ガリュードは悠然と佇みながらテガジューンの銃口を向けた。その余裕の態度が三人の怒りをさらに煽る。
「舐めるな!」
吠が最初に仕掛けた。テガソードを赤い残像と共に振るい、連続斬撃を放つ。
「ふん」
ガリュードは最小限の動きでそれらを回避すると、逆にテガジューンの銃身で吠の腹を殴りつけた。
「ぐっ!?」
吠がよろめく。
「吠さん!こっちは任せて!」
切歌が高く跳躍し、イガリマを振るう。刃が空気を切り裂き、ガリュードに迫る。
「遅い」
ガリュードは軽く後ろにステップして回避し、そのままテガジューンから緑色の光弾を放った。
「危ない!避けろ!」
禽次郎が叫ぶも遅く、切歌の装甲に命中。爆炎が上がる。
「きゃあっ!」
「こっちだ!」
禽次郎がイーグルシューター50を連射した。矢が次々とガリュードめがけて飛んでいく。
「ふん……虫ケラが」
ガリュードはまるで羽虫を払うようにテガジューンを軽く振るっただけで矢をすべて撃墜。
「なっ……!?」
禽次郎が驚愕の表情を浮かべる中、ガリュードはすでに彼の懐に入り込んでいた。
「老いぼれは引っ込んでいろ」
鋭い蹴りが禽次郎の胸を捉える。
「ぐふっ……!」
禽次郎は数メートル吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「おいおい……マジかよ……」
吠が息を整えながら呟く。切歌もよろよろと立ち上がる。
「さっきから……強すぎるデス……」
「ほう?もう諦めるのか?」
ガリュードは楽しげに笑いながら3人を見下ろす。その余裕綽々とした態度は、圧倒的な実力差を物語っていた。
「吠、やっぱり君には何も出来ないかなぁ」
「・・・舐めるなよ!ガリュード!」『ドンブラザーズ!』
「兄ちゃんって、呼んでくれよなぁ!」
吠は、瞬時に、センタイリングを使い、ドンモモタロウへと変わる。
ドンモモタロウへと変身すると共に、ザングラソードを手に、ガリュードに向かって斬りかかる。
「へぇ、面白いやつだなぁ」
ガリュードはその姿に少しだけ興味を示したように見えたが、やはり余裕の笑みを崩さない。
「はぁ!!」
吠がザングラソードを振りかざす。ドンモモタロウの力を込めた斬撃がガリュードに迫る。
「ふん……」
ガリュードはテガジューンを横に一閃し、吠の攻撃を軽々とかわす。その動きは滑らかで無駄がない。
「くそっ!」
吠が悔しそうに唇を噛む。彼の攻撃はことごとくガリュードに届かない。
「吠さん!私も!」
切歌がイガリマを振るいながら突進する。刃がガリュードの死角を狙う。
「遅いと言ったはずだ」
ガリュードは身をひるがえし、切歌の攻撃を回避。そ
「まだまだ!」
今度は禽次郎がイーグルシューター50を構え、矢を連射する。矢は雨のようにガリュードに降り注ぐ。
「無駄だ」
ガリュードはテガジューンを回転させ、まるで盾のようにして矢をすべて弾き飛ばした。その銃身には傷一つついていない。
「なんて硬さだ……」
三人は息を切らしながらガリュードを見上げた。彼はまだ一度も本気を見せていない。
「さて……そろそろ飽きてきたな、これで「まだだぜ」何?」
すると、ガリュードが眼にしたのは、吠の手元にはないザングラソード。
そして、代わりにウルフカリバー50が握られていた。
それと共に、ガリュードの後ろに穴が開く。
「むっ」
そこから飛び出たのは、ザングラソード。
それを、ガリュードは防ぐ。
それが、一瞬の油断だった。
ガリュードの手元にあったセンタイリングが一つ、吹き飛ぶ。
それを見た禽次郎は瞬時に、それを手に取る。
「なるほど、力を借りるぞ!」『ダイレンジャー!』
鳴り響く音声と共に、リュウレンジャーへと変身した禽次郎。
そして。
「これが、先程の分のお返しだ!天火星秘技・流星閃光!」「っ」
それと共に、ガリュードに超高速で無数の突きを一点に打ち込む。
ガリュードは、その攻撃に対して、避けれずに受ける。
「ちっ、もう倒されたみたいだな…仕方ないね」
その言葉と共にガリュードは、そのまま退散していく。
「・・・勝ったのか?」
「・・・分からない」
それと共に、料理教室での戦いは無事に終わりを迎える。
戦いが終わり、教室に静寂が戻った。
ガリュードが残した最後の言葉が虚しく響いた後、指輪争奪戦から脱落してしまった華満は、ゆっくりと変身を解いた。その手にはもう、ダイレンジャーのセンタイリングはなく、銀のテガソードも。
「……やっちまったなぁ」
ぽつりと呟いた彼の声には、諦めと少しの悔しさが滲んでいた。それでも不思議と胸の中は晴れやかだった。
「さっきのチャーハンを作っていた時、なんだかすごく楽しかったんだ。お客さんや吠さんに食べさせる時の笑顔を思い浮かべると、自然と腕が動いて。……俺が作りたかったのは、こういう料理だったんだ」
その言葉を聞いた吠は。
「・・・だったら今度、ラーメン食いに行くから奢れ」
「ちゃんと金を払え!」
「・・・分かった」
吠は頷く。
騒ぎを起こした料理ノーワン……もとい、田中先生は、少し離れた場所で申し訳なさそうな顔をしていた。生徒たちを巻き込んだことに罪悪感があるのだろう。
「田中先生」
禽次郎が声をかけると、田中先生はびくりと肩を震わせた。
「……すまなかった。こんな騒ぎを起こして」
「いやいや、俺たちも楽しんだぜ。なあ、切歌ちゃん?」
「はいデス!最初はどうなるかと思ったデスけど、みんなで作ってみんなで食べるって、すごく楽しかったデス!」
切歌は満面の笑みで答える。
「その、田中先生に親子丼の作り方を教えて貰いたいデス」
「えっ?あっ、ああ……別に構わないです」
「やったデス!」
切歌が嬉しそうにぴょんと跳ねる。
「私も教えてほしいです!先生の作った親子丼、楽しみデス」
「・・・腹も減ったしな」
「分かりました。では」
それと共に、田中先生もまた、料理を作り始める。