ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
驚きを隠せない一同。
その中で、最初に動いたのは、陰夢だった。
「お前っ!姉さんをっ!」
彼女は怒りに任せてガリュードに突進する。その拳には紫色の光が宿っていた。
「ほう?怒ったのかい?」
ガリュードはテガジューンを軽く構え、冷笑を浮かべる。
「だが……遅いっ!」
テガジューンの銃身が光る。
ドンッ!
紫電が直撃し、陰夢が弾き飛ばされた。壁に叩きつけられ、血を吐きながら呻く。
「なっ……!?」
角乃が愕然とした。先程までの苦戦とは明らかに違う。ガリュードはまるで遊んでいるかのように余裕を見せている。
「ああ……いいねえその顔」
ガリュードが恍惚とした表情で陰夢を見下ろす。
「怒り……絶望……恐怖……人間が一番輝く瞬間だ」
その瞳は狂気に満ちていた。
「やめろ……!もう……十分だ……!」
瑚陽が震える声で叫ぶ。
「うるさいよ」
ガリュードの足が彼女の顔面を踏みつけた。
「ぐっ……!」
「瑚陽っ!」
陰夢が叫ぶが、ガリュードは動じない。
「さて……」
彼は倒れた二人を見下ろし、満足げに頷いた。
「これで準備は整った」
ガリュードの手が動く。
「なっ……!?」
マリアが息を呑んだ。
彼の指が陰夢と瑚陽の胸元に触れると、二つのセンタイリングが浮かび上がり、光を放ちながら彼の手元へと飛来した。
「しまった……!」
角乃が駆け寄ろうとするが遅い。
二つのリングがガリュードの掌で踊るように回転した。
「ありがとう、君達のおかげで楽に手に入ったよ」
その声は純粋な愉悦に満ちていた。
「な……なぜだ……」
陰夢が呆然と呟く。
「なぜ……こんな事を……」
「決まっているだろう?」
ガリュードは二つのリングを指先で弄びながら答えた。
「君達のセンタイリングは素晴らしい力を持っている。その力を最大限に引き出すには……所有者の『感情の揺らぎ』が必要なんだ」
その目が冷たく輝いた。
「特に……最も深い絶望と怒りを感じる瞬間」
瑚陽の顔が恐怖に引き攣る。
「だから俺は待っていたんだ。君達が完全に信用し合い……そして」
ガリュードが残忍な笑みを浮かべた。
「最も大切な者が目の前で失われる瞬間をね」
その言葉に、場の空気が凍りついた。
「お前……!よくも……!」
マリアが怒りに震える。シンフォギアの装甲が軋む音が聞こえた。
「許さない……!」
角乃もまた、ディーマグナムを構え直した。しかしガリュードは動じない。
「許さない?結構だ」
彼は二つのリングを高く掲げた。
「だが……もう遅い。このリングの力は……俺のものだ」
彼の掌でリングが輝きを増す。紫電が周囲に迸った。
「さぁ、祝福の結婚式を始めようじゃないか」
その言葉が、どのような意味なのか。
見上げた先には、ガリュードの持っている二つのセンタイリングによって、巨大な穴が現れる。
その穴から現れたのは、ガリュードの手にあるテガジューンと似た要素がある巨大なロボ。
「あれは、まさか」
「テガジューン、我らが女王陛下だ」