ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
氷結した心象世界に吹き荒れる猛吹雪。視界を奪う氷の粒が、テガナグールの巨大な氷塊を白く染め上げる。熊手真白は凍てついた世界を一歩一歩踏みしめながら進む。その右腕には、純白の氷の結晶が刻まれた「破滅の王子」の指輪が嵌められていた。
「どうした?そんな所に閉じ籠もって」
熊手の声が吹雪に負けず響き渡る。その声に反応するように、氷塊の内部で微かに影が動いた。
「僕は……分からないんだ」
氷の中から漏れ聞こえる声は、幼子のように震えていた。破滅の王子として生み出されたテガナグール—彼の本質はまだ未熟な精神だった。
「何が正しいか正しくないのか……誰も教えてくれなかった」
その言葉には深い孤独が滲んでいた。生まれて間もない彼にとって、突然課せられた「破壊」の使命は重すぎたのだ。
熊手は氷塊の前で立ち止まった。彼の右腕から白い冷気が立ち昇り、周囲の吹雪を一瞬だけ鎮める。
「ならば」
熊手が右手を氷塊に当てた。
「まずは世界を知ろう」
「世界を……?」
「そう」
熊手の眼差しが氷を貫く。「喜びも悲しみも、怒りも優しさも……お前の知らない全てをな」
その言葉と共に、熊手の右手が氷塊を貫いた。白い閃光が走り、凍てついた牢獄に亀裂が走る。
「お前一人が抱え込む必要はない」
熊手の左手が差し出された。
「俺様の左腕になれ」
テガナグールの影が揺らぐ。初めて感じる「他者の温もり」に戸惑いながらも—
「あなたの……左腕に?」
「そうだ」
熊手が頷く。
「お前の行動は俺様の行動。俺様と共に世界を見よ」
その言葉と共に氷塊が砕け散った。
「僕は……破滅の王子……テガナグール」
テガナグールが呟く。その声には苦悩と拒絶が混ざっていた。
「その名はどうにも堅苦しい」 熊手が笑みを浮かべる。
「もっとこう……親しみやすい名が必要だ」
熊手が自分の左腕を見。
「そうだな……『グー』と『バーン』だ」
熊手が拳を握りしめると、右腕の指輪が輝いた。
「グーでバーン! 今日からお前は『グーデバーン』だ!」
その宣言と共に。
「グーデバーン……」
自分の新たな名を口にする。その瞬間—
「グーデバーン!」
高らかな宣言と共に、テガナグールは
『アウェイキング!』
熊手の声が響き渡る。
「リングイン!人神一体!」
熊手は、そのままグーデバーンとまさしく一体化する。
それにより、破滅の王子は、今。
「グーデバーン!」
新たな名、グーデバーンと共に生まれ変わる。
同時に地上に降り立つと共に周囲を見渡す。
「どうやら、最初の試合はタッグマッチのようだな」
そうして、グーデバーンを囲むように、二体のロボが現れる。