ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

75 / 346
旋風のグーデバーン

Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークが巨大化し、街中に轟音を響かせて着地した。

 

「行くぞォオオ!!」

 

熊手はグーデバーンのコックピットで吠える。

 

グーデバーンが突進する。

 

しかしMr.シャイニングナイフが左手を掲げると、無数の銀色のナイフが雨霰と降り注ぐ。

 

「ふっ、これぐらいは簡単に避けられるぜ」

 

呟きと共に、熊手の操縦によって、その攻撃を簡単に避ける事が出来る。

 

「ふふっ、さすがは王子、けれど」

 

Mrs.スイートケークが右手を大きく振るう。

 

瞬間——大量のクリームが射出され、グーデバーンの全身を覆い尽くした!

 

「うぉっ!?この臭い……チョコレートだ!」

 

「なっ、なんでチョコがっ?」

 

しかし問題は溶けることより、クリームが急速に固まり始めることだった。関節部が固定され、動きが鈍くなっていく。

 

「これは不味いな」

 

熊手が苦悶の声を上げるその時、

 

「ふふっ、王子を傷つける訳にはいきませんからね、最初からこれが狙いだったのさ」

 

「おぉ、さすがはハニー、私達のコンビネーションの勝利だねぇ」

 

「えぇ、勿論よダーリン」

 

Mr.シャイニングナイフとMrs.スイートケークが互いに称賛し合う中、熊手は冷静さを保ちつつ状況を分析する。

 

(ちぃ……だがここで諦める訳にはいかねぇ)

 

そう思った矢先——突如として耳慣れない声が操縦席内部に響き渡った。

 

「お待たせしました!」

 

振り向くとそこには……

 

「なんだお前!?」

 

なんとそこには、見覚えのある青年——否、若返った猛原禽次郎が立っていた!

 

「お前、なんでここに?」

 

「記憶が無かった間に出来た弟子とはいえ、世話になったのですからな」

 

禽次郎の言葉に熊手は思わずニヤリと笑みを浮かべる。

 

「おいおい、恩を感じるなんて律儀すぎんだろ」

 

「ワシ自身の信念ゆえです」

 

そう言って禽次郎は手元のセンタイリングを指輪台へ装填する。

 

『ゴジュウイーグル!』

 

コックピット内にシステム音が響き渡る。

 

その刹那——

 

バサァアッ!!

 

凄まじい疾風が巻き起こり、クリームの拘束を一瞬で吹き飛ばす。

 

「なっ……!」

 

驚愕する敵陣営。だが彼らが反応するより早く——

 

「……なるほど、こういう芸当もできるって訳か」

 

グーデバーンのコックピット内で操作盤を眺めながらニヤリと笑む熊手。

 

「それじゃ、力を借りるぜェ!」

 

熊手は迷うことなく新たなセンタイリング——シンケンジャーのそれ——を差し込みながら宣言した。

 

『シンケンジャー!』

 

鳴り響く音声と共に、熊手は手で派手な動きと共に、文字を描く。

 

合!

 

その文字が現れると共に、現れたのは、ゴジュウグリーンの武器であるイーグルシューター50。だがそのサイズは通常よりも遥かに大きく、空中を旋回しながらグーデバーンに向かって飛翔する。

 

「おうっ!任せてくれェェエ!!」

 

その言葉と共に、イーグルシューター50のパーツが分解されてグーデバーンに装着され始める。

 

まずは左右腕部へそれぞれ接続されると——続いて胸部装甲全体が新たに展開されたパーツによって包み込まれていき……最後に頭頂部には特徴的な鷲型ヘッドパーツが収まった。

 

『射貫け! 最速! グリーン! 射貫け! 最速! グリーン! グーデバーングリーン!!』

 

雄々しい電子音が轟くと同時に——完成された姿が顕現する。

 

メインカラーは緑。しかしベースとなるグーデバーンの清涼なクリアブルーと純白が織り成す色彩を基調とし——胸部中央には大きく鷲のマークが輝いている。さらに両肩からは鋭利な羽状のアームカバーが伸びており、背部には巨大な翼型ジェットユニットが装備されていた。

 

その最たる特徴として——右腕に巨大な鷲型パイルバンカーが接続されている点だ。その形状はまさに戦闘機と猛禽類が融合したかのような異形。

 

「へっ……!これが本当の“王道”ってやつか!」

 

そう叫んだ直後——

 

ゴゥンッ!!

 

背部ユニットが猛然と噴射し始める。

 

「さあて、ここから駆けるぜ……」

 

グーデバーンから発せられた挑戦的な声音に対し——Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークは憤慨するように叫ぶ。

 

「ちょこざいなッ!」

 

Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークが咆哮すると同時に、無数の銀光が閃いた。

 

「キラキラ☆カット!」

 

無数の光刃が扇状に拡散し、空へ飛び立とうとするグーデバーングリーンに襲いかかる!

 

「おっと……そう簡単にはやらせんぜェ!」

 

グーデバーンのコックピットで熊手が操縦桿を強く引く。

 

ゴゥオオォォン!!

 

背部の翼状ジェットユニットが猛々しく咆哮し、青白い炎を吐き出しながら急加速!

 

その巨体が虚空を切り裂く──速度は瞬時に音速へ達する!

 

シュババババッ!!

 

光刃群がグーデバーングリーンの通った軌跡を虚しく貫く。

 

回避動作は完璧だった。

 

「はっやい……!」

 

唖然としながらも、攻撃の手を緩めないMrs.スイートケーク。

 

「まだまだよ~ン♪ スウィートブラストォ!」

 

両手を広げると、ピンク色のクリーム弾丸が雨あられと撃ち出される。

 

ドババババッ!!

 

対するグーデバーングリーンは──

 

「遅ェ!」

 

操縦桿を微妙に捻りながら上下左右自在にジグザグ飛行。クリーム弾は全て空中で粉砕されるか遠く離れた地面へと散っていく。

 

「なっ!? そんな避け方があんの!?」

 

驚愕する敵を尻目に、グーデバーングリーンは獲物へ一直線に突進を開始した!

 

「行くぜェェェ!!」

 

グッと前傾姿勢を取った機体が急加速する──風圧が操縦席を揺さぶり、モニターには迫り来る敵の姿が徐々に大きくなっていく。

 

Mr.シャイニングナイフが反射的に迎撃態勢を取るが──

 

「遅いッ!」

 

グーデバーングリーンがその懐へ潜り込む!

 

右腕に装備された巨大な鷲型パイルバンカーが唸りを上げる。

 

キュィィンッ!!

 

電磁駆動音と共に巨大な鋼鉄杭が展開し──

 

「俺様鉄杭・ブリザードバンカー!!」

 

ドギャアアアン!!!

 

凍てつく冷気を纏った必殺の一撃が敵の胸部を真正面から貫いた!

 

「「キャアアアッ!?」」

 

二つの悲鳴が交錯する。Mr.シャイニングナイフの肉体が凍結しながら粉砕され、背後のMrs.スイートケークまでもまとめて串刺しにされる!

 

「俺様こそ、ナンバーワンだ!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。