ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークが巨大化し、街中に轟音を響かせて着地した。
「行くぞォオオ!!」
熊手はグーデバーンのコックピットで吠える。
グーデバーンが突進する。
しかしMr.シャイニングナイフが左手を掲げると、無数の銀色のナイフが雨霰と降り注ぐ。
「ふっ、これぐらいは簡単に避けられるぜ」
呟きと共に、熊手の操縦によって、その攻撃を簡単に避ける事が出来る。
「ふふっ、さすがは王子、けれど」
Mrs.スイートケークが右手を大きく振るう。
瞬間——大量のクリームが射出され、グーデバーンの全身を覆い尽くした!
「うぉっ!?この臭い……チョコレートだ!」
「なっ、なんでチョコがっ?」
しかし問題は溶けることより、クリームが急速に固まり始めることだった。関節部が固定され、動きが鈍くなっていく。
「これは不味いな」
熊手が苦悶の声を上げるその時、
「ふふっ、王子を傷つける訳にはいきませんからね、最初からこれが狙いだったのさ」
「おぉ、さすがはハニー、私達のコンビネーションの勝利だねぇ」
「えぇ、勿論よダーリン」
Mr.シャイニングナイフとMrs.スイートケークが互いに称賛し合う中、熊手は冷静さを保ちつつ状況を分析する。
(ちぃ……だがここで諦める訳にはいかねぇ)
そう思った矢先——突如として耳慣れない声が操縦席内部に響き渡った。
「お待たせしました!」
振り向くとそこには……
「なんだお前!?」
なんとそこには、見覚えのある青年——否、若返った猛原禽次郎が立っていた!
「お前、なんでここに?」
「記憶が無かった間に出来た弟子とはいえ、世話になったのですからな」
禽次郎の言葉に熊手は思わずニヤリと笑みを浮かべる。
「おいおい、恩を感じるなんて律儀すぎんだろ」
「ワシ自身の信念ゆえです」
そう言って禽次郎は手元のセンタイリングを指輪台へ装填する。
『ゴジュウイーグル!』
コックピット内にシステム音が響き渡る。
その刹那——
バサァアッ!!
凄まじい疾風が巻き起こり、クリームの拘束を一瞬で吹き飛ばす。
「なっ……!」
驚愕する敵陣営。だが彼らが反応するより早く——
「……なるほど、こういう芸当もできるって訳か」
グーデバーンのコックピット内で操作盤を眺めながらニヤリと笑む熊手。
「それじゃ、力を借りるぜェ!」
熊手は迷うことなく新たなセンタイリング——シンケンジャーのそれ——を差し込みながら宣言した。
『シンケンジャー!』
鳴り響く音声と共に、熊手は手で派手な動きと共に、文字を描く。
合!
その文字が現れると共に、現れたのは、ゴジュウグリーンの武器であるイーグルシューター50。だがそのサイズは通常よりも遥かに大きく、空中を旋回しながらグーデバーンに向かって飛翔する。
「おうっ!任せてくれェェエ!!」
その言葉と共に、イーグルシューター50のパーツが分解されてグーデバーンに装着され始める。
まずは左右腕部へそれぞれ接続されると——続いて胸部装甲全体が新たに展開されたパーツによって包み込まれていき……最後に頭頂部には特徴的な鷲型ヘッドパーツが収まった。
『射貫け! 最速! グリーン! 射貫け! 最速! グリーン! グーデバーングリーン!!』
雄々しい電子音が轟くと同時に——完成された姿が顕現する。
メインカラーは緑。しかしベースとなるグーデバーンの清涼なクリアブルーと純白が織り成す色彩を基調とし——胸部中央には大きく鷲のマークが輝いている。さらに両肩からは鋭利な羽状のアームカバーが伸びており、背部には巨大な翼型ジェットユニットが装備されていた。
その最たる特徴として——右腕に巨大な鷲型パイルバンカーが接続されている点だ。その形状はまさに戦闘機と猛禽類が融合したかのような異形。
「へっ……!これが本当の“王道”ってやつか!」
そう叫んだ直後——
ゴゥンッ!!
背部ユニットが猛然と噴射し始める。
「さあて、ここから駆けるぜ……」
グーデバーンから発せられた挑戦的な声音に対し——Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークは憤慨するように叫ぶ。
「ちょこざいなッ!」
Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークが咆哮すると同時に、無数の銀光が閃いた。
「キラキラ☆カット!」
無数の光刃が扇状に拡散し、空へ飛び立とうとするグーデバーングリーンに襲いかかる!
「おっと……そう簡単にはやらせんぜェ!」
グーデバーンのコックピットで熊手が操縦桿を強く引く。
ゴゥオオォォン!!
背部の翼状ジェットユニットが猛々しく咆哮し、青白い炎を吐き出しながら急加速!
その巨体が虚空を切り裂く──速度は瞬時に音速へ達する!
シュババババッ!!
光刃群がグーデバーングリーンの通った軌跡を虚しく貫く。
回避動作は完璧だった。
「はっやい……!」
唖然としながらも、攻撃の手を緩めないMrs.スイートケーク。
「まだまだよ~ン♪ スウィートブラストォ!」
両手を広げると、ピンク色のクリーム弾丸が雨あられと撃ち出される。
ドババババッ!!
対するグーデバーングリーンは──
「遅ェ!」
操縦桿を微妙に捻りながら上下左右自在にジグザグ飛行。クリーム弾は全て空中で粉砕されるか遠く離れた地面へと散っていく。
「なっ!? そんな避け方があんの!?」
驚愕する敵を尻目に、グーデバーングリーンは獲物へ一直線に突進を開始した!
「行くぜェェェ!!」
グッと前傾姿勢を取った機体が急加速する──風圧が操縦席を揺さぶり、モニターには迫り来る敵の姿が徐々に大きくなっていく。
Mr.シャイニングナイフが反射的に迎撃態勢を取るが──
「遅いッ!」
グーデバーングリーンがその懐へ潜り込む!
右腕に装備された巨大な鷲型パイルバンカーが唸りを上げる。
キュィィンッ!!
電磁駆動音と共に巨大な鋼鉄杭が展開し──
「俺様鉄杭・ブリザードバンカー!!」
ドギャアアアン!!!
凍てつく冷気を纏った必殺の一撃が敵の胸部を真正面から貫いた!
「「キャアアアッ!?」」
二つの悲鳴が交錯する。Mr.シャイニングナイフの肉体が凍結しながら粉砕され、背後のMrs.スイートケークまでもまとめて串刺しにされる!
「俺様こそ、ナンバーワンだ!」