ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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神と狼

砂埃が収まると同時にグーデバーンのコックピットハッチが開き、熊手が堂々と地上へ降り立つ。

 

「さて……」

 

周囲を見渡せば、遠巻きに見守る人々達の視線が集まっている。

 

特に──

 

「あなたが熊手真白ですか」

 

凛とした声に顔を上げれば、風鳴翼が真っ直ぐな視線を向けていた。

 

その佇まいには一寸の隙も無い。

 

「あぁ、そういうお前はなるほど、風鳴翼か」

 

熊手は顎に手を当てて値踏みするように相手を見る。

 

先ほどの戦いぶりを思い出せば、彼女が並みの戦士でないことは明らかだ。

 

「あなたは、一体何者なんですか」

 

「何者?これまでも言ったはずだ。救世主である俺様が神に相応しい存在になるために戦っている」

 

「それは……どういう意味だ」

 

翼の眉が微かに寄る。

 

「この世界は、不完全だ。幾度となく、繰り返される争いは相互理解の手段が失われた。君達が幾度となく奇跡を起こすが、やはり人は分かり合えないから戦うしかない」

 

熊手の言葉は鋭いナイフのように的確に核心を突いてくる。

 

「だから俺様のような救世主が必要なのさ」

 

「それが、指輪だと言うのか」

 

「あぁ、そうだ」

 

それと共に手にしていたシンケンジャーのセンタイリングは青く染められる。

 

熊手の堂々とした宣言が静寂を破る。

 

「この指輪こそが神の証。すべてを統べる権能を与える神具よ」

 

指輪が放つ青い輝きが彼の手首を彩り、その傲慢な笑みと相まって恐ろしい威圧感を放つ。

 

だが──

 

「……神だと?」

 

低く、それでいて確かな声が響いた。

 

振り向けば、いつの間にかそこに立っていたのは吠だった。

 

「お前が神だろうが何だろうが、関係ねぇ」

 

「ほう……」

 

熊手は愉快そうに目を細める。

 

「なるほど、この程度では折れぬか。流石は二代目だ」

 

吠は一切臆することなく歩み寄ってくる。

 

その足取りには一歩一歩に鋼のような決意が込められているのが見て取れた。

 

「お前は俺の獲物だからな」

 

吠の宣言に熊手は肩を震わせる。

 

「ふっ……ハハハッ!」

 

狂気じみた哄笑が夜空を切り裂く。

 

「いいぞ二代目! その心意気は嫌いじゃない」

 

指輪が放つ蒼光が強烈に脈打ち、周囲の空気が歪むほどの圧力が生まれる。

 

「だが──」

 

冷笑が消え、その双眸に鋭い光が宿る。

 

「──夢のない貴様如きが俺様を超えるなど不可能だ」

 

熊手が手を挙げる。

 

「越えてみせるさ、お前を」

 

そう、吠と熊手は、互いに闘争心を燃やす。

 

その光景を。

 

「いや、誰か説明をしてくれないか」

 

禽次郎は、少し遠くから彼らの関係など、現状の状態の説明を求めるように言う。

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