ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「あの陸王がどうしてあんなふうになってしまったんだ?」
クリスが小声で言う。
「それが……」
ブライダンの女、ブーケは涙を拭きながら説明を始めた。
「私も分かりませんっ、ただ偶然ですが陸王様を見かけて、声をかけたのですっ、けれど、『どちら様ですか?』と言われて……」
「なるほど……あいつと同じく記憶が書き換えられている感じか」
禽次郎を見つけた時も、あいつは爺さんの姿で剣道道場の師範代をしていた。
今の陸王は、そんな禽次郎とは違って、容姿の変化はないが、代わりにアイドルではなく8浪生という設定になっていた。
「それで、どうやって記憶を戻せばいいんだよ」
吠が苛立ちを抑えきれない様子で尋ねる。
「S.O.N.G.では何か分かってるのか?恩人さん」
「いや……正直言って手探りだ」
ブーケが突然前に出てきた。
「私にお任せください!!」
予想外の発言に吠もクリスも目を丸くする。
「おい待てよ。お前はブライダンの幹部だろう。なんで急に味方面してるんだよ」
「ゴジュウウルフ、確かに私はブライダンですが、それ以上に陸王様のファンです!ならば、ファンとして陸王様を元に戻したいのは当然ですわ。というよりも」
すると、ブーケはこちらを見る。
「陸王様は指輪の争奪戦と関係ないのだから、良いでしょう」
「・・・あぁ、そう言えば」
ブーケの奴は陸王がゴジュウレオンという事を知らない。
「恩人、どうする?」
「知られたら、かなり面倒な事になるかもしれない。秘密にしておいた方が良さそうだな」
恩人の言葉に同意するように頷く。
「さっきから、何を話しているんですか?」
「・・・なんでもない」「あぁ、なんでもない」
ブーケから話しかけられたが、俺も恩人も適当に誤魔化しておく。
「さてと。貴方達はどうすれば記憶を取り戻せると言うのですか?」
「さぁな」「というよりも記憶喪失と違って、記憶が書き換えられているんだろ」
ブーケの疑問に対して、俺と恩人はそれぞれ答えながらもお互いの意見交換をする。
「恐らくだが、そのきっかけになった原因に関係ある事が引き金になるんじゃないか」
「それについてはどうだか分からないけど、記憶が書き換えられるのは確かだと思う」
「・・・まぁそうだよな」
「そもそも記憶が書き換えられることなどあり得ねぇ。頭打ったとかなら分かるんだけどな」
「あぁ・・・それはあるかも」
そこまで言い合った後、吠は少し考えて口を開いた。
「記憶は頭の中にあるもの。なら物理的なショックを与えることで……」
「殴るのか!」「陸王様を殴るとはっ!?」
クリスが慌てて遮った。
「いや……それは最後の手段だ」
吠が苦虫を噛み潰したような顔で言う。
「他にもっと安全な方法がありそうだし」
その時だった。
ブーケが突然立ち上がり、両手を胸の前で組んだ。
「私が……陸王様を思い出させますわ!」