ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
ブーケの目には強い決意が宿っていた。
「私の知っている陸王様の全てをお届けすれば!きっと思い出してくれるはずですわ!」
そう言い切ると、彼女はスマホを取り出して画面を操作し始めた。
「まずはこれをご覧ください!」
映し出されたのは陸王の写真だった。ステージ上で輝くアイドル時代の陸王。その笑顔はまるで太陽のように眩しい。
「陸王様の魅力は歌声だけではありません。この溢れんばかりのオーラ!これがまさにアイドルの鏡なのです!」
次々と出てくる画像や動画にクリスと吠は圧倒される。
「おいおい、この熱量どこから来るんだよ……」
吠が呆れ気味に呟く横でクリスも苦笑いするしかない。
一方、ブーケはどんどんエスカレートしていく。
「この曲です!このフレーズこそが陸王様の真骨頂!」
イヤホンを陸王に押し付ける勢いで差し出す。
しかし。
「いや、そんなの知らないですし」
一蹴されてしまった。
「そ……そんなはずはっ」
「そもそもアイドルなんて興味ありませんよ」
その言葉が決定打となった。
「きゃっ」
小さな悲鳴とともにブーケがその場に崩れ落ちる。
「大丈夫か!?」
クリスが駆け寄ろうとするが吠が先に動いていた。
「しっかりしろ!」
肩を揺さぶると微かに反応があったものの意識は朦朧としているようだ。
「くそっ、どうすりゃいいんだよ……」
思わず悪態をつく吠に対しクリスが冷静さを取り戻した表情で近づく。
「とりあえず休ませるべきだな。このままじゃ危険すぎる」
周囲を見渡すと少し先にベンチが見える。
「あそこで一旦落ち着かせようぜ」
二人掛かりでブーケを抱え上げベンチへ運び込むことに成功したものの問題は解決していない。
「これからどうする?」
問い掛けられた吠は難しい顔をして黙り込んでしまう。
記憶喪失状態である陸王への対処法どころかそもそもの原因すら掴めていない現状では有効な手段など思い浮かばないのだ。
「やっぱ殴るしかないかもしれねぇなぁ……」
ぽつりと呟いた言葉には冗談めいた響きがあったが半分本気とも受け取れるニュアンスを持っていた。
「あの様子だったら、それも良いかもしれない」
俺は恩人の案に納得してしまった。殴るというのは、あまり使いたくはない手段ではあるのだが。
そうしていると。
「遠野吠ぅぅぅ!!」
「この声は」
何やら、聞き覚えのある叫び声に対して、俺は声の持ち主に目を向ける。
そこにいるのは。
「ファイヤキャンドル、こんな時にか」
「こんな時だろうと、関係ねぇ。てめぇと戦うのに理由なんざ、いらねぇからな!」
「悪いが、今はてめぇの相手をするつもりは「指輪を持っていてもか」何?」
ファイヤキャンドルの事を無視しようとした時。
奴の言葉に思わず見つめる。
その手には確かに指輪があった。
それだけじゃねぇ。
「女王様も、王子を取り返す為に気前よくなったからな」
その呟きと共に手にはガリュードの持つ銃、テガジューンを持っていた。
「なっ」
「エンゲージ!」
呟きと共にファイヤキャンドルは、その手にあるセンタイリングをテガジューンに装填し、引き金を引く。
それにより、奴の姿は、変わる。
『キズナファイブ』
ファイヤキャンドルの姿は、まさかのユニバース戦士へと変わる。
「燃え盛る 熱き友情の戦士!!キズナレッド!!あっ参上!」