ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
「陸王!?おい、あんた一体……」
クリスが驚愕の声を上げるが、陸王――いやゴジュウレオンは静かに微笑んだだけで応えず、そのまま、アーイーの大群へと歩を進める。
「さて、君達には、吠君の戦いを邪魔させないよ」
そう呟くと、ゴジュウレオンはレオンバスター50を手にしたまま優雅に円を描くように旋回し始めた。
その動作一つ一つが華麗なステップのようで、迫るアーイー達を紙一重で回避しながら次々と正確な銃撃で仕留めていく。
「これが僕の戦い方さ。いつもステージで踊るより少しだけ激しいけれどね」
一方で、吠はその光景を見て僅かに唇を吊り上げると、キズナレッドへ向き直った。
「おい、応援団が減っちまったな?」
「ぐぬっ……貴様……!」
怒りに震えるキズナレッドが再び双刃剣を構えるが、俺は既に別の指輪を手に取る。
「エンゲージ!」『ゴーカイジャー!』
咆哮と共に指輪をテガソードに嵌め込み、俺はゴーカイレッドへと変身する。
「さぁド派手に行くぜ!」
軽く拳を握り締めると、腰に提げていた二丁の銃――ゴーカイガンとサーベルを引き抜く。
「てめぇはよく知ってるだろうがな」
冷笑混じりに告げると同時にトリガーを引き、光弾が炸裂する。
キズナレッドは咄嗟にカリバーで防ぐものの、その威力に膝をつく。
「この程度かよ?」
挑発するようにサーベルで突き刺すと火花が散る。
さらに両腕をクロスさせ十字架のように形成し――。
「ゴーカイスラッシュ!」
斜め十字の斬撃が炸裂し、衝撃波で砂埃が舞い上がる。
視界不良の中、キズナレッドの影がゆらりと立ち上がるのが見えた。
「ふざけるな!友情パワーは絶対だ!」
彼の全身から燃え盛る炎が放出され、周囲を包み込む。
「これこそ俺たちの力だ!」
再び迫ってくる火炎放射。
だが俺は冷静に背後に飛び退きながらも右腕の銃口を向け続けた。
「馬鹿か?」
引き金を引く瞬間――轟音と共に火柱が噴き上がる。
その隙間から飛び込んできたのは――ゴジュウレオンだ。
「君達だけじゃ終わらせないよ」
優雅に銃口を向けると同時にトリガーを引く。精密射撃がキズナレッドの肩口を撃ち抜いた。
「ぐあっ!」
バランスを崩したところへレオンバスター50を突きつけるゴジュウレオン。しかしその表情には一切の躊躇もない。
「これがアイドルとしての生き様だ」
彼の瞳には迷い一つない意志だけが宿っていた。
同時に俺もサーベルを構え直し、両者の攻撃タイミングを見計らう。
「終わりにしようぜ……!」
呼吸を整え、一気に踏み込む!
それと共に、瞬時に俺は二つの指輪がレンジャーキーへと変わり、そのままゴーカイサーベルとゴーカイガンに装填する。
「ゴーカイレッドスクランブル!!」
吠の叫びと共に、ゴーカイサーベルとゴーカイガンが螺旋を描きながら煌めく。
虚空を斬るような斬撃と銃弾の嵐が混ざり合い、キズナレッドへ襲いかかる!
「こ、この力は……!」
キズナレッドの双刃剣が粉々に砕け散る。装甲が剥がれ落ち、全身から黒煙が上がる。
「くそっ!こんな……こんな屈辱が……!」
血塗れの顔で吼えるが、既に立っているのもやっとの状態だった。
「おいおいまだ喋れる余裕があんのか?」
ゴーカイレッドは冷たく嘲笑うようにサーベルを地面に突き立てると、ゆっくりと近づく。
「待って!」
ゴジュウレオンが制止するように前に出た。
「彼には聞きたいことがある。なぜ僕たちの指輪を狙うのか」
その言葉に一瞬戸惑った吠だが、すぐに頷きサーベルを下げた。
そのとき―――。
「キャキャキャキャ!!」
大量のアーイー達が壁を突き破り現れる。全員が焦燥に満ちた顔つきでキズナレッドへ駆け寄った。
「ファイヤキャンドル様を死なせない!!!」
「逃げます!!」
一斉にキズナレッドを担ぎ上げると凄まじい速さで去っていく。残されたのは瓦礫と立ち尽くす二人だけ。
「……逃げられたか」
吠が舌打ちする。
そうして、吠はため息を吐く。
「全く、僕の応援があったのにね」
「うるせぇ、誰がてめぇの応援を頼んだ」
陸王の言葉に対して吠は舌打ちをする。
「それにしても、あの敵は一体?」
「・・・あぁ、あの時は」
俺は陸王に説明をする。
「なるほどな」
話を聞いた陸王は納得したように頷く。
「つまり君は記憶を取り戻した訳か」
「そういう事になるかな」
それに同意しながらも。
「それにしても驚いたよ、あの吠君が僕達の為にね」
「お前達の為じゃねぇ、俺は響や恩人の為に動いているだけだ」
「つれないねぇ、まぁ僕は少しだけ離れるよ、僕の為に頑張ってくれたあの子の為にもね」
「あぁ、行け行け」
そうしながら、陸王はブーケの元に行く。
「全く」
「恩人」
そう、俺がため息を吐いていると、恩人が来てくれた。
「互いに面倒な奴がいるもんだ」
「・・・そうだな」
俺の返事に恩人は苦笑していた。