ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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ハートブレイカー

「いくぞ!」

 

吠の叫びと共にテガソードホワイトバーンが轟然と大地を蹴る。

 

両足から噴出する青白い推進炎がアスファルトを焼き焦がす。

 

対するユニバースゴーバスターエースは、背部スラスターを噴射させ、紫色の軌跡を夜空に刻みながら宙に舞い上がった。

 

「面白い試みだ、吠」

 

ガリュードの冷ややかな嘲笑が通信に乗る。

 

「だが機動力という点では僕の方が一枚上だ!」

 

ユニバースゴーバスターエースが彗星のごとき速度で急降下する。右腕のトリガーロッドが鞭のようにしなりながら伸張し、蛇のようにテガソードホワイトバーンの頭部を狙う。

 

「舐めやがって!」

 

真白が吼える。テガソードホワイトバーンは両腕をクロスして防御態勢を取る。

 

カァン!

 

鈍い金属音と共にトリガーロッドが弾かれた。火花が散る。

 

「何だと……?」

 

「どうした? その程度の小技が通じるとでも思ったか」

 

吠の怒声がコックピット内に響く。テガソードホワイトバーンの全身を覆う白銀の装甲には傷一つない。

 

それどころか、受け止めた衝撃でさえ微塵も怯まない鉄壁の防御力がガリュードを唖然とさせる。

 

「防御力ではそちらが有利か……だが!」

 

ユニバースゴーバスターエースが即座に離脱し、左腕のトリガーキャノンを連射モードに切り替える。

 

ズダダダダダッ!

 

夜空を埋め尽くす青白いエネルギー弾が驟雨となってテガソードホワイトバーンを襲う。

 

「無駄だ!」「二代目、防御は任せろ。反撃に出るぞ!」

 

真白が操縦桿を握り締める。

 

テガソードホワイトバーンが両肩のミサイルポッドを解放。左右から計8基の小型ミサイルが発射される。

 

ミサイルは弧を描きながらユニバースゴーバスターエースの四方八方に展開する。

 

「チッ! 小賢しい真似を!」

 

ガリュードが舌打ちと共にスラスターを吹かし、縦横無尽に夜空を泳ぐように回避運動を開始する。

 

だがミサイル群は高性能AIで制御され、巧みに軌道修正を行い続ける。

 

ドォンドォンドォン!

 

次々と爆発が花火のように炸裂するが致命打には至らない。

 

「クソ! このままでは消耗戦に持ち込まれる!」

 

ガリュードは歯噛みする。

 

「ならこちらから仕掛けてやろうじゃないか!」

 

ユニバースゴーバスターエースが突如反転、一直線にテガソードホワイトバーンへ突進する。

 

トリガーロッドを槍のように構え、装甲の隙間を狙う精密攻撃。

 

「来いよ!」

 

吠が獰猛に笑う。テガソードホワイトバーンは腰を落とし、迎撃体勢を取る。

 

そして―

 

「そこだっ!!」

 

テガソードホワイトバーンの指先から閃光が迸った。

 

「フィンガーミサイル!」

 

人差し指から放たれた特製弾頭がユニバースゴーバスターエースの胸元で炸裂する。

 

ドカン!

 

予想外の一撃にバランスを崩したガリュード。

 

その隙を突き吠が叫ぶ。

 

「決めるぞ!」 

 

俺の叫びに応じてテガソードホワイトバーンの全身が震えた。装甲の隙間から光が漏れ出す。まるで獣の血潮が沸騰するかのように。

 

「了解!」

 

熊手の声が重なる。コックピット内のシステムが自動的に起動し、全砲門が展開を始めた。

 

背面から突き出たミサイルポッドが最大仰角まで跳ね上がる。両肩のレーザーキャノンが旋回し照準を定める。指先に嵌め込まれたテガソードリングが七色に煌めきながら回転する。

 

「テガソードホワイトバーン・フルバーストモード!」

 

システム音声が高らかに宣言する。テガソードホワイトバーンの両腕がクロスし、十字を切るようなポーズを取った。

 

「吠! いまだ!」

 

真白の声が緊張感を孕む。

 

「ああ! 行くぞおおおぉっ!!」

 

俺は操縦桿を押し込みながら叫んだ。

 

「テガソード……ハートブレイカー!!」

 

ゴオォォォォォン!

 

雷鳴のような起動音と共にテガソードホワイトバーンの胸部装甲が展開する。そこには巨大な三つの円環が渦を巻きながら出現。中央の核となるエンブレムが強烈な光を放ち始めた。

 

同時に全身からオーラが噴き出す。それは二匹の聖獣の姿を模っていた。赤いの毛皮を持つ狼。雪原を統べる王者の風格漂うシロクマ。二体の幻影が牙を剥き、咆哮と共に巨大化していく。

 

「な……何だ!? これはっ!」

 

ガリュードの動揺が通信越しに伝わる。

 

「終わりだ! 全砲門同時照射!!」

 

ドドドドドドドッ!!

 

轟音と共に全砲門から破壊光線が一斉放射された。レーザーが空間を切り裂き、ミサイルが虹色の尾を曳きながら弧を描く。十字を切るポーズから繰り出された全方位攻撃はまさに嵐そのものだ。

 

「くっ……この程度で!」

 

ガリュードがスラスターを全開にして回避しようとするがもう遅い。

 

「遅い!」

 

俺は叫ぶ。テガソードホワイトバーンのオーラが形を変えた。

 

狼の幻影が矢のように飛び出しユニバースゴーバスターエースの右脚を穿つ。

 

シロクマのオーラが正面から氷結の牙を突き立て左腕を粉砕する。

 

「ぐああっ!?」

 

ガリュードの悲鳴が途切れ途切れに届く。

 

二体の聖獣の霊威が込められた全砲門の一斉掃射。避けようがない鉄槌が次々と降り注ぐ。

 

ガアァァァン!

 

最後の光柱が命中した瞬間、夜空に巨大な火球が生まれた。

 

ユニバースゴーバスターエースの巨体が内側から膨れ上がり――

 

「どうやら、まだまだ面白くなりそうだねぇ」

 

その言葉と共に、ガリュードから俺の手にはパトレンジャーのセンタイリングを、熊手の手にはゴーバスターズのセンタイリングがあった。

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