ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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オルカの暴走

「さて、まずはこの辺りから調べるか」

 

俺と響は深淵の竜宮と呼ばれる海域の近くにある浜辺に立っていた。砂浜に打ち寄せる波の音が規則的に響く。

 

風は少しつめたく、潮の香りが鼻をつく。

 

「テガソードによると、この辺りに反応があるらしいな」

 

「うん、とりあえず探さないといけないけど」

 

俺達は、そのまま周囲を見渡す。

 

特に異常は……ない。

 

打ち上げられた海藻や貝殻、プラスチックゴミくらいか。

 

深い青の海面が陽光を反射してキラキラと輝いている。

 

「・・・たくっ」

 

俺はそうしながらも、近くに落ちていたビニール袋を拾い、そのままゴミを拾い集めながら歩く。

 

すると、隣を歩く響はなぜか笑っていたが。

 

「そもそもオルカブースターって、一体何なんだ?」

 

そうして、ゴミを集めていくと、これまで言えなかった疑問を呟く。

 

響は首を傾げる。

 

「オルカブースター?」

 

「あぁ」

 

「う~ん、私もよく分からないけど」

 

「オルカブースターは、指輪の力を強める銃だ」

 

「その声、熊手!」

 

後ろから聞こえた声に、俺と響は思わず振り返る。

 

そこに立っていたのは、熊手だった。

 

「なんで、お前が」

 

「俺様もオルカブースターを探してな」

 

「お前、知っていたのか」

 

「あれを封印したのは、俺様だぞ」

 

それには、今は驚きを隠せなかった。

 

「だけど、なんで今頃になって…それに記録ではそんな聖遺物は」

 

「当たり前だ、前回の指輪の争奪戦が行われたのは太古の昔だ。その時にオルカブースターを封印された。つまりは順序が逆だ」

 

「オルカブースターが封印された場所の上に深淵の竜宮が建てられたって事か」

 

響の疑問に対して、熊手は続ける。

 

「オルカブースターが封印された場所は、おそらくは聖遺物の封印に適していると考えたんだろうな。実際に、長年あそこで聖遺物を置いて、被害がなかったのが、その証拠だ。けれど、様々な事件が起きた事によって、オルカブースターの封印が解かれてしまったのだろう」

 

「そのオルカブースターって、やっぱり危険なの?」

 

すると、熊手は真剣に頷く。

 

「先程も言ったが、オルカブースターは指輪の戦士の力を強くする。だが、それが制御出来るかどうかとなると話は別だ。使いこなす事が出来なければ、血を求める化け物へとなるだけ」

 

響は、その話を聞いて、強く握り絞める。

 

その最中。

 

「ん……?」

 

俺は思わず目を凝らした。浜辺の遥か遠くに、何か動いているものが見える。

 

徐々に鮮明になる人影。ピンク色の髪に同じくピンクのジャージを纏った女性だった。

 

「あの服装、なんか派手だな」

 

響が隣で呟く。

 

「こんな所に人が……?」

 

奇妙な出で立ちだ。観光客にしては場所が場所だし、漁師という感じでもない。

 

その時だった。女性の手が地面の何かを拾い上げる。夕日に照らされて赤く光る物体。

 

「……あれは!」

 

熊手の声が飛んだ。

 

「赤いシャチ型の銃! 間違いない、オルカブースターだ!」

 

「マジかよ!」

 

俺は思わず唾を飲み込む。

 

ついに目的の物が見つかった。だが喜ぶ暇もない。

 

「待てっ! そいつは危険だ!」

 

俺の警告よりも早くピンクジャージの女の懐にある何かが宙を舞う。

 

「えっ、指輪がなんで?」『オルカブースター!』

 

「あいつっ指輪の戦士だったのかよ!」

 

「マズイっ」

 

そう、呟いている間に。

 

「へっ」『ルパンレンジャー』

 

女は、瞬く間に指輪の戦士へと変わる。

 

その姿は、これまで見た指輪の戦士と同じく赤い戦士。

 

まるで怪盗を思わせる格好をしているが、問題はその後だ。

 

銀色の飛行機を思わせるアーマーを纏っている。

 

「これは」

 

「マズイな、速く止めないと」

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