ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦   作:ボルメテウスさん

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執着する狼

「させるかよっ!」

 

俺はテガソードを構えながら猛スピードで砂浜を疾走する。刃が砂を蹴り上げる音が耳朶を打つ。

 

背後では響とゴジュウポーラーがほぼ同時に加速。

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron!」

 

響の詠唱と共に黄金のエネルギーパイルが腕部ユニットから伸びる。ガングニールの象徴たる機構が眩く輝く。

 

「喰らえっ!」

 

俺のテガソードが虚空を切り裂く。

 

ゴジュウウルフの全身が紅蓮に染まり、狼のような咆哮が大気を震わせる。

 

「どりゃあああああ!!」

 

テガソードが一直線に振り抜かれた。だが赤い残像を捉えきれない。

 

シュン!

 

「はぁ?」

 

次の瞬間には、敵影が既に俺の右斜め後ろに移動していた。

 

「おいおい……どこに行きやがった?」

 

汗が頬を伝う感触。異様な違和感が脊髄を走り抜けた。

 

響が即座に追撃に入る。

 

「うおおおぉ!」

 

拳が唸る。伸びたユニットが光の槍となって迫る。

 

パチン!

 

指を鳴らす乾いた音。

 

直後に響の身体が宙を舞った。

 

「ぐっ!」

 

着弾点には既に敵は居ない。

 

俺は唇を噛み締める。

 

「響! 下がれ!」

 

指示を出すより早く熊手が動いていた。

 

ゴジュウポーラーの両拳が炎の如く燃え盛る。

 

「喰らえっ!」

 

ボクシングスタイルのコンビネーションが畳みかけられる。

 

なのに。

 

すべて紙一重で回避される。まるで未来が見えているかのような完璧な見切り。

 

「……まさか」

 

ゴジュウポーラーの眉間に皺が寄った。

 

「こいつ、先が読めてやがるのか?」

 

熊手が低く呟いた。

 

確かにそうだ。

 

最初は単なる敏捷性だと思った。だが違う。相手の動きを完全に予測している。

 

未来予知。

 

その四文字が脳裏をよぎった瞬間。

 

敵が薄く嗤った。

 

「見える、全てが見える」

 

そう、呟くルパンレッド。

 

「だったら、どこまでも追いかけてやるよ!エンゲージ!」『パトレンジャー』

 

パトレン1号へと変身した俺は、ルパンレッドと同じVSチェンジャーをその手に持つ。

 

「てめぇが未来を読んでいるんだったら、その先まで噛み付いてやるよ!!」

 

その叫びと共に、俺はすぐにルパンレッドへと接近する。

 

ルパンレッドは、そのままVSチェンジャーで、俺に向けて引き金を引く。

 

幸い、パトレン1号の装甲は固く、ルパンレッドの弾丸は防げる。

 

「ぐっ!!」

 

けれど、ルパンレッドはすぐに俺の視界から消える。

 

それと同時に、背中に感じたのは弾丸の痛み。

 

「見えていれば避けられるとでも思うのか!!」

 

けれど、ルパンレッドの未来予知を掻い潜るためにも俺は走り出す。

 

未来予知を掻い潜るには、思考速度を超えるだけのスピード。

 

だが、それでも限界がある。

 

それでも俺は、諦めない。

 

「おらぁ!!」

 

「ぐっ」

 

ルパンレッドは俺の攻撃を受け流しながら後退。

 

俺はルパンレッドへと詰め寄る。

 

「未来予知だって見せろよ!!」

 

俺の叫びが響く。

 

けれど、ルパンレッドは俺の攻撃を予知して回避。

 

さらに、VSチェンジャーから弾丸を放ってくる。

 

俺はそれを受けながらも前進し続ける。

 

「くそがっ!!」

 

俺は雄叫びと共に全力疾走する。

 

ルパンレッドもそれに対抗して攻撃を繰り出してくる。

 

未来予知という能力を使って、俺の動きを見極めようとする。

 

しかし、俺の動きについて来られないのか苦しげな顔をして後退する。

 

「逃げられると思うなよ!!」

 

俺はルパンレッドを追い続けながらVSチェンジャーから光弾を放つ。

 

ルパンレッドも同じくVSチェンジャーを使って対抗してくる。

 

お互いの攻撃がぶつかり合い、爆発を起こす。

 

「よし、あとは!」

 

すると、オルカブースターは。

 

「遠野吠!」

 

「その声はっファイヤキャンドル!」

 

何時の間にかいたファイヤキャンドル。

 

奴は、その手にオルカブースターがあった。

 

「今度は、お前かよ」

 

「あぁ、使わせて貰うぜぇ!!」『キズナファイブ!』

 

それに合わせるように、奴が変身していたキズナレッドの姿が変わる。

 

癒えない傷口を塞ぐかのように体の各部位が何枚もの絆創膏で何重にも巻き付いており、頭部のレーダーホーンが鬼の角のようになっている。

 

「キャキャキャ!すげぇぜぇ!!この力はぁぁ!!」

 

同時にオルカブースターの銃口がこちらに向ける。

 

「ちっ」

 

それと共に先程、変身を解除されたばかりのルパンレッドがいる。

 

さすがに避けるとこいつが危険だ。

 

そう感じた俺は、すぐにテガソードに手をかける。

 

「てめぇにはやられるかよ!!」『パトレンジャーフィニッシュ!』

 

「良いぞぉ!遠野吠!!」『キズナファイブフィニッシュ!』

 

互いの一撃。

 

その激突は激しかった。

 

「ぐっ」

 

だが、オルカブースターによって、パワーアップしたファイヤキャンドルの力は想像以上だった。

 

だが。

 

「ぐっ、この力はっ抑えられねぇ!!」

 

しかし、それ以上に奴は、今の自分自身の力が制御出来ないのか、そのまま吹き飛ばされる。

 

「ちっ!!」

 

舌打ちと共に、俺はそのままルパンレッドを抱えて、その場を跳ぶ。

 

「えっ」

 

その行動に何を思ったのか分からないが、ルパンレッドから声が聞こえる。

 

だが俺は、力の余波で出た爆発に巻き込まれ、そのまま吹き飛ばされる。

 

そのまま打ち所が悪かったのか、地面に叩きつけられる。

 

「吠君!」

 

遠くから声が聞こえる。

 

しかし俺は、その声が聞こえる前に気絶してしまう。

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