ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVS戦姫絶唱シンフォギア ユニバース大戦 作:ボルメテウスさん
緒乙は舞うような足取りで前方に躍り出た。
手には豪快に構えられた烈火大斬刀が陽光に輝いている。
その姿は確かにシンケンレッド——しかし、その軽快な口調は間違いなく緒乙自身だった。
「いっちゃうよぉ〜!」
烈火大斬刀が唸りを上げる。
空を切り裂く風圧だけで木の葉が舞い上がるほどの一撃だ。
しかし——
「あらら〜♡」
ボウケンレッドが放ったのは軽やかなステップで、緒乙の一撃を華麗に避けた。
その動きは偶然ではなく、計算された回避だ。
「お見事な腕前ですね♪ でもぉ……」
ボウケンレッドが微笑みながら左手を天に掲げる。
すると突如として降り注ぐ青空の雷鳴——
いや、ただの飛行機雲だった。
「ちぇ〜残念だったなぁ♪」
緒乙は舌打ちしながら距離を取り直す。
「やっぱり簡単にはいかないねぇ〜」
今度は両手持ちの烈火大斬刀を振るう。
巨大な炎の渦がボウケンレッドを飲み込もうとした——その瞬間!
ピタッ!
どこからともなく現れた黒猫がボウケンレッドの肩に飛び乗る。驚いたボウケンレッドがバランスを崩した隙に炎の渦は空振りに終わる。
「あらら〜可愛いのが邪魔をしてくれましたね♡」
角乃は息を飲んでいた。
「あの緒乙が……本当に……?」
目を細めて遠くの戦いを観察する。
シンケンレッド——いや緒乙の攻撃パターンが妙だと気づいた。
「このままじゃジリ貧だしぃ……」
「それだけじゃ、なさそうですわ」
「えっ?」
ボウケンレッドの一言に疑問に思っていると、緒乙に赤い閃光が襲い掛かる。
「今のはっ」
それと共に、シンケンレッドを襲ったのは。
「あれって、レッドバスターじゃない?」
「どけやー!」
突然現れたレッドバスターが雄叫びと共に炎を纏った拳を繰り出す。その衝撃波が地面を抉りながら緒乙に迫る。
「きゃあっ!」
咄嗟に跳躍して避ける緒乙。しかし着地点に待ち構えていたのは既に構えていたボウケンレッドだ。
「もらったぁ!」
ボウケンレッドの繰り出したスコープショットが緒乙の胸部を直撃。
「きゃあぁ!!」
そうして、シンケンレッドが吹き飛ばされる。
「遅かったじゃないですの!」
「そう言ってもな!俺だって、このスピードに未だに慣れていないんだからよぉ」
そうして、レッドバスターは悪態を吐き捨てるように言いながらも。
「お前も同じだろうが!!」
「まぁまぁ、落ち着いてくださいな?」
レッドバスターの言葉は正しい。
ボウケンレッドも同じく乱入し来たばかりの筈なのに。
既に、その場に馴染んでいる。
「まさか、2人で来るなんてねぇ」
「まぁな。だけど、それも指輪の争奪戦だろぉ」
そうして、レッドバスターは構えていた。
「あの声は、千田さんじゃないし、あれもグーデバーン」
「一体、どうなって」
「どっちでも関係ない!!」
「えっ」
すると、角乃は既に走り出した。
「エンゲージ!」『ゴジュウユニコーン!』
鳴り響いた音声と共に、角乃は既に走り出していた。
「すっ角乃さん!?」
「はぁぁぁ!!」
「えっ」「なんですの!?」
2人に向かって、その手に持つユニコーンドリル50で2人を吹き飛ばした。
そして。
「エンゲージ!」『デカレンジャー!』
同時にデカレッドに変身し、その手にあるハイブリッドマグナムとユニコーンドリル50を合体させる。
「GO!!!!」
それと共に、巨大なドリルの銃弾が、真っ直ぐとボウケンレッドとレッドバスターを撃ち抜く。
「なっ」「ぐっ」
それに耐えきれず、2人は吹き飛ばされる。
それと同時に、2人のセンタイリングは離れ、各々の武器が消えた。
そして、2人のセンタイリングは、そのまま角乃の手元に。
だが、それよりも。
「緒乙!今までどこにいたの!」
変身を解除し、そのまま詰め寄る。
だが。
「・・・誰?」
その残酷な一言に、角乃はショックを隠せなかった。