何とかゲームから逃れるために私は皿にカレーを盛り付けていた。いくら楽しませようという気持ちが伝わってきてもあれ以上やったら頭がショートしてしまう。そんなことを考えながら盛り付けている私に恐る恐るモモイさんはこう言った。
「ね、ねぇユーリ私達が作ったゲームどうだった?」
「……正直言いますと、少し……いや大分整合性が取れてないと思います」
「やっぱり〜」
モモイさんとミドリさんが濡れた犬のようにしょんぼりした。心なしかロッカーもどんよりしている。私は盛り付け終わったカレーを右手に持ち振り向いてこう言った。
「……けれど、けれど確かに人を楽しませようという気持ちが伝わってきました。それにこれはまだプロトタイプなんでしょう。ならもっと面白くできるはずです。だから完成したらもう一度やらせてください」
そう言うとモモイさんは笑顔で私に抱きつき、ミドリさんはその後で微笑んでいた。
「わ」
「ありがとうユーリ! そんな言葉初めてもらったよ!他の人たちはみんないろいろ足りてないが一番足りないのは正気だとか面白さが絶望的だとかしか言われてないから嬉しい!」
散々な言われようである。というか今私カレーを右手に持っているから抱きつくかれるとカレーが溢れる。
そう思うとロッカーから声が聞こえた。
「……あ、ありがとうご、ございます、ユーリさん」
そう言ってユズさんがおずおずとロッカーから出てきた。
「……あの、ユ、ユーリさん私の、私達のゲームを、もう一度やってみたいと言ってくれてありがとう、」
そう言いながらユズさんは本当に嬉しそうに微笑ん出いた
「じゃあユズも出てきた事だし速くご飯にしよう」
「あっはい今持っていきます」
盛りつけたカレーを机に置こうとしたが、その机が見えない。
「あのモモイさん、カレー何処に置けばいいですか?」
「あれ机出してなかったけ、おーいミドリ机何処しまったっけ」
「もうお姉ちゃん、お姉ちゃんが昨日タンスにしまってたじゃん」
そう言ってミドリさんがタンスを開け、小さめの折りたたみ式の机を出した。
「はいユーリさんここに置いてください」
「はい分かりました」
私は3つのカレーを机に置いた。
「あれユーリさんの分は?」
「ユーリは食べないの?」
「モモイさん達のお金と食材で作ったので私が食べるわけには……」
このカレーには一切私のお金を使っていない。ただ私は料理しただけだ。それを私が食べるのは可笑しいだろう。それに小さな机だから四人で机を囲うには机が小さすぎる。しかしモモイさん達は、
「そんなことを言わずに一緒に食べようよ、一緒に食べた方が楽しいよ」
「そうですよ、ユーリさん」
「わ、私はユーリさんと一緒に食べたいです」
「……ではお言葉に甘えて」
私は新しいカレーを持って机に置いた。やはり机が小さいので私が入ると肩と肩が常にくっついていた。
感想と評価 持ってます。
掲示板回やりたいですか?
-
やりたい
-
やだ
-
そんなことよりユーリちゃん愛でろ