林檎と青い青春を   作:時計台のカワウソ丸

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生きてほしかったなぁユーリちゃん
誤字報告ありがとうございます
ああああえあ様と
lumi27様に感謝の意を伝えます


救護

 

私達はとにかく走り続けた後ろから怒号や足音は聞こえないどうやら撒けようだ。幻想体のような人形を持った少女は肩で呼吸している。

 

「大丈夫ですか?」

「ハァハァ、そっちこそ肩から血が出ているじゃないですか!大丈夫なんですか」

 

そう言われ私は右肩の傷の状態を確かめた。よかった貫通してくれた。銃弾を取り出さずにすむ。このまま包帯を巻けば取り敢えずの応急処置は出来るだろう。

懐から取り出した包帯を肩に巻き始めた。私が巻き終えたのを見ると幻想体のような人形を持った少女が、

 

「あの、助けてくれてありがとうございます。私、阿慈谷ヒフミって言います貴方の名前はなんていうんですか?」

「あっ私ですか、私はユーリって言います、よろしくお願いします」

「あっよろしくお願いします」

 

幻想体のような人形を持った少女もとい阿慈谷ヒフミ

私は彼女の持っている人形が気になった。もしかしたらここにも幻想体が居るのだろうか?それをつてに皆さんと合流出来るかも知れない。

 

「あの、阿慈谷さんそのずいぶん独創的な人形は一体なんなんですか?」

「ペロロ様を知らないんですか!?」

「ペロロ様?」

 

その幻想体のような人形はペロロ様と言うのか

阿慈谷さんは随分驚いた様子でペロロ様を私の目の前に出してきた。

 

「ほらこれですユーリさん!」

 

間近で見ると、なんか舌が出てるし正直言うと気持ちわ、ん゛ん゛っとっても不思議な見た目である。

 

「このペロロ様は最近キヴォトスで大流行しているんですよ、ユーリさん!そしてペロロ様はモモフレンズと言う……」

「スト、ストップ阿慈谷さんわ、わかりました、わかりましたからほら話し込んでいると追っ手がまだ来るかも知れませんから安全なところまで行きましょう」

「す、すみませんそうですよねユーリさん布教はまだ今度します」

 

出来ればもうしないで欲しいのだが

そうして私達はこの場所を離れるべく歩み始めた。

そういえばここはどこなのだろう。

 

「すみません阿慈谷さ、」

「ヒフミで良いですよ」

「ヒフミさんここってどこなんですか?」

「ここはえ~とまだブラックマーケット内ですねあと少しでトリニティに着くのでもうひと踏ん張りです!」

 

ブラックマーケット?裏路地の別の言い方だろうか?

 

「いやそうじゃなくてここは何区のどこなんですか?」

「えっ何区ってなんですか?」

 

 なぜが嫌な予感がした。

 

「すみませんヒフミさん、翼に聞き覚えありますか?」

「翼ですか?鳥の翼なら知ってますけど」

 

私は冷汗を流しながらヒフミさんに質問攻めした

 

「都市に聞き覚えはありますか?」

「ないですけど……」

「ここの通貨は?」

「円ですけど」

「A社、B社、C社これらに聞き覚えは?」

「ないですね」

「はっもしかしてここは外郭で、」

「わかりませんよ、全て初耳です!」

 

その言葉を聞いて確信した。少なくともここは都市ではない。一体これからどうしたら良いのかわからない。しかも今さっきここの通貨は眼ではないことがわかったし一文無しだ。私は絶望した。どうしよう ホントにこれからどうしよう!

私がそう絶望していると空から「救護!!」と言う声と一緒に何かが落ちてきた。

 




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