姉の過保護で一日八時間睡眠が解除できない 作:かりん2022
空から落下する。
未来へ飛ぶのはいつだって慣れない。
「おっと。君は?」
自分に受け止められるのも。
そこは東京の街のようだった。
「久しぶり、また来ちゃった。東京まだ壊滅してないね。今、何年何月何日?」
食い気味に問うて、答えを待つ。
「僕、間違いなく君とは初対面なんだけど。東京がまだ壊滅してないってどういう事?」
「げっ……。オーケー。今日はいつ?」
答えを聞き、頭を働かせる。
「傑が死んでて、真依が生きてる?」
「そうだけど」
「傑は? その辺にいない? 硝子の方はどう? 連絡してみて。後硝子の所に硝子がいるか確認して」
周囲を見回す。
「僕の質問にも答えて欲しいんだけどな。まあいいや。電話してやるよ」
電話をする。
「あっ もしもし硝子? そっちに傑と硝子いる? 硝子だけ? 僕の所? 僕だけ。で、悠仁が死んだ? それどういう事?」
「げっ 傑、どこにいるんだよ。どうしよ、困ったな。あ、悠仁は一回死んだけど生き返ったって聞いてる」
「は? よくわかんないけど、君と傑と硝子が来てるの?」
「そー! 傑のねーちゃんに飛ばされて、真人を傑が捕まえるまで帰れねーの! どうしよう。傑が死んでる場合、未来に飛ぶの失敗してるのかも。やばい。とにかく傑探さなきゃ」
「傑の気配を探せばいいんだね?」
「そー!」
「ごめん硝子。一旦切る。帰るまで時間掛かるかも。硝子の事はとりあえず適当に誤魔化しといて」
瞬間移動。次の瞬間、大量の呪霊に囲まれ、プルプルと震える怪我をした傑と教祖夏油の死体の転がる場所に転移した。
「さ、悟。助けてくれ、この呪霊達、私、抑えきれない! 暴れないようにするのが精一杯で」
「全部祓うよ?」
「どっちの悟でもいいから、お願いするよ。もう保たないっ」
蒼で五条先生が呪霊を片付けると、傑はへたり込んだ。
「傑!」
俺は駆け寄って傑の無事を確かめた。
「悟。助けに来てくれたんだね。ありがとう。羂索に会ったよ。未来の私の体を乗っ取ってた」
「傑が無事で良かった」
ぎゅーっと俺は傑を抱きしめる。帰還手段なくなる所だった。
「悟が探してくれてるはずだって言ったらすごい速さで逃げていったんだ。君のおかげで助かった」
「助けたのは僕なんだけどなー」
その言葉に、二人で頭を下げる。
「「五条先生、ありがとうございます」」
「お礼が言えて偉いね。事情聞いていい? 僕も羂索って奴にお礼しないといけないみたいだし、ちゃんと全部話してね」
そういって、未来の傑の体を抱き上げる。
「傑。今、六月だって。宿儺復活の半年前。前飛んだ未来とはまた別の並行世界みたい」
「こっちの未来でも私、大犯罪者なんだよね。大丈夫かな」
「俺がいるし! 硝子もいるし! でも一応、乱丸と優を出しとけよ。大体あれのあざとかわいさでなんとかなる」
「うん。ありがとう。悟。巻き込んでごめん。真人を取り込めなかったら、私たち帰れないのかな……」
「ぜってー大丈夫! 真人については悠仁も色々教えてくれただろ」
「はいはい、全部話してもらうからね。じゃあ、一旦戻るよ」
そうして、俺達は呪専へと向かったのだった。
「「硝子ー!!」」
「無事だったかクズ共!」
地下室で、ヒシっと再会の挨拶をする。未来の俺と未来の硝子と悠仁が祝福してくれる。
「先生の知り合いの子っすか? ピカチュウ? 本物? マジで?」
「いや、僕本人。じゃあ、尋問始めまーす。ほらキリキリ喋る」
「尋問!? 何が始まるの!?」
「だから尋問」
俺達は、懸命に説明した。
これから悠仁が会う事になる真人って呪霊を捕まえたら俺達は帰れるということ。
後、傑は一生懸命、宿儺の器の伏黒 恵の危険性について話していた。
「お前、まだ恵に根に持ってんのかよ、傑」
「君が真っ二つにされちゃう未来を見たんだ、止めようとするのは当たり前だろ。伏黒恵があっさり乗っ取られなければ悟は」
「いや無茶言うなって」
「って言うか、じゃあ俺は? 宿儺の器じゃなかったって事?」
悠仁の質問に傑が答える。
「悠仁は檻だって。十五本ぐらい飲んでも割とピンピンしてたよ。流石に呪霊に十本一気飲みさせられた時は完全に体を乗っ取られていっぱい破壊行為したって話だけど」
「そ、そんな……」
「一本ずつ見張付きで飲めよ。後、生き返る時に誰も傷つけなければ体乗っ取っていいって約束もしてるから、何かあっても恵が逃げられる距離を心がけろよ。なんか体を再呪物化して指を飲ませたらしい」
「破壊行為は残念だったけど、宿儺に乗っ取られたことで呪物の分離ができるようになってたから、いっぱい人を助けられもしていたよ。羂索は1000人分の呪物をばら撒いていたし、恵のお姉さんも犠牲になってた」
【過去の呪術師。貴様は殺す】
宿儺が脅す。傑が、悟を庇おうと前に出る。
「そうはさせないよ。君は檻の中にずっと居ればいい」
「宿儺に乗っ取られた恵に負けちゃうって事かな」
「私たちの見た未来ではそうだった」
「その未来を変えないと死んじゃうのを乗り越えたんだよね? どうやったわけ? あ、ここで聞いちゃまずいか。宿儺も聞いてるし」
「あー。そうかも。端的に言えば皆で協力して頑張ったんだけど、俺らはそん時までいないから、ごめんな」
俺は頭を下げた。俺だって俺の未来を救いたいが、こればっかりはしょうがない。
「これから悠仁は七海と映画館の依頼を受けるんだけど、そこで会う順平って少年と真人って呪霊に会うんだ。私たちはそれについていって、真人を取り込んで、過去に戻るってわけさ。でも悟の力にはなりたいから、知ってる事は出来うる限り全部話すよ。あ、それと悠仁。未来の悠仁に頼まれたし、殺されちゃうはずだった順平は助けられるかもよ! 君の友達になる子」
「真人が祓われちゃったら?」
「その場で帰るか、帰れなくなるかのどっちかだと思う……後者の可能性が高いからそう言うの冗談でもやめろ」
俺は一応念押ししておく。
そうして、虎杖の席を外して、改めていろんな情報を提供した。
そして。
「一年生、二年生注目! 悠仁生きてました!! 後、僕と傑の硝子の親戚が東京まで上京してきたので仲良くしてあげてね! 名前は悟と傑と硝子だよ!」
「よ、よろしく……? あ、こいつはピカチュウの乱丸な」
「ピッカー♡」
「よろしくお願いします! わ、私は怖くないから仲良くしてほしい……。この子はピカチュウの優だよ。ピカチュウが大好きで、傷つきやすいから気をつけてほしい」
「キシャア♡」
「硝子。よろしく。この子はプリンの夢美ちゃん。わたしたちと仲良くしてね」
一同、いっせいに声を上げるのだった。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
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