姉の過保護で一日八時間睡眠が解除できない 作:かりん2022
感想、ここ好き、お待ちしてます。
家入 硝子が治療をしていると、気配がした。
警報が鳴ると同時に咄嗟に下がる。
すると、学生の頃の家入にしか見えない女の子がピカチュウにしか見えない生物を抱いて落下してきた。
治療を受けていた男が、咄嗟に学生の家入を受け止める。
「よくやった。で。誰だお前?」
「10年後の私!」
若い家入が叫んで家入医師を指差す。
「うわ、目の隈すご。あっ 夏油と五条は!?」
「……夏油はここにはいない」
そこに、五条が飛び込んできた。その手には学生五条が抱えられている。
「ねぇ硝子、過去から僕が来たみたい! そんな覚え全然ないけど、あっ 硝子も!? 何その可愛いの、ピカチュウにしか見えないけど」
「乱丸パイセンだよ〜。夏油に借りたの」
「なにそれ? 傑に借りた? だってそれは」
「そう、傑! なんで傑が俺に殺されるんだよ、事情話せ」
「……いつかそうならざるを得ないと思っていたよ。何があったか話してくれたらこちも話そう」
硝子は、手早く終わらせて患者を追い返し、夜蛾学長を呼んだ。
「俺達は、特級呪霊を退治しに行かされたんだ」
「待って。なんで硝子まで? 君何年?」
「1年生!」
「1年か……尚更なんで? あり得ない」
「乱丸パイセンが特級呪霊もイケるから、まあいけるだろって。私も未来の自分見てみたかったし」
「呪霊の術式は、未来の運命を変えないとその死が反映される。直近10年で死ぬ運命の奴が対象。で、俺が傑を殺すのと、俺が黒髪の男に真っ二つにされるのが写ったんだ。多分、受肉してたと思う。年は俺らと同じくらいで、あんたは今ぐらいの年齢だった。俺が傑を殺すんだから、よっぽどの事情があるんだろうけど、俺は傑を死なせたくない。少なくとも、なんで俺が傑を殺すことになったのか知りたい」
「ふむ。残念だが、秘匿死刑を翻すのは無理だ。傑は一つの村を丸々皆殺しにしている」
「やっぱりか……! いつかやると思ってた」
「だから気をつけろって言ってたのに、いうこと聞かねーから、あのクズ」
吐き捨てる五条と学生家入に家入李医師と五条先生は混乱する。まさかそんな酷い言葉を自分が吐くとは思わなかったからだ。
二人は鎮痛な面持ちで聞いた。
「で、やらかしたのはギャラドスの龍滝? リザードンの紅丸?」
「進化禁止令出さなきゃ」
「待って何言ってるかわからない。ポケモンの名前? ふざけてんの?」
「ピッカー!」
3人ともピカチュウの乱丸を見る。
「……待って、その不思議生物、そいつ以外にもいるの?」
「傑の持ってるポケモンだよ」
学生悟の言葉に、五条先生は首を捻る。
「もしかして傑、術式違う? 平行世界ってやつ?」
「そうかも。傑のねーちゃん。マサラ人なんだって。それで傑に捨てられた時に持ってたポケモン、六体全部譲ってくれたんだって」
「傑は一人っ子だったはずだ。なんだ、マサラ人の姉とは?」
頭を押さえて夜蛾先生。そしてハッとした。
「ちょっと待て。ギャラドスがいるのか? 現実に?」
「まだコイキングとヒトカゲだけど。育ったらいうこと聞くのか不安だって話はしてて」
「……とりあえず、内訳を聞こう」
その言葉に、学生五条は指折り数える。
「ピカチュウと、ヒトカゲと、コイキングと、プリンと、ニャースと、ピカチュウの着ぐるみを着て、絶対偽物って指摘しちゃいけない子」
「最後のは知らないな。検索してみるか。……いた。ミミッキュ」
「へぇ、ミミッキュって言うんだ、優」
「後でゲーム買ってあげるよ」
「しかし、残念だがポケモンの暴走ではない。傑が呪霊を操って村を皆殺しにした」
「は? 傑がんなことをするわけがないだろ。夜更かしすらできない優等生だぞ」
「そうだそうだ。夏油は今時一日八時間寝るいい子ちゃんだぞ」
「お姉さんとポケモンの影響もあるだろうし、僕の知っている傑と君らの知ってる傑は違うだろうね。それに……僕もあの時、何があったかわからないんだ。様子がおかしかったことは気づいていたけれど、それにしたっていきなり傑は変わってしまった」
「そんな……」
「一応、傑に影を落としていたであろう事件については教えておくよ。それは僕も防いで欲しいからね。もしも君らが過去に戻ったら、情報を利用して欲しい」
そういう事で、五条は呪術界のここ10年の強力な呪霊などの情報を取りまとめてあげる事とした。
「それと、君らに一回だけチャンスをあげる。傑がもう人を殺さないよう説得できたら、僕らも秘匿死刑を避けるよう全力で頑張る。学生の傑はまだ何もしてないんだkらね。その代わり、百鬼夜行では敵方につかないこと。これは縛ってもらう」
「それは……いや。その条件なら秘匿死刑も絶対避けてもらわないと困る。頑張ってもダメでしたはダメだ」
「それは……約束できないな。総監部に挙げてみる。やれやれ。誕生日前に大変な事になったね」
「それはともかく。乱丸もふもふさせて」
「あっ 僕ももふもふしたい。後、写真とる!!」
この後写真を送信されて飛んできた生徒達と乱丸でめちゃくちゃ撮影会や試合をした。
パンダが拗ねた。なお、その時に伏黒を見た学生五条からこいつだと伝えられており、それも五条先生が頭を悩ませる要因となったりしている。
試合結果? 奴は学生五条に勝つ獣である。乱丸パイセンと呼ばれるだけはあるのだ。
そして、翌日。傑の方はどうなのか心配していた所、夏油傑が来たのである。
「久しいね、悟」
ちょうどそう言ったところで、学生夏油がペリカン呪霊から顔を出した。
ミミッキュを抱きしめて、少し硬い表情をする夏油。五条先生には不安と自分への信頼と頼る気持ちが手に摂るように分かった。
「傑ー!!!! 会いたかった!!!」
泉の女神に問われたが如く。
僕の落とした宝物はこっちなのですとでも言うように、傑を抱き上げペリカン呪霊から出してやり、ぎゅっと抱きしめる。
青春が服を着て歩いていた。
そうだ、この頃は傑は綺麗事ばっかりで、俺のコンパスで、ああ傑だ!!!
ミミッキュの優に尻尾でゲシゲシされてもなんのその。
「あ、あの。えっと、未来の悟?」
「ちょっとおっさん何してんだよ! おっさんの傑はあっち! あっち!!!」
学生五条もゲシゲシと五条先生を蹴って訴える。
当然のことだが、教祖夏油は青筋立てて立腹していた。
「ま、まあ。自分で言うのもアレだけど、私は君と道を違えたしね? しかし、そこまで露骨なのは失礼とは思わないかな」
「ちょっとしたジョークだろ」
(((((絶対本気だった)))))
ジョークなら学生夏油を離せ。目撃者達の心が一つになった所で、学生五条が爆弾発言する。
「俺ら、呪霊の術式喰らってこっちに飛ばされたんだけど、その術式が自分の死の運命を覆さないと死ぬって事なんだ。大義っていうからには、覚悟して呪詛しやってんだろ。術師に戻って欲しいけど、それが無理ならせめて百鬼夜行一年延期できねー?」
「私を死なせたくないなら、君らがこちらについてくれないかな? 私は何があろうと歩みを止めはしないよ」
「悟……私、死にたくないけど、百鬼夜行をさせるわけにもいかないよ。でもでも、未来の私が原因なのに、軽率なことも言えなくて、どうすれば」
「大丈夫。傑。ぜってー助ける」
「とりあえず頑張って説得続けろ。私らも助命嘆願、頑張る」
「フゥン。まあ、せいぜい頑張りなよ。で、悟はいつまで過去の私に抱きついてるんだよ、離してもらおうか」
「ちょっと離してもらえるかな、説得しないとだし、私は未来の私と行くよ」
「やだ」
ギリギリギリ。そこに、学生五条の足を乱丸がポンポンとして下がらせる。
「ピー……カー……ヂューーーーー!!!」
10まんボルト! アーンド領域展延!!
全術師が絶句する中、乱丸が護衛に復帰し、仕方なく名残惜しく離れる五条先生。
「硝子を頼んだよ。紅丸!」
「さんきゅ、夏油」
夏油はその代わり、紅丸のモンスターボールを硝子に投げた。
そんなこんなで、百鬼夜行の宣戦布告が終わろうという時、乙骨が声を上げた。
「若い夏油さんは、フィジカルギフテッドをどうお考えですか!」
「? 術式の一種だよね?」
「若い夏油さんはそうなんですね。わかりました」
夏油は、自分の運命を正しく救った。
呪霊に攻撃できる以上、呪術は使えるんだよなぁ。
さすが神様がくれたチートポケモン、呪術最適化もバッチリです。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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