姉の過保護で一日八時間睡眠が解除できない   作:かりん2022

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未来への準備

「天元様の任務失敗! って事で、俺ら、修行の旅に出ます! 天元様がいなくなっちゃった場合の事も考えなきゃだし。何が起こるかわからないからな」

「勝手な事を言うな、悟。大体、未来に行ったことをなぜ黙っていた」

 

 だがしかし、呪霊操術を狙って襲ってくる敵がいるのである。

 しかも、天元様を操る為に。

 

「夜蛾セン。俺、未来ですげーつえー奴らに沢山会ったよ」

「悟」

「おっきな波が来てる。強くなんなきゃ。それに、傑が呪霊全部使っちゃったから、補充しねーと」

「そうだ、夜蛾先生。虐待されている子がいるんです。助けるのに手を貸してくれませんか?」

「私も勉強して、立派な女医になる」

 

 夜蛾は、成長した生徒達に、説教しようとした口を閉じた。

 

「はぁ。とにかく、全部言ってみろ。俺も協力する」

「そうこなくっちゃ夜蛾セン!」

 

 そうして、五条と夏油はせっせと呪霊集めに奔走した。

 

 強くなった五条と夏油は、決断をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そろそろギャラドスとリザードンの躾をする!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 厳重に結界を張り、準備万端。

 クラスメイトも先生も一年生も先輩方も見学をしている。格好悪い姿は見せられない。

 

「じゃあ、行くよ。悟」

「おう!」

 

 夏油は龍滝を出した。

 

「ギャオオオオオオオオオオオン!!!」

「龍滝、私と悟と一緒に遊ぼう」

「来るぞ、傑!」

 

 勝負である。

 

 五時間掛けて、引き分けに持ち込んだ。

 頑張った方だと思う。

 乱丸と優がめちゃくちゃ頑張った。

 乱丸も優も一皮剥けたというか、強くなりたいという意志が強くなったようだった。優は理子ちゃんを守れなかった事をとても気に病んでいたようだから。

 精神ケアも飼い主の義務だろう。優はより大事にしていこうと思う。

 

 夢美は指定した人に対してのみ歌の効果を及ぼせるようになった。

 でも私と悟をセットで眠らせようとするのはやめて欲しい悟は耳栓で対処してるけど、それだと連携に問題でるし。

 

 そうそう、九十九さんが訪ねてきたけど魁斗にニャースガードされてろくに話が出来なかった。姉は何故か九十九さんを学生に教育の悪い存在とレッテル貼りしているようだ。九十九さんは納得行かなそうな顔をしていた。

 

 気になって姉の術式を聞いた所、まさかの不明。学校に通ったわけでもなく、フリーの術師として登録していたようだった。

 ちなみに二級。ギャラドスを抑えられるんだから、もっと上じゃないかと思うんだけど。それとも、マサラ人パワーかなんかなんだろうか。どっちにしろ強そう。私の呪霊も調伏されたらどうしよう。流石にモンスターボールがないとダメか。

 

 悟に九十九さんの事を言ったら、なんか証明されてない学説を常識として私に吹き込んだらしい。非術師の呪力のみが呪霊の元になるとかなんとか。悟は違うからって念押ししていた。悟もその事に少し怒っていた。そして私を心配していた。私が非術師嫌いだった理由って、それが元らしい。10年後に私が呪詛師に攫われて勧誘されたりした時に知ったらしい。悟視点ではそうだけど、教祖になった私から聞いた理由は、理子ちゃんの死体に拍手する人達だって。両方なんだろうな。

 

 でも私も、まだ幼児の恵を殺そうとした汚い所があるから、非術師の事なんて言えない。汚いとか綺麗とか、術師非術師には関係ない。当然だ。

 その当然の事しかわからないくらい、追い詰められてしまったんだろう。

 

 私は……。とりあえず、悟を指針にしたいと思った。

 ずっと側にいて、一緒に眠らされたり、私だけ眠ってたりしても見捨てず手を差し伸べ続けてくれた悟。私が離反した時に看取ってくれた悟。10年後に宿儺に殺されちゃう悟。それなのに、恵に会うのを楽しみにしてた悟。そんな優しい悟を守りたいと思った。

 非術師をいつか猿と思っても、術師に幻滅する事があっても。悟を猿と思うことはないと確信できるから。悟は私の自慢の親友である。

 

 未来の私は、悟の派閥の拡大を手伝ったら感謝されたというので、人も呪霊も、味方を増やす方向で私も悟をサポートしていきたい。

 

 という事で、乱丸の領域展延授業を魁斗訳で後輩とクラスメイト向けにやったらなんか大きな呪術師の派閥から敵対する気かと睨まれた。

 なんでぇ!?

 

 ど、どうして私はこう、あれもこれも未来の私に劣るのだろう。

 やはり甘やかされているからだろうか。

 

「ということで、悟、硝子、皆。私は甘えたのママではいけないと思うんだ。未来の私に勝ちたいので、厳しくしてほしい」

「つっても、寝ちゃうのはしょうがねーだろ?」

「それは、まあ」

「ポケモンに貢物やるついでに傑になんか買うのもおかしくねーだろ?」

「そうだね。そうかも」

「確かにな」

 

 ポケモンにプリンなどのお菓子を献上しに来る人は結構いて、その際に私たちもご相伴に預かる事も多い。ポケモン口座がある上に株をやっている魁斗。差し入れとかされずとも、ポケモンの買うものって餌ぐらいだから、実は私よりずっとリッチでいい物食べてたりするのだけど、それはそれ、これはこれ。そんな調子だから、最近、冥冥さんとは益々仲良くなっている。

 

「ポケモン撫でるついでに傑を撫でるのもおかしくないと思うし」

「そうだね。そうかも」

「……」

「夜にポケモンもふもふするのは癒しだし、ポケモンだけ呼ぶのも変だから傑の部屋に毎晩入り浸るのも変じゃねーと思うし」

「そうだよね。じゃあ、特に問題ないのかな?」

「お前ら、将来ちゃんとお互いに彼女が出来た時、祝福して線引きしてやれよ……」

「「そんなの当たり前だろ」」

「本当に大丈夫かな……。それはともかく、毎晩もふもふは私もしたい。初耳だぞ五条。私にも派遣しろ夏油」

 

 ちなみに冥冥さんに相談したら、派閥の切り崩しに協力してくれた。

 乱丸が自分の責任だからと、必要資金をポケモン口座から出してくれた。

 すごく助かるんだけど、ちょっと複雑……。




マシュマロ
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