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544 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
ネオジェネ事件!新たな被害者か!?渋谷 代々木公園公衆トイレにて男子児童の遺体が発見される
http://news23.hkt.jp//news//202607050003.html
545 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
男子児童の陰茎が圧迫して潰されて死亡。
これ新しいパターンじゃね?
546 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
圧迫って膣圧ヤバすぎだろwww
547 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
ていうかいつの間にかネオジェネでくくるのが当たり前になってきたな
548 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
え?じゃあネオジェネじゃないん?
549 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
結局、他のネオジェネ事件との共通点は見つかってないんでしょ?
550 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
マスゴミが面白がって騒いでるだけ定期
551 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
>>>550
面白がってんのはおまいらも一緒だろ
552 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
>>>549
この短期間に猟奇殺人が連続して起こってるだけでも異常だろ
553 名前:名無しさん@渋谷 2026/7/5
もしマジで無関係な猟奇殺人が偶然同時発生したなら、それこそ本当にネオジェネレーション、令和の新世代人の狂気だよ
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昨日見たネットニュースの内容はこうだった。
代々木公園にあるガラス張りの公衆トイレの中で下半身裸の男子児童の遺体が発見された。
時間は日曜日の昼間、男子児童の母親が、トイレに行ってから戻ってこない息子の様子を見に行くと、突然トイレのスモークが解除され、中の様子が見えるようになる。
そこで下半身裸で、股間から血を噴き出して倒れている遺体を発見したという。
「親はトラウマものだろうな」
ネットニュースを読み返しながら考える。
俺が仕事終わりに、こんな気の滅入るニュースをわざわざチェックしているのには理由がある。
昨日のニュースを見た直後、グリムからまた電話があったのだ。
『ネオジェネの情報を確認しておいてくれ』
理由は詳しく話さず、他に二言三言会話しただけで電話を切られてしまった。
信用しきれなくとも、今は他にできることもないため、指示し従い、過去のネオジェネ事件とされるものを確認しているのだ。
「とりあえず、一応事件に関するリンクはまとめたけど。これでどうしろってんだ」
俺は文句を言いながらも、事件の概要を一つ一つ確認する。
まずはハッピートリガー。
共通事項として、死因は覚醒剤に近い薬物を、ごく短期間に過剰摂取したことによる中毒症状で死亡。命名の由来として、遺体にある無数の注射痕が銃弾で撃たれたように見えるから。
つまり、注射器によって無理やり摂取させられた可能性が高い。
ハッピートリガー#1発目
被害者は都内の風俗店で働く女性、田中くるみ。
第一発見者は彼女の住むマンションの管理人。家賃の取り立てにきたところ返事がなく、ドアの鍵が開いていることを不審に思い、扉を開けたところ、玄関で遺体を発見したらしい。
ハッピートリガー#2発目
被害者は無職の男性、桜木裕也。
第一発見者は借金の取り立てにきた指定暴力団の組員。こちらも鍵が開いていたので中に入ったところ、ベランダ付近で倒れている被害者の遺体を発見した。
ハッピートリガー#3発目
被害者は翠明学園の学生、近藤赤斗。高校一年生。
第一発見者は派遣社員、つまり俺だ。
円山町の裏路地で遺体を発見し、通報。
ちなみにこの被害者は半グレグループに所属しており、警察はその周辺から犯人を捜している。
「こうやってみると、ハッピートリガーの被害者は何らかの裏社会とかかわりがあるんだな」
次は顔面レモン。
死因は顔面を殴打されたことによる内出血。
顔面が大きくめり込むように潰れた遺体が特徴で、それを「レモンミーム」になぞらえて名づけられた。
顔面レモン#1品目
被害者は翠明学園の学生、高橋恭介。
第一発見者は彼の所属するバスケ部の顧問。片付けのために体育倉庫を訪れたところ、彼の遺体を発見したらしい。
顔面レモン#2品目
被害者は同じく翠明学園の学生、鈴木直樹。
第一発見者は彼と同じクラスで交際相手の女子生徒。部活終わりに待ち合わせをしていたが、なかなか来ない彼を探していたところ、教室で彼の遺体を発見したらしい。
「顔面レモンは両方とも翠明学園の生徒か」
そして風呂キャンかい、ワイ。
被害者は物流倉庫の作業員、間島健吾。
第一発見者は俺を含む同じ職場の人間。荷物を運ぶためにコンテナを開けたところ、彼の遺体を発見した。
遺体は無数の切り傷と出血の痕があったが、直接の死因は傷口から侵入した雑菌による肉体の腐敗。
要するに、不衛生な環境に傷だらけで監禁し、そのまま死ぬまで閉じ込められた。
「……」
間島の顔と、遺体の顔が交互に頭をよぎる。
「……で、今回のは、名前はだいしゅきプレスだっけか?」
概要は最新のネットニュースをご参照くださいと。
俺はスマホから視線を外して前を向く。
すると、繁華街の通りで、なにやらこそこそと周囲を見回しながら歩く葵の姿を発見した。
「なにやってんだ。あいつ」
Truthとしての活動かもしれないと、念のため後をつけてみると、彼女は小さなビルの前で足を止め、入り口にある階段から二階へ上がっていった。
俺も後を追うと、彼女は二階にある店、『ワイバーンテイル』という名前のカードショップに入っていった。
「……まあそうだよな」
実際のところ俺も面白半分で後をつけただけで、本当にTruthの活動だとは考えていなかった。
「にしても、完全に不審者だな」
彼女はやたらと店内をきょろきょろしながら歩いている。
まさか万引きでもするんじゃないだろうなとしばらく見ていると、彼女に若い男が声をかけた。
年齢は俺と同じか、それより上くらいだろう。
彼は鞄から一枚のカードを取り出して彼女に見せる。
それを見て、葵は目を輝かせ、男について店を出る。
「あ」
そこで初めて、彼女は俺と目が合った。
「アー奇遇デスネー葵サン」
「……ちょ、ちょっと待っててくださいね」
彼女は俺を連れて店の外に出る。
「どういうことだ。なんで貴様があの店にいる」
「いや、なんでと言われても」
「まさか貴様……」
葵の真剣な顔に、ひょっとしてバレたかとも考えたが、
「ソウルバトラーズに興味があるのか!?」
当然どんなことはなかった。
「いや、ごめん。ソウルバトラーズって何?」
「なっ!貴様知らないのか!?ソウルバトラーズ、通称ソルバトは今年で20周年にもなる大人気トレーディングカードゲーム!かつてはアニメもやっていたし、貴様も日曜の朝に見ていただろ!」
「そんな誰もがご存じみたいに言われても……」
「だいたい貴様みたいな冴えない男は、カードゲームが趣味のオタクに決まってるだろ」
こいつガキのくせに俺のこと冴えない男だと認識していたのか。
「はっ、そもそもカードゲームなんて金も時間もかかるしコスパ最悪だろ。そんなものに費やす人間の気が知れないな。ソシャゲならタダでできるし」
「貴様、ソウルバトラーに言ってはならないセリフを……だが墓穴を掘ったな。今ソシャゲといったが、そのスマホに月額いくら払っている?」
「2980円だけど?」
「ソルバトなら1万円払えば半年は遊べるデッキが組める!つまり月額約1660!ハイ論破!」
「いや、スマホはゲーム以外で使うだろ」
「ならば貴様、そのスマホ、本体代はいくらだ?安くても10万円程度はするはずだよな」
「甘いな。俺は二つ前のフォルムを中古で購入している。スペックはこれで十分だからな。お前みたいにすぐ最新機種に飛びつくお子様と違うんだよバカ」
「馬鹿は貴様だ愚か者。たとえ中古でも数万単位の金を払っているはずだ。貴様のスマホはその値段分の働きをしているのか?使いこなしているのか?」
「うっ……」
「さらに言うなら、スマホの充電には電気代がかかる!ソシャゲをするための電気代と合わせて、果たしてどっちの方がコスパがいいでしょうか!」
「くっ……」
こいつ意外とレスバに強い。
見た目通りのオタクだから、どっかのコメント欄とかでもくだらない争いを繰り広げてきたのだろう。
「なら奥の手だ」
ここは大人の力を見せる時だ。
「カードゲームは対人ゲーム。対戦相手がいる以上、一緒に遊ぶ友達が必要だ。そして、友達は有料だ。維持するために、興味もない漫画を読んだり、行きたくもない店で昼飯を食べたりしないといけない!」
「がはぁっ!」
葵が深いダメージを受けて大きくのけぞる。
同時に、俺にも反動ダメージが襲い掛かる。
「……その、なんかごめんな」
「あ、いや、こちらこそすまない。ムキになってしまった」
「ていうか、あんな店の中でコソコソ何してたんだよ」
「ああ。私のこの「輝く誓護壁」を彼の持っている最強のレアカードと交換してもらう予定だったんだ」
見せてもらったカードは名前の通り表面がキラキラ輝いている。
ソルバトのルールはよく分からないのでテキストを見ても理解できないが、これがレアカードだというのは分かる。
「店内トレードは禁止だからな。トレードに関する話も駄目だ。だからしばし闇に身を潜めていたのだ」
「ふーん。ちなみに相手のレアカードってのは?」
「聞いても分からんだろうが教えてやる。終焉神デスナゾードだ」
葵が自身のスマホでカードの画像を出してくれた。
なんとなくパワーも高そうで強そうに見えるが、一つ、テキスト内にルールを知らなくても分かる気になる文言を見つけた。
『このカードがフィールドを離れた時、自分はゲームに敗北する』
「……」
俺は急いで自分のスマホで終焉神デスナゾードについて検索する。
そうしたら案の定、このカードに対する評価は『ゴミ』『デメリットに見合ってない』『コストが重い、一撃で決められない、出すと死ぬなどの重篤な欠陥を抱えている』という散々なものだった。
「……そのトレードは今すぐなしにしろ」
「え?何故だ?」
訳が分からないという風に訴える彼女に、俺は深くため息を吐いて言い放った。
「お前こそスマホを十分に使いこなせ」