【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
冬の間、俺はもっと知見を広めたほうが良いと左近様に言われて、お金を渡されて畿内方面を旅してみることにした。
織田軍も小牧山に城が完成するまでは大きな軍事行動を起こす予定は無いらしく、修行をするにはちょうどよい期間であった。
農作業も一段落しているし、家畜の世話も嫁達に任せられそうなので、家を空けても大丈夫と判断したのである。
「さて、じゃあとりあえず大和国を目指してみるか……」
大和国はこの時代道場が多く修行するのにうってつけの場所であった。
そこを目指して旅を始めたのであるが……道中茶屋で休憩していると、旅の女性の一団が同じ茶屋で相席となった。
「お嬢さん方ずいぶんと若い一団ですが、賊に狙われたりしませんか?」
「え? あぁ、私達か、大丈夫ですよ、私達強いので」
「ほう……どれぐらい強いか気になるな……出身はどこなのですか? 俺は尾張なんだが」
「伊賀ですよ、うーんお兄さん力に自慢ある感じですか」
「女性を守れるくらいの武力はありますが」
「へぇ……じゃあ賭けをしませんか? 私達の中で一番強い人と対決して、お兄さんが勝てば何でも言うことを1つ聞いてあげます。負けたらここの食事代金を代わりに支払ってくれません?」
と勝負を挑まれた。
女性達は勝負をふっかけた女性に対しておい、負けたらどうすると言い合っているが、そこらの男に負けないでしょと自信満々。
これはわからせがいがありそうである。
「わかった受けよう」
「そうこなくっちゃ!」
「ただし俺は素手で戦う。女性を傷つける気は無いのでね」
「おりょ、良いのかい? 私普通に薙刀使うけど」
「大丈夫負けないから」
「へぇ……」
俺は刀を店の店主に預けると、羽織っていた上着を腰に巻きつけ、上裸になる。
対する女性は薙刀を構える。
「名乗っておこう。毛受又兵衛だ」
「私は里子だ」
女性にしては大柄な里子がこちらを見つめてくる。
顔がよく見えるが、近くで見ると和風美人って感じで、髪の毛を後ろで結んでポニーテールみたいになっている。
「それでは始め!」
立会人になってくれた女性が試合開始の合図を行う。
まずは俺が距離を詰める。
勢いよく走り出した俺に狙いをつけた里子は薙刀を振るうが、俺は薙刀の刃が当たる前に、刃の腹の部分を叩き、地面に叩きつける。
防がれたことに驚愕しつつも、すぐに振り直そうとするが、俺も柄の部分を掴み、一気に引き抜くと、里子は前のめりになって倒れる。
倒れた瞬間に後ろに回り、羽交い締めにする。
「う、動けない!」
「まいったかな?」
「ま、まだ!」
里子は腕立ての要領で、手で地面を押して、勢いよく起き上がろうとするが、俺は体重をかけて再び倒してしまう。
「くううう……参った! 参りました!」
そう言わせる事で俺の勝ちが確定したのである。
「里子の奴負けちゃったよ……どうしよう……鈴」
「あの馬鹿……仕方がないでしょ……もも、負けた以上里子には1つ言うことを聞いて解放してもらおう……さてあの男は何ていうか……」
男(又兵衛)の言うことに注目していると
「伊賀かつ、あれだけ武芸に秀でているってことはお前らくノ一だろ? くノ一だったら忍びの技術学びたいから忍びの里に連れて行ってくれないか!」
と予想外の事を言いだした。
ちょうど里に戻る途中だったから別に良いが……。
里子の奴もそんな事を言われて拍子抜けしてしまったようで、笑っている。
「いいよ、負けは負けだから私達の里に連れて行ってあげる。でも技術が学べるかどうかは上役が決めることよ」
「それで良い!」
ということで又兵衛という男を里に連れて行くことになるのだった。
又兵衛と色々喋ることになったが、背丈は大きいが幼い顔をしているなと思ったらまだ13の少年であると判明した。
本人の話だから鵜呑みには出来ないが、織田家家臣としてあの有名な桶狭間の戦いで敵将を討ち取り、森部の戦いでも武功を稼いで今は織田家の足軽組頭になれたと話している。
今回旅をしている理由は上司から修行を行って知見を広めるように言われたらしい。
そこで大和国で武芸を習おうとしていたが、私達に出会い、伊賀出身と聞いて忍びの技術を学んでみたいと思ったらしい。
そんな行き当たりばったりで大丈夫かと思うが、話しているとこれがめちゃくちゃ楽しいし、面白い。
里子も鈴も聞き上手、話上手の又兵衛にまだ出会って半日なのに心を許したのか仕事の愚痴を言っているではないか。
仕事の機密情報は喋ってないが、忍びの日常から苦労していることなどを聞き、体を売って路銀を稼いでいることを話しても嫌な顔せずに、それどころか、あたし達を綺麗な女性と一夜を過ごせた男性は幸せ者だなと言いだした。
そんな事を言うものだから里子も鈴も……あたしもすっかり仲良くなってしまった。
で、伊賀に行く前に野営することになり、見張りを又兵衛が買って出て、私達は眠ることが出来たが、又兵衛は私達を襲うことをせずに紳士に対応してくれた。
川で体を洗いたいと水浴びをすることになったが、そこで私達は見てしまった……又兵衛の3本足に見間違う巨大なイチモツを……。
あたし達3人は生唾を飲み、その時は何事も起こらなかったが、あんなに大きく長い物は見たことがないと興奮するのだった。
で、伊賀の里に到着して、私達の上司に里で勉強をしたいという者がいると又兵衛を紹介し、金を支払うなら面倒をみようとなり、又兵衛は里に滞在することを許された。
「私! 私の家に泊まりなよ」
「いや! 私の家!」
「あたしの家はどう!」
と又兵衛を家に泊めようと必死になり、3人の家にそれぞれお邪魔するよということになった。
で、又兵衛の特訓が始まったが、里の男性陣に苦無の扱い方を習ったり、縄を使って城壁を登るやり方を習い、夜はあたし達の家に呼んでご飯を食べてもらったり、色々お話をしたりする。
そして勿論夜這いもしたのだが……
「あへ〜」
これでもくノ一として房中術を幼い頃から仕込まれたつもりだったが、又兵衛の手腕は異次元だった。
弱いところを簡単に見つけられて突かれまくってすぐに倒されてしまう。
快楽漬けにされて生娘の時のような感覚を味わってしまった。
数日もすると3人で話し合い、1人1人では相手にならないと思い、3人纏まって挑んだが、それでも簡単に返り討ちにされて、3人共潰れたカエルの様になってしまった。
男達も私らが揃って完敗した噂が広まったのか、それとも凶器とも言える男根を見た為か、13歳の少年であるのに、又兵衛さんとさん付けで呼ばれるようになり、あと忍びの里でも作っていなかった精力剤としてスッポンの生き血が良いと紹介されて、枯れたと思われていた上忍がスッポンの生き血をすすったら活力が回復したと喜ばれてすぐに又兵衛は里に受け入れられることになる。
それどころか、又兵衛が凄まじい精の手腕を持っていると女性の間で話題になり、生娘達の教材として私達の交わりを見て学ぶ事もやらされた。
で、里の長も又兵衛を大いに気に入り、又兵衛が織田家の家臣であると分かると、織田家に人材を派遣しても良いということになり、あたし、里子、ももの3人に、長の孫娘のはじめちゃんも今後の繋がりの為に嫁に出すとなり、又兵衛は正室が居るので側室で良ければということで話が纏まった。
約2ヶ月里で修行した後に又兵衛含めた5人は尾張に向かうのであった。