【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

120 / 202
種付けおじさん羊飼い説爆誕

 年が明けて1575年……天正3年。

 

 俺は数え年で28歳……まだ若いな。

 

 織田家の重臣達の中でも若い方で、信長様が数え年で42歳、柴田のオヤジ殿が54歳、秀吉殿が39歳、明智殿が48歳、丹羽長秀殿が41歳、滝川一益殿が51歳と50代から30代後半に重臣が集中していた。

 

 今一番経験と肉体が充実している時期であり、織田軍はイケイケ状態。

 

 とりあえず現状敵らしい敵も本願寺と武田、あと弱体化した加賀一向一揆くらいしか無いからね。

 

 ただ武田が復活したらしく、現在徳川領を暴れまわっていて、徳川は遠江東半分を失陥したり、奥三河の国衆が再度武田に寝返ったりと苦労しているっぽい。

 

 ちなみに織田は柴田のオヤジ殿が現在東美濃の守備に入っていて、武田の侵攻があったのだが、撃退に成功したとのこと。

 

 その際、信長様の叔母であるおつやの方と言う女性が城主をしている岩村城を拠点に柴田のオヤジ殿は活躍したらしく、おつやの方は未亡人だったのと、年齢がまだ30と少しで、容姿も良かった為に、柴田のオヤジ殿とおつやの方は燃え上がってしまったらしく、最近になっておつやの方が妊娠していることが発覚し、柴田のオヤジ殿は信長様に土下座したと言う事があった。

 

 信長様は大笑いしてこれを許し、柴田のオヤジ殿とおつやの方を再婚させるに至り、柴田のオヤジ殿はそのまま対武田方面軍を任される事になった。

 

 一応大将は織田家嫡男の織田信忠になっていて、副将として柴田のオヤジ殿が充てられていたが、実質の大将は柴田のオヤジ殿である。

 

 正月の席でも柴田のオヤジ殿は欠席して、現在は飛騨の国で武田と激戦を繰り広げているらしい。

 

「権六(柴田勝家)も年なのによくやるわ」

 

 信長様も柴田のオヤジ殿の活躍を褒め称え、信長様は領内の再編が済んだと判断し、今年は石山本願寺を本格的に攻めると宣言。

 

 北の抑えである俺も場合によっては駆り出すと言われた。

 

「馬、どれくらい兵を出すことができそうだ?」

 

「そうですねぇ……5000から6000くらいでしょうか。信長様が弾薬を出してくださるなら鉄砲を3000丁ほど持っていけますが」

 

「うむ……石山も火薬の製造に成功しているらしく、戦いは火力戦になりそうだ。米五郎左(丹羽長秀)や猿(羽柴秀吉)、金柑(明智光秀)に鉄砲部隊を作るように厳命しているが、集まって5000丁だろうな」

 

「それは私の鉄砲を合わせてですか?」

 

「いや、馬のも合わせれば8000丁になるな」

 

「流石に石山もそれほどの鉄砲は用意できないのでは?」

 

「そうだと思うが、石山の鉄砲数は未知数。多いに越したことはないだろう」

 

「あと問題は大坂湾でしょうか」

 

「ああ、海上からの補給ができる。あの馬鹿将軍(足利義昭)が毛利を焚きつけて石山を支援しているとも聞く。九鬼水軍(織田家の実質的な水軍大将)に大坂湾封鎖をさせ包囲を完成させようと考えているが……」

 

「そう言えば徳川の方は大丈夫なのですか?」

 

「大丈夫ではないだろうな……」

 

 武田信玄の時に押し込まれた時並に徳川家康は武田勝頼に領地を荒らされまくっていた。

 

 家康からの織田家に対して救援要請がひっきりなしに届くくらいには押されていた。

 

「武田の方を先に片付けた方が良いのではないでしょうか」

 

「うむ……ただ武田を釣り出すには釣り針が見えてはいかん。武田が徳川を荒らしているのは織田が本願寺に注力していると思っているから、本願寺から引き剥がすためにも注目を集めているのであろう」

 

「では……」

 

「何、権六が飛騨で暴れているのが間接的に徳川の救援になっている。そのうち武田も耐えきれずに決戦を望むようになるだろう。そうなれば叩き潰せばよいのだ」

 

「出過ぎた真似を致しました」

 

「良い良い、意見を言うのは大事だ。的外れでなければ別に良い」

 

 逆に的外れな事を言ったら機嫌が悪くなるのだろうな……信長様のことだから。

 

 とりあえず頑張っている柴田のオヤジ殿と徳川様には支援物資を個人的に送る事にして、石山本願寺を攻める準備を始めるとしますかね……。

 

 

 

 

 

 

 越前に帰国した俺は自転車を作っていた職人が遂に完成させたと聞いて現物に乗って数キロ道を走った。

 

「うむ、これは素晴らしい。量産を依頼するが頼めるか?」

 

「は!」

 

 職人は俺から褒美の金を受け取ると、量産を始めた。

 

 それに伴い、自転車に乗れる人物を育成しなければならなくなり、自転車の数が限られているので、運動神経の良い者を選抜して自転車に乗れるように教育を行った。

 

 未知の道具に最初恐れていたが、走るより速く遠くに移動でき、馬よりも自分の意思で自由に移動できると自転車乗り達は喜んだ。

 

 で、自転車が乗れる者を集めて競輪場を作り、競馬場よりも早く公営ギャンブルがスタート。

 

 選手には手取りで50石分の俸禄、レースに勝てば更に報酬が支払われ、1流選手になれば1000石もの報酬が貰え、それが武士でなくても試験に合格すれば選手になれると聞けば志願者が殺到。

 

 更に競輪場だけでなくロードレースを開催し、越前約25キロの横断レースは市民達からも人気を博した。

 

 競輪選手が人気になれば自転車の需要が増え、更に自転車を使って荷車を動かす金属製のリヤカーも越前の職人達の手で開発された。

 

 リヤカーと自転車の相乗効果で物流に革命が起こり、更に信長様が京と岐阜を中心に道を整備する計画を推し進めていたので、越前から京までの街道が整備され、そこを自転車付きリヤカーが爆走。

 

 今まで徒歩で3日から4日かかっていた道を1日で走破するようになると、越前で作られた品物が更に京で売れる循環が発生。

 

 勿論道中の近江や若狭の景気も良くなり、自転車を求めるようになった。

 

 ゴムの木が越前でしか生産できないこともあり、製造は越前の職人達がほぼ独占。

 

 リヤカーもタイヤは越前産となり、金がどんどん越前に流れ込んでくるのでそれを投資して領内の開発も進む。

 

 更に良いことに越前の職人達が車輪を回転させることを他の事にも応用できるんじゃないかと自転車と連結した回転式脱穀機(後に足踏みで回転させられるので足踏み式脱穀機)を作ったり、車輪のパーツを応用した機織り機を開発したりにも繋がった。

 

 寒冷地でも育つ木綿の品種改良(勿論種を精子漬けして無理やり品質を良くした)にも成功したり、明との密貿易で羊を15頭輸入したので、それを飼育する牧場を整備したりと、綿や羊毛製品の製造の下地を作ることにも成功した。

 

 勿論羊も種付けおじさんの力で品種改良を施す。

 

 今回輸入した羊の品種は中華やインドで生息している蔵羊と言う品種で、他の羊の品種よりパワフルなのが特徴。

 

 性格も従順で荷駄馬の代わりとしても活用されている。

 

 餌は牧草と干し藁、少量の穀物類を食べる特徴があり、雑食のヤギとの明確な違いは食べる物となっている。

 

 で、羊は種付けおじさんとどんな関係があるかというと、とある種付けおじさんは導く者を羊飼い、そしてそれに群がる女性や教祖と崇める信徒を羊と例えた逸話がある。

 

 それに倣えば種付けおじさんである俺も羊飼いという事になるのである。

 

 事実俺が羊達に近づくと、羊達は俺の手足を舐めると発情してオスメス問わずそこらで盛り始めてしまった。

 

 俺はそれを止めることなく、眺め、性行為が終わったオス羊達を俺の力でメスに性転換させ、俺の力で性転換したメス達を孕ませていく。

 

 15頭の羊達は妊娠し、メーメー言いながら俺の与えた干し草を食べ始めるのであった。

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