【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

134 / 202
決戦上杉謙信 1

 加賀を占領して約1ヶ月。

 

 俺もそろそろ三十路……今数え年で29歳になったことで、どんどん種付けおじさんとしての能力が上がっている。

 

 今までは地面を掘っても水や温泉を吹き出させるくらいであったが、山を掘ったら石炭が大量に出てくるとは……。

 

 種付けおじさんの能力由来だと思うが、恐らく石炭は黒いダイヤモンドとも言われ、ダイヤモンドは金剛石。

 

 金剛は男の事を示す言葉であるし、ダイヤモンドは純愛の石言葉があるから、どんな女性でも愛を貫く種付けおじさんと相性が良いのであろう。

 

 凄まじいこじつけであるが、できてしまったからにはしょうがない。

 

 じゃあ石油も沸かせることができるんじゃね……と思って、加賀一向一揆の犠牲者を鎮魂する社を建てたのであるが、犠牲者の1人に俺の家臣も居て、そいつが片栗粉で作ったオナホを生前愛用していた事を思い出し、独身だったのもあったので、遺体を火葬する際、俺が作ったオナホを棺に入れて燃やしたのである。

 

 すると燃やした場所から黒い液体が滲み出ていたので、それを回収して火を付けてみるとゆっくりと燃え始めたので、これが石油であると判明した。

 

 まぁ石油を精製する技術も無いし、精製できたとしても火炎瓶にするくらいしか思いつかないので未来に託すみたいな壮大な手紙を神主に送って、その後放置した。

 

 石油もどうせラテックスラバースーツ……キャットスーツとか言われる光沢ある服……性癖界隈だとラバースーツってジャンルがあるくらい有名な服装の素材に天然ゴムを使うか、化学繊維を使うかがあるので、化学繊維の元は石油……多分それで石油が湧き出したと思われる。

 

 ……今度嫁達に天然ゴムを使ってラバースーツ作って、着させてみよう。

 

 あ、その前にビキニタイプのゴム製下着を作るほうが先か? 

 

 マンネリ対策もしていかないとな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 加賀を平定したことで能登の大名である畠山氏と越後の上杉謙信公に連絡を取れるようになり、それぞれに手紙と贈り物を包んで送ると、畠山氏は現在当主が急死してしまい、幼少の嫡男畠山春王丸を重臣達が支えている状態らしい。

 

 それでいて上杉から従属要請が届いており、加賀を下した織田に付くか、それとも上杉に臣従するべきか家臣達でも揺れているらしい。

 

 俺的には加賀統治で結構きついし、北陸方面軍の目的が対上杉にあるので、中立の立場で上杉を撃退してから臣従したとしても許すと手紙を送ったし、上杉に攻撃された際には津田又兵衛が救援に駆けつけると約束をした。

 

 で、問題は上杉謙信の方。

 

 手紙を送ったら返事が帰ってきて……こう書かれていた。

 

『楽しい戦をしようぞ!』

 

 文章を要約するとこの1文に纏っており、他の人に加筆された内容には上杉謙信公は武田信玄に褒め称えられた織田随一の勇将である津田又兵衛と全力で殺し合いをしていきたいと、書かれており、それに足利を追放して天下を騒がせん逆賊織田信長を討伐した足らんとも書かれていた。

 

 怒っているのか、楽しもうとしているのか困る文章であるが……ぶっ飛んでいる狂人の類いであろう。

 

 上杉謙信は雪が積もっているのに猛然と越中へと侵攻して、普通に城や砦を落としまくっているのがヤバい。

 

 信濃の柴田のオヤジ殿に上杉を牽制して欲しいって手紙を送ったが、雪が積もっていて行軍できないと返答が来た。

 

 それが普通である。

 

 なんで上杉軍は雪降り積もる中軍規を維持しながら行軍できるんだよ……普通凍死すると思うのに……。

 

 とりあえず島には悪いけど兵2500名と共に越中と加賀の国境近くに放棄されていた城の修繕と防衛を行わせて、俺は加賀防衛を固めるのであった。

 

 

 

 

 

 島は城1つで上杉軍の攻撃を防ぎ切ることは不可能と判断し、遅滞戦術を駆使し、津田軍本隊が到着するまでの時間を稼ぐことが勝利に繋がると判断し、俺からも許可を取って、加賀北部地域における大幅な軍事権限を許可した。

 

 それは兵の動員から各村の裁定権限まであり、他の家臣達からは独立大名と同じ権限ではないかと言われ、流石に権限を与え過ぎでは無いかと忠言を受けたりもした。

 

 しかし、防衛戦において島以上に活躍を期待できる家臣は残念ながら津田軍には居らず、軍神上杉謙信と戦うとしても数的優位が無ければ一気に崩される危険性が高いというのが家臣や俺の共通見解であった。

 

 ならば最初から大軍を加賀北部に展開させておけば良いと思うが、加賀の支配はまだ暫定的なもので、抵抗する一揆勢残党も潜んでいるので、加賀統治を考えると大軍の常時展開をすることはできないのである。

 

 となると動員が完了し、戦場まで移動するまでの2週間を寡兵で稼ぐ必要があり、島は権限を受けるかわりに必ず時間を稼ぐと約束したのである。

 

「頼んだぞ島」

 

「又兵衛様が助けに来てくれると信じておりますので、任せてください」

 

 島は覚悟を決めて前線へと向かい、周辺住民を金で買収して堀や砦、柵を作らせて、4重の防衛線を構築。

 

 越中を平らげんとする上杉軍に対する準備を進めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 それから1ヶ月後の3月下旬。

 

 上杉軍は2万の軍勢で越中の平定を完了させ、軍勢を2つに分けて、能登と加賀へと侵攻を開始した。

 

 忍びから上杉軍接近の報を受けて津田軍は臨戦態勢に移行。

 

 加賀各地に散らばっていた兵を再召集し、津田軍の兵を集め始める。

 

 その間にも畠山氏からの救援要請や島から戦況の報告を逐一報告されて軍をどの様に動かすか家臣達や信長様から預かった与力の人達と作戦をどうするか動員を進めながら話し合っていた。

 

「現在上杉軍の主力は島殿の居る押野砦(旧押野館、防衛の為に砦に改修済み)に兵数8000で攻めているらしく、島殿が寡兵ながら防衛に成功しています。我々は島殿が防衛している間に兵を集め、全軍の2万5000を持って島殿を助けた後、上杉軍を撃破、そのまま北上して畠山氏を救援するというのが今回の作戦になります」

 

 稲葉重通が作戦概要を説明する。

 

「上杉軍は精鋭だから近接戦闘となると多大な被害を受ける可能性が高い。故に火力戦で倒す必要があるな」

 

 土橋守重が火力戦で対応することを押す。

 

 火縄銃の扱いが得意な佐々成政もこの意見に賛成する。

 

「ただ1戦するのであれば弾薬は持つだろうが、連戦となると弾薬は持つのか? 加賀平定戦でも結構な量の弾薬を消費してしまったが」

 

 前田利家が残り弾薬量は足りるのかと疑問を抱く。

 

 俺は2戦であれば弾薬は持つがそれ以上の戦闘になった場合は弾薬が尽きる可能性が高いと警告する。

 

 それに弾薬の補充は3ヶ月かかるとも言っておく。

 

 大筒も幾つか亀裂が入ってきたりしているので、運用できる大筒の数も減っていたので、城攻めになってしまうと長期戦を強いられる可能性が高かった。

 

「上杉の得意な野戦で戦う必要があるのか……」

 

 不破光治が少し心配そうな呟きをするが、たとえ誘い出されていたとしても野戦で上杉軍と決戦をして勝つ必要がある。

 

 でなければ北陸全体が上杉に押し込まれる可能性が高いからだ。

 

 それにここで上杉軍を叩くことができれば信濃の柴田のオヤジ殿が春以降に上杉領に侵攻することも可能である。

 

「必ず勝つぞ」

 

 いよいよ上杉謙信との激突が始まる。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。